50~60代の女性420人にアンケート!

女性の7割は白髪に悩む!白髪染めをやめるか続けるか

公開日:2020.12.20

更新日:2022.12.12

50~60代の女性420人に「髪の悩み」についてのアンケート。50代からの女性が抱く髪のお悩み、白髪染めの悩み、話題のグレイヘアへの興味を深堀りました。また美容師手束繭美さんと苫米地真弥さん、美容家の美木ちがやさんにアドバイスを伺いました。

50代からの女性の7割は髪に悩みを抱えている

50代からの女性の7割は髪に悩みを抱えている

大人の女性は、遠目の印象でその素敵さが決まるとも言われますが、“髪”はその印象を左右する重要な要素です。ところが、今回のアンケート結果によると、約7割の人が今の自分の髪に「満足していない」23.3%、「あまり満足していない」45.5%と回答しました。

髪の悩みは、白髪、ダメージ、元気のなさなど多数

またさらに、7割の人が「白髪」のことで何らかの悩みを抱えています。

「自分の髪に対し、どんなことを悩んでいますか?」という質問では、

  • 1位 白髪 277人 
  • 2位 パサつく・ツヤがない 184人
  • 3位 ハリ・コシがない 163人

髪の悩み4位以降には「細毛」「抜け毛」「ボリュームがなくなってきた」など。毛量の悩みも多数ありました。

白髪染めの悩みは、コスト、手間、ダメージが大きいこと

白髪染めの悩み

白髪染めの悩みについても聞いてみたところ、「お金がかかる」「手間がかかる」「髪が傷む」の3つを悩みに挙げる人が多数でした。この上位3つの悩みは、自宅派、美容院派ともに共通しています。

回答者の中には、「美容院染めだけではお金も時間もかかり過ぎるので、自宅染めも併用」という方も多数いました。

さらに「きれいに染まらない」「染めても何だか不自然に見える」といった染め方に至るまで、実にさまざまな悩みがあることがわかりました。

半数の人がグレイヘアを検討中だが、踏み出せない人多数

半数の人がグレイヘアを検討中だが、踏み出せない人多数

では、白髪染めをやめる選択肢として話題のグレイヘアに対してはどう考えているのでしょう。

「グレイヘアを検討したことがありますか?」という質問をしたところ、半数以上がグレイヘアを検討したことがあると回答。しかし、現在グレイヘアを実践している人は全体の14.9%と、流行に反して実践者は少ない結果が。38.8%の人が、検討したことはあるけれどグレイヘアに踏み出せていませんでした。その背景には、「グレイヘアにすると周囲から浮いてしまいそう」と心配する声もありました。

グレイヘアに興味はある人は約6割

グレイヘアに興味はある人は約6割
昨今のグレイヘア流行に伴い、興味と認知度は高い。一方で「白髪の割合がどのくらいだとグレイヘアというの?」という声もありました。

次に白髪との新たな付き合い方として“グレイヘア”に興味があるか尋ねると、「興味がある」「少し興味がある」と答えた人が約6割。一方で、実際にグレイヘアに挑戦したことがある人は2割未満という結果に。「似合うのは美人だけ。自分には似合わなそう」「老けて見える」「手入れが面倒くさそう」「移行期が大変そう」「娘や夫が反対する」などの理由で、8割以上がグレイヘアに手を出せないでいます。

アンケート結果を基に座談会を行ったところ、白髪に対して染めるか、染めないか、その狭間で気持ちが揺れている人が多くいることがわかりました。「染めるならしっかり染めて隠しきらないと、きれいに見えない」という人がいる一方で、「本当は染めるのをやめたいけれど、白髪が多くなるとだらしなく見えそう」という声も。

今の自分を素敵に見せる髪色は黒か白か、議論が盛り上がる中、参加者がこう言いました。「私たちは白髪じたばた世代。おしゃれすることはあきらめないけれど、がんばり過ぎるのも嫌。その間でどうしたらいいか悩んでいます」と。

白髪を「染める」か「染めない」か。選択肢は本当にこの2つしかないのでしょうか?

白髪を「染める?」「染めない?」の2択はもう卒業しませんか?

白髪を「染める?」「染めない?」の2択はもう卒業しませんか?

17年以上、おしゃれで美しいグレイヘア作りに取り組む美容室「タンガニーラ」の手束繭美(てつかまゆみ)さんはこう話します。

「多くの人は白髪の割合が0か100か、『染める』か『染めない』かの2択しかないと考えがちですが、その0と100の間にこそ個性豊かな大人髪のスタイルがあります。白髪は、生え方や分量に個人差があり、そこに今の自分を素敵に見せるチャームポイントのヒントが詰まっているんです」

同美容室の苫米地真弥(とまべちまや)さんは、「何だか素敵だと思う人がしている髪色や髪型にはそれぞれに工夫があります。グレイヘアも、染めない、何もしないことではなく、自分に似合う染め色や染め方の選択肢は多様にあると知っておくことが大切です」といいます。

またトータルビューティクリエーターの美木ちがやさんは、白髪が増えることはマイナスではなく、女性を美しく見せる“進化”の一つと語ります。

「肌の色は年とともにくすみ、シワやシミが増え、顔の影が濃くなりますが、髪が白髪交じりの明るい色になることで肌を美しく見せてくれます。今の自分に似合うのはどんな髪色や髪型か、日頃のケアの中でもっと自分の髪を知ることで、その答えはきっと見つかるはずです」とちがやさんは言います。

アドバイスをくれた方々

美容院・タンガニーラ 手束繭美さん
美容院・タンガニーラ 苫米地真弥さん

東京・二子玉川の美容院TANGANILLAは一人一人の魅力を生かしたグレイヘアを作るパイオニア的存在。著書『グレイッシュヘアのすべて』(髪書房刊)が好評発売中。


トータルビューティクリエーター 美木ちがやさん

1963(昭和38)年東京生まれ。ヘアメイクアップアーティストとして雑誌等で活躍。東京都・渋谷で完全予約制サロン「KAWABE LAB」を運営。母サチコさんとともにヘアメイク、ファッションのトータルアドバイスも行う。『あの人が着ると、 パーカーがなぜ おしゃれに見えるのか 』(主婦と生活社刊)が好評発売中。
 

回答者情報

50~60代のハルトモ420名にオンラインアンケートを実施(ハルメク 生き方上手研究所調べ)。


取材・文=大門恵子、長倉志乃(ともに編集部) イラストレーション=フジマツミキ ※この記事は2020年1月号「ハルメク」を再編集しています。
 

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