リピーター多数!19年改良を続けるおいしいおせち
2022.10.052021年11月05日
ラクしておいしい料理を楽しむ正月
村上祥子さん「おせちは買って手作りをプラスが正解」
もうすぐ80歳の料理研究家の村上祥子さん。長年、おせちを作ってきた村上さんは、意外にも「ラクしていいのよ!」と話します。「おせちは買って、得意料理の大皿を一品加える」。そう話すのは、たくさんの主婦の悩みを聞いてきたからだと言います。
村上祥子さんのプロフィール
むらかみ・さちこ 1942年生まれ、福岡県出身。管理栄養士。公立大学法人福岡女子大学客員教授。27歳のときに料理教室を開き、50年以上たった現在も継続中。現在は福岡県で一人暮らし。電子レンジを活用したレシピ本など著書多数。
時代とともに変わってきた「おせち作り」
12月31日、村上さんの事務所の電話は鳴りやみません。「黒豆にシワができてしまったが、どうすればいいのでしょう?」「田作りがくっついてしまいました」とおせち作りに困った方が、直接電話をかけてくるのです。
「私が『こうするといいのですよ』と教えて差し上げると、『ありがとうございます!やってみます!』と明るい声になって電話を切っていくの」と村上さん。おせち作りは主婦にとっての大仕事なのですね。
村上さんが主宰している料理教室や担当している新聞の料理連載でも、年末に取り上げるテーマは「おせち料理」。これは50年前から変わらないそうですが、「おせちの作り方は時代とともに変化してきました」と話します。
「昔はおせちといえば、食材を買い込んで、下ごしらえして、味の濃いものから作って……と数日がかりでした。しかし、現代は主婦だって忙しい。『1時間で作れるおせち』や『電子レンジで作れるおせち』というテーマでレシピを考えてほしいと依頼が届きます。それに、今ではおいしいおせちがたくさん販売されていますから、ぜひ取り入れましょう!」
家族はもちろん、台所を預かる主婦も笑顔でいなければ、お正月は始まらない。変化するライフスタイルに合わせておせち作りも変わっていい、と村上さんは語ります。
おせちは「市販×手作り料理」の人が5割!
ハルメク 健康と暮らし編集部が、50~70代のハルメクのモニターを対象に、各家庭のおせちの準備について調べてみました(※)。「2021年、おせちはどうしましたか?」と質問したところ、「おせちは購入したものと手作りを作り分けた」という人は、全体の47.6%と半数近く。その次に多いのが、「お重に詰めたおせちを購入した」という人が29.7%。「すべて手作りした」という方は10%でした。実に7割近くの人がおせちを購入していました。今や、おせち購入派が主流になってきていると言えます。
さらに、コロナ禍ならでは「帰省日程の分散」の傾向も最近の調査で明らかに。別々に住む子どもたちが、それぞれ孫を連れて日程をずらして帰省するのです。一度に集合して密にならないための対策ですが、食材の日持ちを気にしながら料理を数回に分けて作らなければならず、主婦には悩ましい問題。
そんなときこそ「おせちは買う」方が、ムダを作らず、余らせず、賢い選択になるかもしれません。
※2021年6月18日配信(N=330)、2021年10月9日配信(N=293)、ハルメクのモニター組織「ハルトモ」へのインターネット調査。対象:50歳以上の女性)
市販のおせちに合わせる手作り正月料理
村上さん自身は、現在福岡で一人暮らし。年末年始は普段はなかなか会うことができない、同じ九州に住む息子家族の家で一緒に過ごすそう。そのときに村上さんが持参する料理は「がめ煮」。
九州地方のお祝いの席で人が集まったとき、大皿に盛って必ず出される料理です。
「鶏肉や根菜を入れて彩りよく作るのですが、よく間違えられる『いり鶏』は鶏肉を炒めます。『がめ煮』は煮てうまみを引き出すのです。また、『筑前煮』とも違うのは大根が必ず入ること。博多っ子はやっぱりしっかり味の染みた鶏肉と大根が入った『がめ煮』がないとお正月が始まらない。息子も『祥子さんのがめ煮が食べたい』と言いますから、おふくろの味ですね」
また、日本全国さまざまな作り方のあるお雑煮ですが、村上さんが作るのは「博多雑煮」。丸餅とだし汁の入った椀に、串に刺さった具を添えた一風変わったお雑煮です。
「博多は商人の町でしょう。昔、お正月にひっきりなしにお客さんが来るのに、お雑煮の具を一つ一つ取り分けている暇がないから、具材を串に刺して下ごしらえをしておいた、というのが由来だそうです」と村上さん。
郷土料理が並ぶ食卓に、息子さん家族もほっとするお正月のひと時を過ごせるはずです。
■もっと知りたい■
村上祥子さんがおススメする市販おせち
2021年のお正月は、息子さん家族と一緒にハルメクのオリジナルおせち「福寿」を食べてくださった村上さん。「おせちに欠かせない黒豆や田作り、数の子など品目は30以上も。そして、どれも濃すぎず、薄すぎず、上品でおいしい!」とご感想をいただきました。
さらに、村上さんが喜んでくださったポイントが、家族みんなで楽しめるように考えられているところ。村上さんには10歳のお孫さんがいます。
「孫世代が食べにくく感じるような、食べ慣れない食材や味つけはありませんでした。家族みんなで同じ味を楽しんでこそ、“我が家のお正月”ですよね。『これほどのおせちがあれば』と、私はがめ煮を一品準備しただけ。
私もお嫁さんも肩の荷を下ろしてゆっくり過ごせました。ハルメクのおせちがあれば、おせち作りはお休み。その分、“我が家の味”と言えるような料理を一品作れば、それだけで食卓が完成します。
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撮影=田中大造 取材・文=小林さやか(ハルメク 健康と暮らし編集部)