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ヨーロッパ・クリスマスマーケットに夢中
冬のヨーロッパは音がない、低い雲に覆われています。シーンと静まり返る空気の中に一人たたずむとき「ああ、今年もやってきた」独り言です。
仕事の関係で冬休みを利用して旅をすることが多く、ヨーロッパと言えば冬の景色が思い出されます。いろいろな国へ出かけました。
ロシア(3回)、ドイツ(6回)、イタリア、フランス(3回)、スイス、チェコ(8回)、スロバキア(2回)、オーストリア(8回)、ハンガリー(3回)、ポーランド、オランダ、エストニア、リトアニア、ラトピア、イギリス(3回)、スペイン、クロアチア、スロベニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、セルビア……。
書き出したらきりがないのですが、どこも冬に訪れています。ロシアは9月でしたが、ダウンを着用し、氷も張っていましたから気分的には冬です。もちろん、夏や春にも訪れていますが、印象に残っているのは冬のヨーロッパです。
それにしても、たくさんの冬旅をしてきました。
どこの街の広場にも、12月になるとクリスマスのマーケットが設営されます。春にはイースターの飾りつけになります。
クリスマスマーケットではホットワインを飲みながら、ソーセージをかじりながら、マーケットを巡り歩きます。
ドイツ・ニュルンベルグのクリスマスマーケットは、最も大きく盛大で2回ほど出かけました。城壁が残る街の周囲、河のほとりには元老人施設が今はレストランになってにぎわっている趣ある町です。もちろんビールとソーセージが絶品です。また、この町の有名な焼き菓子はスパイシーで大好物です。
歴史の中のローテンブルク
ローテンブルクは城壁に囲まれた街、世界大戦の折にすべてが崩れ去ったと言いますが、その後世界中の人々や慈善家の寄付により修復がなされて今の姿に残っています。
崩れたレンガに番号を振ってすべてを積み上げ直して修復した、ドレスデンも有名です。
また、ロシア・サンクトペテルブルグの宮殿や有名な琥珀の間などは、ロシア中から琥珀を集めて修復に取り組み、元通りにしたと言われます。
そういう歴史を考えると人間はむごいこともしますが、また元通りにし立ち上がる力強さも技術も、すばらしいと思わずにはいられません。
ローテンブルクは城壁の街、治安もよく、雪の夜には夜中まで一人でトコトコ歩き回りました。市庁舎広場にはマーケットが出ます。
名物お菓子にシュネーバルという、細く帯状にしたパイをくるくる巻いてちょうどテニスボールほどの大きさにし、焼いて粉砂糖をまぶしたものがあります。雪景色の中を歩きながらかじります。
ローテンブルクには、一人で、娘と二人で、長男のお嫁さんのご両親と……。3回ほど雪の季節に訪れましたが、よい思い出になっています。
冬の季節に、ぜひもう一度あるいてみたい街の一つです。
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