横森美奈子 目からウロコのおしゃれ塾1「シルエットで着やせ」
2024.12.172023年12月22日
横森美奈子の目からウロコのおしゃれ塾・42
体型カバーも!冬の定番「ニット」はサイズ選びが重要
ファッションデザイナー・横森美奈子さんが50代からのおしゃれのコツをアドバイスする連載企画。今回のテーマは、冬のおしゃれ。冬はニットとパンツにダークなコートばかり…なんて方も多いのでは?冬のおしゃれを楽しむコツを横森さんに教わります。
寒い日だっておしゃれを楽しみたい!
いよいよ本格的な冬が到来。寒い中でお出掛けするとなると、とりあえずニットとパンツにコートを羽織る防寒スタイルが安心で、おしゃれは二の次になってしまいがちです。
読者モデルの稲垣悦子(いながき・えつこ)さんも、「冬の間は気付けば同じような地味な格好ばかり……」と言います。さらに「10年前と比べて体にかなり肉がついたので、ニットを着たとき、お腹まわりが太って見えないか気になって……」と話します。
そんなお悩みを聞いて「ぽっこりお腹は大人の証拠(笑)。10年前と比べるのはナンセンス」と横森さん。シンプルな冬のニットこそサイズ選びが重要で「体のラインも印象も、簡単に素敵に見せることができますよ」と断言します。
【ニット×パンツ】ゆったりサイズを選んで素敵に!
「何も考えずにMサイズを選んでいます」という稲垣さん。ジャストサイズを合わせたいつものスタイル(写真左)は、体の線の凸凹が出てしまい、お腹も気になりますね。
サイズもシルエットもゆったりしたニットを選べば、お腹のふくらみがカバーされ、今っぽいおしゃれ感も出ます(写真右)。さらに「丸顔の人はVネックを着るとスッキリ見えます」と横森さん。
「同じMサイズでも、メーカーによって寸法は結構違うものです。サイズ表示だけ見て選ぶのはやめましょう」と横森さん。大事なのは体も服もきれいに見えるかどうか。「特に体の線を拾いがちなニットは必ず試着して、程よいゆとりのあるサイズを選びましょう」
明るい色や柄のストールを足しておしゃれと防寒を
「首が寒いから」と、ハイネックを選んでいませんか?ストールを活用すれば、どんなネックの形でも防寒でき、色や柄でニットも引き立ちます。
【ダークなコート】小物で色を効かせてメリハリを!
写真のコートは暖かくてよく着るコートですが、マンネリ気味。着やすい形のコートですが、ダークなコート×黒いバッグだと、全体的に重たい印象になりがちです。
そこで、コートの着方を変えて全体をすっきりと見せ、オレンジのバッグで明るいアクセントを。黒タイツには全体をつなげる効果があり、ライトグレーのブーツも冬の装いを軽快にします。
新たに買い足すなら軽くて低価格なカジュアルコートを
コートといえば値段の張るものという常識は変わりました。今は1万円以下の低価格でも、写真のようなコートが見つかります。今風のビッグシルエットのカジュアルコートで、暗い冬場に気分転換を!
【アクセサリー】いつものスタイルをアクセサリーで引き立てる
いつものスタイル(写真左)は、自分を素敵に見せてくれる程よいサイズ感のニットとパンツ。これなら小物使いで、華やかな場所にもOKになります。
アクセサリーを選ぶなら、アクセントになるように思い切って大ぶりなものを。“ちんまり”はNGです!3メートル離れて見えないアクセサリーは、無いのと同じ。
食事会などの場では“ちょっと大ぶりかな?”くらいの方が効果的です(写真中)。
50代60代におすすめなのが、本物よりも断然軽くて、価格もとても手頃なコットンパール。パールの光沢感は品よく自然で、顔を明るくやさしく見せる効果もあります(写真右)。
■挑戦した森川さんの感想は?
いつも地味な冬のスタイルから脱却できそうです。長年、福祉関係の仕事をしていたこともあり、どこかで“地味な服が安心”と思っているところがありました。でも今日、新たな服や小物に挑戦して、“この冬はもっと前向きにおしゃれがしたい”と思えました。
取材・文=五十嵐香奈(ハルメク編集部) 撮影=日高奈々子 ヘアメイク=木村三喜
※この記事は雑誌「ハルメク」2023年1月号に掲載された内容を再編集しています。
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