50代からの女性のための人生相談・184

人生相談:50歳からの婚活アプリ…うまくいきません

岡野あつこ
回答者
夫婦問題研究家
岡野あつこ

公開日:2024.03.31

更新日:2024.03.31

「50代からの女性のための人生相談」は、読者のお悩みに専門家が回答するQ&A連載。今回は50歳女性の「精神的にも金銭的にも落ち着くために始めた婚活。なかなかうまくいきません…」という相談に、夫婦問題カウンセラーの岡野あつこさんが回答します。

50歳女性の「婚活がなかなかうまくいかない…」という相談

現在、実家の近くで一人暮らしをしています。昨年から更年期障害が始まり、体調を崩しがちで心も体も落ち込んでしまっています。

数年前から結婚相手を探すためにマッチングアプリを始めました。メッセージの交換をしたり、実際に会ったりした方もいました。しかし、なかなかメッセージのタイミングが合わなかったり、お会いしてもその後が続かなかったりと、かなり苦戦しています。

年齢的にも、もう落ち着きたいですし、何よりも暮らしを安定させて、精神的にも金銭的にも、今よりも安心できる状況にしたいと思っています。どうしたらうまくいくのでしょうか?

(50歳女性・ちこもんさん)

岡野さんの回答:「自立した女性」をいかに演出するかが重要

岡野さんの回答:「自立した女性」をいかに演出するかが重要

夫婦問題カウンセラーの岡野あつこです。

私は長く結婚相談所(azcoブライダルサロン)をやってきて、婚活に成功するには、下記の3つが必要だと感じています。

  1. まず気力、体力を整える
  2. 結婚したい思いを鮮明に描く
  3. 本気で半年から1年を目標にする

集中して行動しなければ、成功できない時代になってます。

マッチングアプリは結婚相談所と比べ、お金もリーズナブルで誰も介在せず便利です。しかし、結婚に対する真剣度が低いのでうまく行かないケースも多いのです。

女性ライバルたちは写真に全力を注ぎ、会話を磨き、いい人を大勢の中から必死で探しています。こういう出会いの世界でも差別化をするためのセルフブランディングが必要なのです。

特にお相手がどういう女性を望んでるかをうまくヒアリングして、分析し、自己アピールに生かさないと、お付き合いはできても結婚までたどり着くのが難しいのです。

特に50代のちこもんさんが望む年代の男性たちは、独身を通してきた人であればパートナーへのこだわりが強く、離婚を経験した人ならば再婚に対して臆病で、死別の人であれば前妻のことが忘れられない……などの理由があってなかなか結婚まで踏み切れないものです。

ちこもんさんは手軽に始められるマッチングアプリを活用して、まずはメッセージのやり取りで気が合い、リアルに会ってフィーリングを感じるなどを体験してると思います。しかしアプリを利用する人は最初から結婚を真剣に考えてる人は少なく、気軽に交際できて、その延長に結婚があるという二段階構えの人たちが多いのです。

最初から結婚を前提に入っている結婚相談所とは、ある意味で真逆な考えの人たちが利用してるように思います。

逆に結婚相談所は全国組織の加盟店の会員何十万人という中から、カウンセラーが付いてお見合いし、結婚を徹底サポートするのが特徴です。もちろん入会金、月会費、成婚料というお金が発生しますが、とても効率的ですし、お金はよき伴侶を見つけるための投資と考えれば納得できます。

結婚相談所では、お見合い→当日お互い気に入ったら交際スタートとなります。交際に入っても「違うな」と思えばカウンセラー経由で嫌な思いせず断れます。

2か月経過したあたりで真剣交際(その人と結婚前提にお付き合い)に入り、入会から3か月程度で結婚を決めて退会する。条件も納得した上での交際なのでフィーリングがあえば成婚、合わなければ次のお見合い相手を探す。という流れになるのが一般的です。

双方が結婚に対して真剣であるがゆえに、お見合いから成婚退会まで約3か月という短期間で結婚相手を決められるのです。しかし、ここでもいい条件の人を見つけるのに必死なライバルが多数います。

岡野さんの回答:「自立した女性」をいかに演出するかが重要

何より50歳以上のほとんどの女性が「経済力を求めてパートナーを見つけに来るのにビックリした」と言う男性からの声を聞きます。もう仕事を辞めて働きたくない、結婚してゆっくりしたいという人もいます。

男性が希望する結婚相手(女性)は、それなりに仕事を持ってたり、仕事がなかったとしても経済的依存が目的ではない人です。大事なことは「相手の経済力に頼りたい」と思っていてもいいので(笑)表に出さないことです。

経済力があって自分が気に入ってこの人と結婚したいと思ったら、精神も経済も自立した女性であるアピールをしつつ「私は今、働いてますが、結婚後は家庭に入って夫を支えたいと思ってるんですがどう思われますか?」というような質問をして相手の考えを引き出すといいでしょう。

「治療→婚活宣言→あらゆる出会いを並行する」の順番で!

「治療→婚活宣言→あらゆる出会いを平行する」の順番で!

今のちこもんさんは、更年期症状に悩まされていて気力が滅入って、つらい症状が出てる時期のようです。それであれば婚活も集中して楽しめないでしょう。

更年期の症状はレディースクリニックでホルモン治療したり、漢方療法で軽減したりできます。信頼できるレディースクリニックの先生を早く見つけ、改善することが最優先です。

厳しい現状をお話ししましたが、諦めず結婚で幸せになってほしいです。ちこもんさんが幸せな結婚を手に入れたいのであれば、まず下記の3つを心に止めてください。

  1. まずは更年期障害の対策(ホルモン治療もその一つ)をして気力体力を取り戻す
  2. その上で期限(1~2年をメドに)を決めて婚活に本気で取り組む決意を周りに宣言する
    こっそりより口に出して人に言うと、紹介してもらえたりします
  3. マッチングアプリが合わない(縁がない、うまくいかない)場合、ほかの方法を試して流れを変える
    違うマッチングアプリに変えるだったり、結婚相談所の活用だったり、中高年向け婚活パーティに参加する、友人知人に紹介してもらうなど、ありとあらゆる出会いを並行するのです。

「治療→婚活宣言→あらゆる出会いを平行する」の順番で!

ある意味、勢い付かないとダメだし、どれが自分に向いているのか試してみると、案外いい人が見つかるものです。

ポイントは、年齢的にもう落ち着きたいという望みはよしとしても「何よりも暮らしを安定させて、精神的にも金銭的にも今よりも安心できる状況にしたい」という希望は婚活男性からは依存されたら困ると敬遠されてしまいます。

もしかしたらマッチングアプリで出会ってデートのたびに、結婚の目的を聞かれて正直に答えたから、うまくいかなかったのかもしれません。

特に中高年男性は精神的に自立している女性を好みます。金銭的に最初から頼りたいオーラが出てる女性は敬遠されてしまいます。

マッチングアプリでのポイントは結婚を目的にするのではなくて、自分演出をしっかりして「相手にこんな女性なら結婚してもいいかな?と思わせること」を目的にすることです。

がんばって幸せをつかんで、安心を手に入れてください。

回答者プロフィール:岡野あつこさん

岡野あつこさん

おかの・あつこ 夫婦問題研究家、公認心理師。離婚診断士(R)。NPO日本家族問題相談連盟理事長。
自らの離婚経験を生かし、夫婦の問題に悩み苦しむ人を一人でも多く救いたいという思いから、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。30年間で3万5000件以上の相談を受け、その成功事例ノウハウを数多く持つ。近著に『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』(サンマーク出版)がある。

離婚相談救急隊運営
・YouTube「岡野あつこチャンネル


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