石田純子さん流「褒められファッション」5つの極意
2023.09.292023年11月29日
部屋着に見えない!おしゃれな和田メリヤスのパーカー
大人に合うジップパーカー!青木さんの選ぶポイントは
ハルメクでもおなじみのモデル・青木沙織里さんの連載です。今回は、青木さんが見つけた素敵なパーカーをご紹介します。デザイン次第でカジュアルになり過ぎてしまうアイテムだからこそ、選ぶときの条件があるのだそう。コーディネートもご紹介します。
青木沙織里さんがパーカーを選ぶときの5つの条件
季節を問わず一年中使えるジップパーカー。暖かかったり寒かったりと、気温が安定しない今の季節も羽織りものとしてちょうどいいので、つい手に取ってしまいます。
着回しもきく万能アイテムですが、我々世代にとっては、一歩間違えると部屋着に見えてしまう危険性も……。
大好きなパーカーの選び方にはちょっとしたこだわりがあります。
私がパーカーを選ぶ条件は……。
【1】オーバー過ぎずコンパクト過ぎないベーシックなサイズ感
【2】生地は厚め
薄いとラフな印象に。
【3】フードが立ち上がるのが理想
生地が薄くフードがペタンとしてしまうと、ほっこり感が出てしまいます
【4】丈はパンツにもスカートにも合う程よく長め
【5】スッキリ見えるラグラン袖
肩から斜めに切り替えがあることで、気になる肩幅を目立ちにくくしてくれて肩まわりも楽に動かせます。
見つけた!パーフェクトなパーカーは「スィッツル」
そのこだわりを叶えてくれたパーフェクトなパーカーをご紹介します。
メリヤス生地の産地、和歌山県にある和田メリヤスさんの「Switzul(スィッツル)」というファクトリーブランド。和歌山県に数軒しかないという希少な吊り編み機で編まれているパーカーです。
実際に訪ねて工場も見学させていただきました。
吊り編み機とは、昔ながらの製法で生地を筒状に編み上げる編み機のこと(丸胴編み)。そのスピードは1時間にたったの1メートルほどしか、編むことができません。
効率は良くないですが、ゆっくり編むことで生地に負担をかけず、ふわっと柔らかく耐久性に優れた丈夫な生地に編み上がるそう。
ゆっくり回転しながら、何層にも折り重なったミルフィーユのような生地が出来上がっていきます。
長い年月を経て使い込まれた吊り編み機。現役でフル稼働しています。
行儀良く並んで回転する姿がなんだかかわいい……。
複雑過ぎて何が何だか……。
メンテナンス、調整は職人さんによる丁寧な手作業。常時見回って確認しています。時間と手間がかかるからこそ、良い生地が出来上がります。
大量生産できない吊り編み機を使って編まれたパーカーは、上質でずっと触っていたくなる柔らかさ。袖を通した瞬間、あまりの着心地の良さに感動して思わず声を上げました。
冬は空気を多く含んで温かく、夏は通気性が良い。
洗濯を繰り返しても型崩れしにくく、風合いが変わらないのだそう。世界のトップブランドからも受注があるというのも、なるほど納得です……。
購入したパーカーでコーディネートしてみた
アウターにもインナーにも便利。
着こなしのバリエーションが楽しめるパーカーは、私にとってマストアイテム。生地も素晴らしくベーシックでバランスが良いデザインなので、10年選手になること間違いなし!これぞ求めていたパーカーに出合逢った!という感じです。
大切に育てて長く愛用したいと思います。
青木沙織里
あおき・さをり カフェ巡りとあんこが大好き。19歳よりモデルを始め「nonno」などの雑誌、CM等を中心に活動。30代から「いきいき(現・ハルメク)」のモデルに。バッグ製作も行う。趣味はキックボクシング、ピラティス、陶芸など。グレイヘア育成中。インスタグラムは@blue_record365
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