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- 手術でメガネにさようなら
先日、多焦点眼内レンズの手術を受けました。初めての目の手術で緊張しましたが、なんとか無事に終わりました。長年のメガネ生活から解放されましたが、ちょっと物足りないような、まだまだ戸惑う日々です。
手術の決断
私は子どものころから目が悪く、中学生になって初めてメガネをかけました。20代の頃、コンタクトレンズを試したこともありましたが、体質に合わず、すぐにメガネに戻しました。
それ以来、もう50年以上メガネを愛用してきました。その間に、度が合わなくなったり、乱視や老眼が入ったりして、何度もメガネを作り直し、メガネは私の体の一部になっていました。
ところがここ数年のマスク生活で、メガネが曇るのが気になり始めました。また、場合によってメガネをかけたり外したりするのも面倒になってきました。
そんな時「多焦点眼内レンズ」の存在を知りました。
「他焦点眼内レンズ」とは?
このレンズや手術について詳しく知るために、私はその手術を行っている病院に詳しい資料を送ってもらうことにしました。病院からは、資料と理事長先生が書いた本が送られてきました。
本を読んでわかったことは、「多焦点眼内レンズ」とは、白内障の手術の際に、濁った水晶体の代わりに目の中に入れる人工の眼内レンズの一つ。遠距離、中距離、近距離まで、すべてにピントが合うようになるなんて、すごいですよね。このレンズだと、メガネをかけない生活ができるようになります。
ただ、何らかの目の病気があれば手術はできないので、病院へ行き検査してもらいました。検査は視力検査だけでなく、眼圧検査、視野検査、瞳孔径の検査など10種類以上の項目を3時間ほどかけて行いました。その結果、私は手術ができるとわかりました。
いざ手術
手術の日は、朝から緊張していました。手術当日と翌日は、病院に送迎の車を依頼していたので、時間になったら車が玄関まで迎えに来てくれました。
その日は手術の患者さんが多く、次から次へと手術が行われます。いよいよ私の番になりました。目だけの部分麻酔ですから、意識はあります。目に強い光が当てられてまぶしく、ほとんど何も見えません。器具のがちゃがちゃする音が耳元で聞こえます。
痛みはないものの不安な気持ちでいると「順調ですから大丈夫ですよ」と担当医の声が聞こえ、少しリラックスできました。手術は両眼で30分ほどで終わりました。
その後……
手術の翌日、一週間後、一か月後と術後の検査に行きました。経過は順調で問題ないとのことでした。
今は、二か月ほど経ち、メガネなしの生活にも慣れつつあります。ただ、遠距離がまだ少し見えにくいのと、ドライアイで100%快適とは言えません。体の中に異物が入ったのですから、慣れるには時間がかかるのでしょう。
こうして50年来の付き合いのメガネとさよならしたわけですが、何だか寂しい気持ちもあります。これからは、サングラスなどでおしゃれとしてのメガネを楽しもうと思っています。
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