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- 飛行機の中で頂いた搭乗記念証の思い出
終活を始めたものの、写真の多さに疲れていたとき、どこにしまったか忘れていた1枚の搭乗記念証を発見しました。1978年の春にヨーロッパへ美術巡りへ行った旅での思い出です。
1978年に成田空港が開港、到着一番機の思い出
どうしても行きたかったヨーロッパ旅行。長期休暇となるため、職場の仲間のサポートを得て何とか実現しました。その旅の帰りの機内で頂いたものがこの搭乗記念証でした。
その年は成田空港開港の年で、4月29日に出発すべく準備をしていました。当然成田から出発と思っていましたが、3月15日開港直前のアクシデントにより、成田発から羽田発になってしまいました。
旅の日程に変更は無かったのですが、帰りは23日後の5月21日でした。その後、空港の開港式予定が発表され、5月20日は開港式でその日は式典のみで、翌21日に初めて貨物便と乗客を乗せた2便のみが成田到着予定ということでした。
私たちはその第一便に、オランダのスキポール空港から搭乗、成田空港に到着しました。その帰りの機内で頂いたものが今回発見した記念証です。そのときの成田空港の記憶は、報道カメラのトンネルをくぐり抜けたことしか覚えていません。
文明発祥の地アテネで見た夜明けの満天の星
文明発祥の流れに沿って、ギリシャからローマを経て、最後のオランダまで8か国、ほとんど毎日美術館での鑑賞、遺跡見物と忙しく周りました。
最初にアテネの空港で見た満点の星空には、つらい23時間の飛行時間を忘れるほど感激。夜が明けて目にした、アクロポリスのパルテノン神殿にとても興奮しました(アクロ=高い、ポリス=都市。高い所にある都市国家という意味です)。
最近、アテネ市内の様子をテレビで見て驚いたのは、神殿がすっきり見られないほど、その周りが高層ビルで埋め尽くされていたことでした。
43年経てば違うのは当たり前ですが、その映像をみて少しショックでした。やはりギリシャの象徴であるパルテノン神殿は、街のどこからもきれいに見えることは世界の人々の願いではないでしょうか。話は別ですが、広島の原爆ドームもこのような状況にならないよう願いたいです。
カラヤン指揮のコンサート
ドイツのミュンヘンでは、世界的に有名な故カラヤン指揮によるコンサートが開かれていましたが、やはり人気が高く入場券は手に入らず、入口から中の階段の赤い絨毯を見て帰りました。
パリ郊外には、小さいながら画家の名がついた美術館がいくつもあり、それらを一日だけあったフリーの日を利用し周りました。モネの水連の美術館、ロダン美術館など、とても静かな環境で見られたことは幸せでした。
旅の同行の方から本を頂きました
旅の記憶が鮮明ではありませでしたが、同行のツアーの方から帰国1年後に『耳の中の真珠』という自費出版の本をいただきました。今、読み返してみたら、その旅の詳細が食事のメニューに至るまで事細かに書かれており、その時の記憶がだんだんよみがえってきました。
本は耳鼻科医の山田さんから頂いたもので、子供の耳の中に真珠があるから取って欲しいと、その子の父親から頼まれ診察したが、それは耳の鼓膜だったというお話から本のタイトルになったそうです。
歌集はやはり同行ツアーのKさんから、長年あたためていた短歌を集め出版されたものを頂きました。
いろいろ資料を見ているうちにまたギリシャへ行きたくなってきました。
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