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- 岡野さん「夫婦の不満は『私スゴイ!』に発想転換」
人生100年時代、50代以上の夫婦が後半を快適に暮らすコツとは?夫婦問題に長けたベテランカウンセラーの岡野あつこさんに前回に続き、夫婦関係の不満へのアドバイスを聞きました。鍵は「私ってスゴイ!」と思うことだそう。
夫に家事してほしいなら『賢く導く』
ー 夫婦の関係は十人十色。相手に家事の協力を頼みたい場合、どうしたらいいのでしょう?
岡野あつこさん(以下、岡野さん)
「『夫に家事を仕込んでいます』という人も、決して夫婦間のイニシアティブを妻側が握っている、というわけではないでしょうね。手の平で上手に転がす、おだててその気にさせる……。その方法は相手によってそれぞれでしょうが、上手に協力体制に持ち込むことができればしめたもの。とはいえ、熟年夫婦は長年連れ添ってきた分、お互いの本音や手の内がわかってしまっているのも事実。やはりここは、策を弄するよりも誠心誠意、という態度が大切なんだと思います。
今まで家族のために働いてくれた、そのことには心からありがとう。その上で、もう少し、手伝ってもらえたら助かるのよ、と謙虚に、かわいくお願いしてみるのがいいと思うのよ」
ーか、かわいく? 筆者は結婚20年超の50代ですが、同世代を代表して、いまさら「かわいく」にはちょっと抵抗を感じますが……。
岡野さん「いやいや、何もフリフリの服を着なさいとか、幼いふりをしなさいって言うんじゃありません。言い換えれば『かわいげ』かな。難しく考えなくても、
・素直で
・笑顔で
・憎まれ口と仏頂面を封印!
これだけ心掛ければOK。『言い方』に気を付けたり、言葉に気持ちを込めることはできるはず。夫の冗談に笑ってあげる、夫が愚痴を言うなら『あらまあ、大変ねえ』と同調してあげる。夫に頼んだ家事が思い通りでなくたって、最初から100%を期待しちゃだめです!」
A「これはここじゃないって言ってるでしょ!いい加減覚えてよ!」
B「このお皿はしょっちゅう出番があるから、出しやすいところに置いた方が何かと楽よ」
AでなくBのように言い換えるだけでも、角が立たなくなります。そして、どんなに小さなことでも「ありがとう」と伝える"誠意を持って""賢く"接すると心掛けるだけで、関係は変わると岡野さんは言います。
「私ってすごい!」と発想を転換して自分を輝かせる
岡野さん「そんなに忍耐強くできないわ、と思う人は、ちょっと発想を変えてみてください。夫が〇〇してくれない!と、相手のことばかり考えるのはちょっと置いておいて、『私ってすごい!』って、気持ちを自分に向けるのはどうでしょう。...
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