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- 口紅が前歯につくのはなぜ?すぐできる歯紅対策5
アラフィフ女性のための美容知識を、同年代の美容ライター・中尾慧里さんがご紹介します。今回は、「歯紅」と呼ばれる前歯についてしまう「口紅」の対策方法。口紅をうまく塗るコツ、口周りの筋トレなどで、簡単な対策に取り組んでみて。
前歯に口紅がついてしまうのはなぜ?
せっかくキレイに口紅を塗ったのに、鏡を見たら前歯に口紅が! 俗に「歯紅」と言われている状況です。話している相手がそうなっていると、つい目線がそこに集中しちゃいますが、なかなか指摘しにくいですよね。自分の場合、後から気づいてすごく恥ずかしい!ということも。でも、どうして「歯紅」になってしまうのでしょうか。
昔から口紅が歯についてしまう、という人は前歯が出ていることが原因のひとつ。歯並びが悪い人も物理的についてしまいやすい。あるいは上唇が薄い人もつきやすいですね。
最近つくことが多いという人は、いくつか原因が考えられます。ひとつは、口紅の色を濃くするようになった。もしくは、唇の内側までしっかり塗ってしまうという塗り方の問題、加齢で口元がたるんできた、筋力低下、口が渇きやすいなど。
骨格の問題は矯正を。たるみは筋トレやクリニックの施術で。
前歯が出ている、歯並びが悪いという場合はとにかく矯正したほうがいいと思います。咬み合わせが悪いと健康に支障が出るといわれますし、きちんと磨けないために虫歯や歯周病になりやすいという話も。お金と時間はかかるかもしれませんが、見た目の問題だけではなく、健康面でのメリットもあります。
ほうれい線が深くなってきていれば、口元のたるみも一因。たるみは、筋肉のゆるみでもあるので鍛えることで回避できます。口にくわえる、棒状のフェイス用のフィットネスアイテムがいろいろ出ているので、それを活用するのも手。
割り箸をくわえる、という代替品アイデアもあります。
また、筋トレをやってみるのもおすすめ。唇のまわりにある口輪筋は、口を「う」と言う形でキープすると鍛えられるそう。なかなかピンポイントで口元を鍛えることはないので、意識するだけでも変わるはず。
筋トレなんてめんどくさい、という人にはクリニックの施術でたるみを解消する方法もあります。「タイタン」や「ジェネシス」といった赤外線を使ったマシンは肌全体にハリを出します。あるいは、コラーゲンやヒアルロン酸を注入することで肌の奥からボリュームアップすることも可能です。
口元のたるみくらい、と思っているとドライマウスになるリスクもあるので要注意。加齢による筋力低下によってドライマウスになることもあり、放っておくと唾液分泌が減るので歯周病や口臭がひどくなったり、果ては誤嚥性肺炎になるリスクも高まるといわれます。
口紅の塗り方、選び方、やってしまうクセに気をつけよう!
塗る口紅の色や塗り方も気をつけて。濃い色はつくと目立つので、ベージュ系を選ぶといいでしょう。ただ、年齢的に色みがないと老け感が出るので、ローズベージュやピンクベージュなど少し赤みのあるベージュを選びましょう。
塗り方としては、唇の内側までしっかり塗らなくてもOK。内側は指でぽんぽんとつけるくらいでも◎。どうしても濃いカラーを塗るなら、最後に唇にティッシュを軽く当てる、パウダーを軽くはたくなどして色を落ち着かせておきましょう。ほかにも、落ちにくい口紅を使ったり、リップコートなどの口紅を落ちにくくするアイテムを最後の仕上げに使うという方法もあります。
また、口が渇いていると歯紅になりやすいので、こまめに水分補給するのもいいと思います。それから、無意識に唇を噛むクセも気をつけましょう。
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撮影=山下コウ太
中尾 慧里
なかお・えり 1966(昭和◎41)生まれ。ビューティライター。チャイルドボディセラピスト1級取得。女性誌、WEBにて美容に関する記事執筆、コスメ開発のコンサルティングなども手掛ける。インスタグラム@erierikisekiをゆっくり更新中。
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