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2025.01.25
更新日:2025年01月28日 公開日:2025年01月21日
私らしく、美しく。
モデル・梨花「自分を知ろうとする潔さとセンスを持つ人は美しくてカッコイイ」
10代後半でファッションモデルとしてデビューをして以降、ずっと時代のアイコンとしてトレンドを牽引し続けている梨花さん。そんな彼女だからこそたどり着いた「私らしさ」の見つけ方、そしてこれからの「梨花」とは――。
取材・文=前田まき(HALMEK up編集部) 写真=岡本隆史 ヘア=西村浩一(VOW-VOW) メイク=菊地美香子(TRON management) 企画・構成=橘美波(HALMEK up編集部)
「自分らしく」より「なりたい自分」を考えるとシンプルに楽しい
――梨花、51歳。22歳で初めて雑誌のカバーガールを務め、以来30年近くカバーガールを続けている稀有なモデルだ。

私にとってカバーガールは何年たっても夢の場所です。ここがあるから、私がいられるというか。なりたかったカバーガールに抜擢されたばかりの頃は達成感で満たされ、その後は自分なりのメッセージを発信しようともしてきました。
でも、続けていくうちに、自分との戦いになったんです。
長く表に出ていれば、見ている人たちが“梨花”に飽きてくるでしょう、でも何より、私自身が“梨花”に飽きないために。そして、自分がどうありたいかを問うために。私らしいって何だろう、って。
特に40代に入る前あたりから、ものすごく自分と向き合ってきました。はじめのうちは「私らしく」を考えようとすると、その言葉に気負ってしまって(笑)。本来の「自分らしさ」は、ありのままの自分を受け入れることでもあるのに、ありのままから離れて「私らしく」なくなっちゃって。
そうやって行きついたのが、「自分がどうなりたいか(ありたいか)」でした。「なりたい自分」を考えることは、具体的で楽しくてハッピーです。いろいろ考えこんでしまった時期から抜けて、今はシンプルになってきています。
年齢は噛みしめるもの。鏡の自分に自信が持てるようになります
――40代の頃の梨花さんは、50代を迎えることが怖かった、と振り返る。「おばさんになっちゃうのかな、やだな」と思ったことも。それが今、年齢は誇りだと言う。
「年齢なんて、ただの数字」と励ましのように使われることがあるけれど、私はキレイ事のように聞こえて好きじゃないんです。自分と向き合って長いこと考えてきた時間を経て、「年齢は生きてきた人生の証だから、噛みしめていきたい」と思うようになりました。
いいことも悪いこともいろいろあった一年一年を積み重ねて、51歳の今の私が出来上がっている。あのとき、がんばったなあ、あれはうれしかったなあ、悩んだなあ、泣いたなあ、そんな51年間を噛みしめると、自分の年齢は愛しくも誇らしくも思えます。
例えば、毎日鏡を見るとき。見たままを見てると、がっかり感じちゃうことがありませんか。でも、「51歳になったんだね」と年齢を噛みしめた上で見ると、51歳なりのいい顔になってるって、自信が持てます。
――ここからは、梨花さんが年齢を重ねながら、美しさも諦めない、その秘密に迫ります。
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