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- 泣ける恋愛映画5選!50代の心をわしづかみ!
クリスマスイブ、まったりお家で過ごしている方へ。何度見ても泣ける鉄板の恋愛映画はいかがですか? 愛することの尊さを紡ぎ、心地良く泣かせてくれる珠玉のラブストーリー5作をセレクト!(ネット配信あり)素敵なクリスマスをお過ごしください♪
【泣ける恋愛映画1】夢をつかもうと邁進する恋人たちを描く「ラ・ラ・ランド」
サンゼルスを舞台に、夢を追う男女の恋を描くミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」(2016年)。第89回アカデミー賞で監督賞、主演女優賞(エマ・ストーン)、撮影賞、作曲賞、歌曲賞、美術賞の6部門を受賞した本作は、素敵な楽曲も相まって、心ふるえる極上のラブストーリーとなっています。
エマ・ストーン演じる女優志望のミアと、ライアン・ゴズリング演じるジャズピアニストのセバスチャンは、互いに深く愛し、夢に向かって奮闘していきますが、あることをきっかけに二人は距離を置くことになり……。
本作は、男女の色恋において、酸いも甘いも噛み分けてきた世代には間違いなく響く感動作です。ビールのCMソングにもなった「アナザー・デイ・オブ・サン」は、耳にしただけでも心が躍りますが、映画を見ていくと、歌曲賞を受賞した「シティ・オブ・スターズ」のメローなナンバーを聴くだけで、涙腺スイッチがすぐさま作動しそう。
2023年2月10日(金)には、ブラッド・ピットとマーゴット・ロビー共演で、再びハリウッドを舞台にした夢と音楽のエンタテインメント最新作「バビロン」が公開予定なので、その前にぜひ「ラ・ラ・ランド」を見てスタンバイしてください。
ラ・ラ・ランド
【泣ける恋愛映画2】限りある時間を愛し合った恋人たちに涙する「余命10年」
小松菜奈と坂口健太郎をW主演に迎えた映画「余命10年」(2022年)は、ただの“闘病もの”というくくりで語るにはもったいない、命の輝きを四季折々の美しい映像を交えて映し出した愛の物語です。
原作は、主人公と同様に若くして病死した小坂流加の同名小説で、キャストやスタッフ陣が、命のリアルを映し出そうとして誠心誠意を込めて臨んだ意欲作だからこそ、非常に成熟したラブストーリーになりました。
小松さん演じるヒロインの茉莉(まつり)は、数万人に1人という不治の病で、「余命10年」という悲しい宣告を受けます。「もう恋はしない」と誓った茉莉でしたが、和人(坂口)と出会い、互いに惹かれ合っていきます。
実際に著者の小坂さん自身が、余命宣告を受けたことに基づいた物語なので、茉莉の揺れ動く心情がなんとも生々しい。また、その分、限られた時間でめいっぱい愛し合った恋人たちの姿も実にリアルで、とても尊いです。
体を絞り込み、茉莉になりきった小松さんと、その思いを受け取った坂口さん。メガホンをとったのは、第43回日本アカデミー賞6部門受賞作「新聞記者」(2019年)など、社会派映画の印象が強い藤井道人監督です。この座組みだからこそ、本作は安っぽい説明せりふを極力廃した、エモーショナルな映画に仕上がりました。ハンカチ必携でご覧ください。
余命10年
【泣ける恋愛映画3】傷付いた心が共鳴する純愛を紡ぐ「きみの瞳が問いかけている」
目の不自由なヒロインという難役に挑戦した吉高由里子と、10kg増の肉体改造をしてキックボクサー役に挑んだ横浜流星の熱演が光る映画「きみの瞳が問いかけている」(2020年)。本作も涙なくしては見られない感動作となっています。
吉高さんが演じるのは、不慮の事故で視力を失った柏木明香里役。ある日、罪を犯し、キックボクサーの夢を絶たれた篠崎塁(横浜)と出会い、心が打ち解け合っていきます。ところが、その先には、予想をし得なかった残酷な運命が待ち構えていました。
