寄せ植えや水耕栽培で春を先取り

ヒヤシンスの芽出し球根を楽しむ、4通りの方法

公開日:2023.02.20

寒さの中に春を感じ始める2月。今回は、店頭に並び始めるヒヤシンスの芽出し球根を使って、4通りの楽しみ方をご紹介します。教えてくれるのは、自庭の創作に抜群のセンスを発揮するバラ愛好家の奥野多佳子さん。春を先取りする色とりどりの楽しみ方です!

色別に、ヒヤシンスを楽しんでみました

ヒアシンス

2月はバラの剪定・誘引作業も大詰め。雪のちらつく寒い日も、脚立に乗って大忙しです。

庭の小さな変化にも気付かなくて、クリスマスローズの花芽が上がっていたり、早咲きのスイセンが咲いているのを見てハッとします。庭は確実に春に向かって動き出しています。

それでも庭の球根たちが咲き始めるまでの間は、いつも芽出し球根の鉢で春を先取りして楽しんでいます。

今年はヒヤシンスの芽出し球根の大きな鉢を買いました。9本も花芽が上がって、暖かいリビングに置いていると、どんどん咲いてきました。

このまま咲かせるのも豪華でいい感じですが、色合いで分けて寄せ植えや水耕栽培にして4通りに楽しんでみました。

芽出し球根のヒアシンス

まず、鉢から球根をそ~っと出します。案外簡単にスポッと出せて、優しく分けると一つ一つ離れてくれます。

赤紫4個、オレンジ3個、白2個ありますが、白以外はまた植えるので土を付けたまま、そ~っと置いておきます。

赤紫のヒヤシンス1:ブリキ缶で春の野原のように

赤紫のヒアシンス

赤紫のヒヤシンス1個を使って。そこに、スイセン アイスキング、スイセン ティタティタ、スノーフレーク、アネモネ、ムスカリを合わせます。

スイセン、スノーフレークなど

スイセン
庭で咲いている球根を掘り上げて一緒に植えました

 

ヒアシンス寄せ植え

白、黄、紫……華やかで明るい一鉢ができました。土の上にヤシマットを敷いて、野原のような雰囲気に!ブリキの鉢には穴が開いているので水やりも安心です。

赤紫のヒヤシンス2:アクリルケースでコンパクトに

赤紫のヒアシンス

赤紫のヒヤシンス3個をアクリルのケースに。ヤシマットを薄く敷いて土を入れ植えました。クリアなアクリルケースの底には、根腐れ防止剤のミリオンAを入れています。

オレンジのヒヤシンス:籐カゴでナチュラルに

オレンジのヒアシンス

オレンジのヒヤシンス2個に、スノーフレーク、エスコルチア ミニサンジュ、ヒューケラを合わせました。

スノーフレーク、ヒューケラなど

面白い形の籐のかごを見つけたので、穴をあけたビニールを敷いて培養土を入れ植えました。

オレンジのヒヤシンスは3個あったんですが、1個が途中で折れてしまって2個だけで……。ちょっと寂しいので同じ色合いのヒューケラを足元に植えました。

ヒアシンス寄せ植え

後ろ姿がいい感じ! 黄色いエスコルチアが軽やかです。

白いヒヤシンス:ガラス器で水耕栽培

白いヒアシンス

白いヒヤシンス2個は、根を洗ってガラス器で水耕栽培にしました。お水は球根に直接触れない高さまで入れます。

よく日の当たる窓辺に置くときは、乾燥するので水分チェックが必要です。私は花が長持ちするよう部屋の少し寒い場所に置いています。

白い花と緑の葉の対比が鮮やかで、部屋を明るくしてくれます。 

芽出し球根の鉢は お正月を過ぎると園芸店に出始めます。最近はいろんな球根をミックスしているものもあって、選ぶ楽しみも増えました。たくさん植わった大鉢も、鉢を変えたり、花や他の球根の色合いをプラスしたりして仕立て直すと、また違った雰囲気で楽しめますね。

■もっと知りたい■

奥野多佳子

1952(昭和27)年、兵庫県生まれ、大阪府在住のバラ愛好家。82年にタペストリー制作を始め、2000年に陶芸、04年に庭づくりを始める。豊中市美術協会会員。兵庫県立美術館で解説ボランティアに参加。ブログ「Soleilの庭あそび…布あそび♪」は人気です。

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