日頃の行いで往生がランク分け!? 紅葉と九品佛
2024.12.062018年08月15日
初めての御朱印集め
御朱印〔2〕御朱印帳の保管方法
御朱印を集め始めてみたけれど、自宅での保管場所や日頃の扱いで気を付けるべき点がないかどうか気になっていませんか? 今回は御朱印帳の取り扱い方をご紹介します。
御朱印帳を粗末に扱わないことが一番大事
御朱印帳を扱う上での、基本的な心構えとはなんでしょうか?
それは、お札やお守りと同じように大切に扱い、粗末にしないこと、ただこれだけです。
「なんだ、もっといろいろないの?」と思われたかもしれませんね。でも、この基本的な心構えさえわかっていれば、御朱印を集めていく上で気を付けるべき点や、保管場所について説明を受けても「なるほどね」と納得できます。
この基本的な心構えを頭の片隅に置いて、御朱印帳の保管や取り扱いのポイントを押さえていきましょう。
御朱印帳の保管場所と保管の仕方
おすすめの御朱印帳の保管場所は、神棚や仏壇のそばです。神棚や仏壇は、家の中でも一番環境が良く、参拝やお供えをしやすい場所に設置されているはずですので、そのそばに保管するのが適切と考えられます。
しかし、現代では、神棚や仏壇を置いていないという家庭も少なくないでしょう。その場合は、リビングの本棚や押し入れ、クローゼットなど、整理整頓できていて、湿気やほこりを避けられる場所が保管に適しています。位置的には、低い場所より高い場所にしてください。
避けたい場所は、玄関のように人の出入りが激しく落ち着かない場所、キッチン、トイレ、バスルームなど湿気が出やすい水回りや、結露が心配な窓際です。
また、保管方法ですが、御朱印帳を構成している和紙はほこりを吸い込んで汚れやすいという性質がありますので、ほこりと湿気を避けるようにしましょう。裸のまま積んでおくのはNGです。桐材でできた専用の御朱印帳ケース。プラスチックケースに収納する際は乾燥材を入れて、湿気を調節しましょう。防湿や抗菌効果が高い桐材でできた専用の御朱印帳ケースも販売されているので、気になる方はそちらを購入してもいいでしょう。
御朱印集めの旅から帰ってきたら、いただいた御朱印がしっかり乾いていることを確認してからケースに収納しましょう。御朱印は時々見返して、御朱印をいただけたご縁を感謝したいですね。
Q&A:こんなときはどうする?
初めて御朱印をいただくときは、なにかと疑問が湧いてくるもの。そこで、御朱印帳にまつわる「こんなときどうする?」という疑問にQ&A形式でお答えします!
Q1:御朱印帳のページが埋まったらどうすればいいの?
A1:新しく購入するという方法以外に、裏側を使う(両面を使う)方法もあります。お気に入りの御朱印帳をなるべく多くの御朱印を集めたいという方におすすめです。新たに御朱印帳を購入するとき、神社仏閣で買わなくてならない決まりはなく、御朱印帳専門店やネットでもお気に入りのものがあれば、それでも問題はありません。
Q2:御朱印帳を忘れた場合は、手持ちのノートに御朱印をいただいてもいい?
A2:御朱印帳以外を差し出すのはNGです。御朱印帳を忘れた場合は、その旨を担当の方に伝えましょう。すると「朱印紙」をいただけます。1枚の和紙に書いていただけるか、すでに用意されている「書き置き」と呼ばれる紙を渡してもらえるなど、なんらかの対応をしてもらえる場合が多いです。いただいた御朱印紙を受け取って、家で御朱印帳に貼り付けましょう。
Q3:「朱印紙」を上手に貼るには?
A3:のりで貼り付けるか、アルバムのように台紙にシールがついている専用の御朱印帳を使うとよいでしょう。のりで貼り付ける場合、水分の多いのりを使うとしわしわになりがちなのでスティックのりを使ってください。「しわなしPIT」というスティックのりなら、きれいに貼れて保存できますよ。
Q4:神社とお寺で御朱印帳は分けるべき?
A4:基本的には分けなくても問題ありません。気になるなら、分けておいても良いでしょう。ただし、日蓮宗は別。同じ宗派の御首題以外が書いてある御朱印帳には、書かないか、「妙法」という文字だけを書いて御朱印を押してくれる寺院が多いです。御首題が欲しい場合は、日蓮宗専用の御首題帳を用意して持参するとよいでしょう。
まとめ
御朱印帳を取り扱う上での、基本的な心構えと具体的な保管方法をもう一度おさらいしましょう。
・心構え:お札やお守りと同じように大切に扱い、粗末にしないこと
・保管場所:神棚、仏壇、本棚、クローゼットの中など位置的に高くほこりや湿気を避けられる場所
・保管方法:専用の御朱印帳ケース(桐材がおすすめ、プラスチックケースの場合乾燥材を入れる)に入れておく
御朱印帳は大切に扱い、湿気やほこりなどで駄目にしないように注意して保管しましょう。そして、時には御朱印帳をパラパラとめくって見返し、御朱印をいただきに巡った場所や、旅ができる健康へのありがたさを味わってくださいね。
文・藤森みすず
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