タイトルは、シェイクスピアの不朽の名作「ロミオとジュリエット」にある、明香里の好きなせりふ「彼女の目が問い掛けている。僕は答えなければ」から引用されたとか。劇中でも、二人のキラキラした瞳がとても印象的で、目に焼き付きます。
本作を手掛けたのは、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」(2016年)や「思い、思われ、ふり、ふられ」(2020年)など、ラブストーリーの名手である三木孝浩監督。ピュアな愛を紡ぎ上げた本作では、透明感あふれる二人の演技に惹き込まれます。
傷付いた心を解きほぐしていくひたむきな愛が繊細に描かれた本作。見れば疲れた心が浄化されるような映画ですので、年末の忙しさに心がささくれてしまった方におすすめしたい一作です。
きみの瞳が問いかけている
【泣ける恋愛映画4】一生に一度のかけがえのない恋を描く「ナラタージュ」
大河ドラマ「どうする家康」で主人公の徳川家康役を務める松本潤と、同作で家康の正室となる築山殿こと瀬名役を演じる有村架純。今、熱い視線を浴びている二人が共演した大人のラブストーリー「ナラタージュ」(2017年)にもご注目を。
2006年版「この恋愛小説がすごい!」の1位に輝いた島本理生の同名小説を、「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年)の行定勲監督が映画化した本作は、いわば一生に一度あるかないかの恋を丁寧に綴った胸熱な一作となっています。
高校教師と生徒として出会った葉山貴司(松本)と工藤泉(有村)。心に十字架を背負って生きてきた葉山が、孤独にさいなまれていた泉と出会い、お互いにシンパシーを感じていきます。泉は葉山への思いを胸に秘めたまま卒業しますが、大学生活を送っていたある日、葉山と再会したことで、押し込めていた感情を抑え切れなくなってしまいます。
まさに、身を焦がすような愛を体現した松本さんと有村さん。当時の舞台挨拶で、松本さんは「忘れられない作品になりました」と、有村さんは「今後もすごく大切な作品になるんじゃないかなと思っています」と手応えを口にしていました。そんな本作は、ぜひ「どうする家康」とのマリアージュでお楽しみください。
ナラタージュ
【泣ける恋愛映画5】暴力的でチャーミングなヒロインが泣かせる「猟奇的な彼女」
本作を手掛けたクァク・ジェヨン監督作は、公開中の韓国映画「ハッピーニューイヤー」がまさに正月にぴったりですが、同監督の作品の中でイチオシの感涙映画が、本国でメガヒットし、日本でも好評を博した「猟奇的な彼女」(2001年)です。
ある夜、電車内で泥酔してしまった美人を介抱した大学生のキョヌ。その後、二人は交際をスタートさせますが、そこからキョヌの試練が始まります!? この彼女、顔はめちゃくちゃかわいいのに、タイトル通り、とにかく性格が“猟奇的”過ぎました。
彼女の行動や言動に振り回されていくキョヌ。そこはかなりのコメディタッチで描かれていくのですが、中盤から意外な真実が明かされていくことに。
ヒロインを務めたチョン・ジヒョンのキュートな魅力はもとより、献身的に彼女を愛していくキョヌ役を愛嬌たっぷりに好演したチャ・テヒョンも最高です。
50代以上の女性は、韓流ドラマをこよなく愛する方も多いと思いますが、日本では2003年に放送された「冬のソナタ」で韓流大旋風が来る前に、本作は韓国映画の面白さを世に広めることにひと役買いました。
思い切り笑いつつも最後は気持ち良く泣かせてくれる本作。何度見ても心が洗われる一作なので、韓流ドラマを観る合間の一本としてお楽しみください。
猟奇的な彼女
※この記事は2022年12月の記事を再編集して掲載しています。
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