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- お箏は何歳から始めるのがいいのでしょう?
私のお箏教室には「お箏は何歳から弾けますか?」「子どもの頃に始めないとダメですよね」というお問い合わせが多く寄せられます。今日はそのことについてお答えしてみたいと思います。
「お箏は何歳から弾けますか?」
教室へのお問い合わせで特に多い質問の一つが「お箏は何歳から弾けますか?」ということです。
実は、この質問にはなかなか簡単にお答えすることができません。小さな子どもさんの場合、個人差が大きいため「何歳なら大丈夫」とお返事することが難しいのです。
私の教室では初めての方にはまず体験レッスンを受けていただくのですが、例えば同じ3歳のお子さんでも、それぞれの様子がまったく異なりました。
一人のお子さんはレッスンの始めからお箏に興味津々で、小さな手にしっかり爪をはめて、真剣に音を鳴らしてくれました。この様子なら大丈夫でしょうと、その子はすぐに稽古に来ていただくことになりました。
一方、もう一人のお子さんはとにかく元気で、動きたくてしかたがない様子。初めて見たお箏に大はしゃぎで、楽器の周りをグルグル走り回って止まりません。「この様子ではまだ、お箏の前にじっと座ることも難しいですね(笑)」ということで、残念ですが、もう少し大きくなってからいらしてくださいとお願いしました。
一般に和の習い事では「稽古始め」は6歳の6月6日がよいと言われます。ことさら早く始めればいいというものではなく、その子が自ら興味を持てるようになれたときが“始め時” なのでしょう。
「お箏は子どもの頃に始めなくてはダメですか?」
同じように多い質問の一つに「お箏は子どもの頃に始めないとダメですよね」というのもあります。この質問に対する答えは簡単です。「決してそんなことはありません。何歳から始めても大丈夫です」。
そのことを実感させていただいたのが、Kさんとの出会いでした。お目にかかったのはKさんが71歳のときのこと。Kさんはお若い頃からずっと箏を弾いてみたいと思っていたものの、なかなか縁がなかったのだそう。それが偶然、私の教室のことを耳にし 「今がチャンス!」と思い立ってくださったとのことでした。
あれから7年。Kさんは今でも変わらず、熱心に練習を続けてくださっています。その姿を見るたびに「何かを始めるのに年齢なんて関係ない」と、身をもって私に教えてくださっている気がします。
興味を感じた時が “始め時”
お箏に限らず、どんなことでも興味を感じたまさにそのときが “始め時” なのではないでしょうか。それは大人でも、子どもでも同じなのだと思います。
日々、好奇心を忘れず、新しいことにどんどんチャレンジしていきたいものですね。
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