ハレの日に!お正月の寄せ植えの作り方
2023.12.162020年05月30日
ガーデニングが楽しい季節!
動画付き!バラが盛りの庭と、バラのアレンジアイデア
バラ栽培のコツや花に囲まれた暮らしを発信するブログが人気のバラ愛好家・奥野多佳子さん。5月はいよいよ、奥野さんの庭がバラで華やかになる季節!冬の間、がんばってきた成果が花開きます。素敵なお庭を、動画付きでどうぞ。
一年で一番美しい季節、我が家のバラの庭
5月はバラの香りで始まります。
朝、庭に出るとそれはそれは甘い香り……ふぅ~~と深呼吸! 朝一番のごちそうです。
我が家には、小さいですが前庭と裏庭の2つ庭があって、そこにはつるバラ21本、木立ち性バラ48本、そしてさまざまな宿根草や一年草、カラーリーフなどを植えています。バラが咲き始めると、庭は一年で一番美しい時を迎えます。楽しみな5月です。
では、我が家のバラたちをご紹介します。まずは裏庭から……。
裏庭は丸くレンガで囲んだ芝生の周りにバラを植えています。この場所はデッキがあるので、友人と集まったり、家族でバーベキューをしたり、プライベートな場所です。
裏庭で存在感があるのが、北側の家のひさしを這う白いつるバラ、群星です。一日中、日が当たるので旺盛に伸びていきます。圧巻!
毎年すごいボリュームになり、剪定が困るほどです。でもひさしから枝垂れるように幅50cmほど誘引しているので、夏の直射日光を防いでくれて助かっています。
裏庭では4月の末にメアリー・ローズから咲き出します。
蕾(つぼみ)はローズ色で、咲き進むと淡い上品なピンクに変化するかわいいバラです。
芝生を囲むように咲く、さまざまなバラと花たち
そしてあっという間にさまざまなバラが咲き出し、ぐる~っとバラに囲まれて、甘い香りに包まれます。
東の板塀には黄色いグラハム・トーマス。紫のファイルフェンブロー、赤いアルテシモ……。中央のアーチには、群星とピンクのスプリングパル。
足元には、種まきして育てたオルラヤや二ゲラ、それにデルフィニュームやジキタリスなどを。バラとの相性ばっちりです。柔らかい色合いの風景を作ってくれます。
中央のメイン花壇にも7~8種類のバラがありますが、ほとんど鉢植えにしていて、花の苗のボリュームや色合いを見て鉢を置き変えています。
奥のデッキ部屋は、棚やフェイクのドアなどDIYで作った場所です。落ち着けて、雨が降ってもお茶できる場所があると、とても便利! 今年は家族でランチが多かったですね。
メイン花壇の後ろ、西側の壁面にはコンスタンス・スプライ。これも大好きなバラです。大きなコロンとしたカップ咲きで、何十枚もの花びらが花芯を包むように咲く姿は素敵です。
南側のブルーの板塀の場所は、日差しが防げるので置いているカラーリーフたち。こんな場所も庭にあると落ち着きます。なので鉢植えの2つのバラは白にしました。左はアイスバーグ、右には遅咲きのウエディング・デイ。
ブルーの板塀の外側には、ポコッと丸く咲く濃いピンクのアンジェラを植えているので、コラボしてかわいい雰囲気です。
白いウエディング・デイは、次男が結婚したときに植えたメモリアルなバラ……。桜のような白い花びらに黄色い花芯がとてもかわいいのですが、細かい棘(とげ)のある細いしなやかな枝の誘引には苦労します。
バラが咲き出しても、甘い香りに浸ってばかりいられないんです?
寒い冬、がんばった剪定と誘引の結果がこの5月で確かめられるので、来年に向けてステップアップするためにもちゃんとチェック!です。
【動画】裏庭をぐるりと見渡せます
初めてですが、動画も撮ってみました。あいにくお天気が曇り空だったのですけれど、よかったらご覧ください。
お庭だけではもったいない!奥野流のバラの楽しみ方
よく バラを育てるのって大変でしょう……と言われます。確かに日々庭に出て、日焼けも恐れず……?お手入れを続けることは手間がかかることかもしれませんが、こうして5月に一気に花開いて美しい姿と甘い香りに優しく包み込まれると、その大変さも次へのモチベーションに変わります。
大変さをあまり感じないのは 庭で咲くバラで楽しんでいるからかもしれません。
せっかく咲いたバラたちを、庭に咲かせておくだけではもったいないので、いろいろにアレンジして楽しんでいます。
ウェルカムフラワー
お客さまがいらっしゃる日は ウエルカムフラワーでお出迎え!
これは大きなガラスのコンポートに少しお水を入れて、花首でカットしたバラを浮かべていきます。小さなバラより中輪以上のバラの方が見た目も豪華になります。色合いを考えて……ちょっと葉っぱを足してもアクセントになります。クレマチスで作ることもあります。
花束
花束を作って贈ります。最初はトゲが痛くてうまくいきませんでしたが、慣れてくるとどうにか形になるものです。
バラは、どんな色の組み合わせにするのかで雰囲気が違ってきます。ピンクや白、淡い黄色などだと無難にまとまりますが、濃い色……例えば真っ赤なバラなどは要注意! 赤いバラだけと庭の草花をプラスするのもいいかもです。
そんな庭の草花たち……写真ではオルラヤや二ゲラを合わせていますが、他にもマーガレットやデージーなど背の高い草花を庭に植えておくと重宝します。
フラワーアレンジメント
アレンジを作ります。大きな器だとたくさんの花数が必要なので、小さめの器で。
これはグラタン用の白い器です。水を十分含ませたオアシスを入れ、先ず周りにタマシダを挿し バラをこんもりと挿していきます。
タマシダはどんな場所でもどんどん増えるので少し植えておくと便利ですよ。アレンジも庭の草花が重宝します。
ピンクのバラを集めてみました。小さなガラス器にバラを挿していろんな場所に置くのもかわいいですが、こうしてトレーに集めておくと、いっそうかわいくてグラデーションが楽しめます。
今年は新型コロナ禍の自粛で「Stay Home」……。いつもはお客さまがいらして大忙しなのですが、こんなにのんびりと過ごした5月は何年ぶりだったでしょうか。庭のバラとゆったり付き合えました(笑)
また、毎年いろんなガーデンを訪れるのも楽しみでしたが、 バラはコロナ禍でもいつもと変わりなく、どんな場所でもきれいに咲いているので、それを見てあげられないのは可哀想でしたね……来年のお楽しみですね。
次回は 前庭をご紹介します。
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