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- アマプラ~自閉スペクトラム症・若者達の人生攻略作戦
Amazonプライムビデオのオリジナルドラマ『思うままの世界』は自閉スペクトラム症(ASD)の特性を持つ若者3人のストーリー。ヘルパー付きのシェアハウスで暮らす、彼らの悲喜こもごもをリアルに描きます。
あらすじ
『思うままの世界』は、3人の自閉スペクトラム症を持つ若者とヘルパーの女性が共同生活を営む物語です。3人はさまざまな壁にぶつかるも少しずつ成長していきます。ヘルパーのマンディはそんな3人を優しく導く役目ですが、自身も悩みを抱えています。
自閉スペクトラム症とは
「発達障害、これまで、自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていましたが、2013年のアメリカ精神医学会(APA)の診断基準DSM-5の発表以降、自閉スペクトラム症(ASD;Autism Spectrum Disorder)としてまとめて表現するようになりました」(厚生労働省、e-ヘルスネット)
自閉症スペクトラム(ASD)と注意欠如・多動症(ADHD)は似ているところもあり、程度も人によってさまざま、その上併存していることもあるので、医学的には理解が難しいところです。アメリカでは、自閉症スペクトラムための教育プログラムがたくさん存在するようです。
ASDの特性を持つ俳優が当事者を演じる斬新な試み
3人はそれぞれ異なるタイプの、自閉スペクトラム症の特性を持っています。
ハリソンは感覚過敏の持ち主で、音に対して過敏です。工事現場の音や吠える犬が怖くて外に出られない。ハリソンが感じている世界がこちらも見ていてわかるような仕掛けになっており、これは怖いだろうな、と共感できます。
ジャックはIT関連会社に勤務し、ソフトを開発するほどの天才肌ですが、思ったまんま口に出したり、上司に尊大な態度を取ったりコミュニケーションが上手く取れません。
ヴァイオレットは彼氏を作ることに夢中ですが、会話は一方的で、相手の発するサインや空気を読み取ることも苦手です。思うように事が進まず、常にいらだちを抱えています。
まるでドキュメントを見ているようで、俳優達は演技をしているように見えないほど上手です。実際にASDを持つ俳優が演じているそうです。
ジャックの性質が感じられる仕草、ヴァイオレットの癇癪を起こした時の嗚咽など、その体ごとの演技は訴えてくるものがあります。さすがアメリカのドラマ、進んでいます。日本では障害者を演じるのは、人気のある若手俳優が多いですよね。
ASDの特性を持つ俳優が当事者を演じ、成功しているということは今後こうしたドラマが増えていくかもしれません。医師免許を持つ俳優が医師の役、犯罪歴のある俳優が犯人役とかおもしろそうです。
ありそうでなかった?トラブルコメディ
シェアハウス内で憤る彼らを見るとハラハラします。この感じは大家族モノのドキュメント番組に似ているかも知れません。どこかで衝突が始まり、やいのやいの言っている傍ら、傍観者が適切(もしくは不適切)なフォローで、終結したり、別のところにとばっちりが来たりと忙しい。
でも一人が感情を爆発させると、残りのメンバーが協力したり、慰めてみたりします。それは小さな優しさであったりするのですが、それゆえに大事なものを見せられている気がします。
■作品紹介
- 思うままの世界 AS WE SEE IT
- シーズン1、エピソード1 「パイロット」
- アマゾンオリジナルドラマ(シーズン1はプライム会員特典)
- 2022年1月より配信1シーズン、8エピソード
- 監督:ジェシー・ペレッツ, ジャファル・マフムード, デヴィッド・ボイド, アリソン・リッディ=ブラウン, ジェネ・ラマルク
- キャスト:リック・グラスマン, スー・アン・ピエン, アルバート・ルテッキ, クリス・パン, ソシー・ベーコン
- プロデューサー:ジェイソン・ケイティムズ
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