- ハルメク365トップ
- ハルトモ倶楽部
- 生活部
- 【高齢親の認知症】父が訪問リハビリを続ける理由
父の認知症が分かって半年強。現在の症状は、行ったり来たりを繰り返しています。週1回のデイサービス、週1回の訪問リハビリを受ける以外は一日テレビを見ながら過ごしています。先日腰を痛めてしまい、室内でも杖をつく生活が始まりました。
ケアマネさんには「リハビリがんばっています」
月に数回、私は実家へ様子を見に行っています。
先日はケアマネージャーさんが来る日と重なりました。15時ごろケアマネさん到着。
ケアマネさん:「調子はどうですか?」
父:「あぁ、特に変わりはないです」
ケ:「リハビリをやっているんですよね、どうですか?」
父:「はぁ、先生が来てくれてね、なんとかやってますわ」
母はケアマネさんに「訪問リハビリの先生にはようやく心を開いてきて、先生が帰った後も復習がてら体を動かしています!」とうれしそうに報告。
話は1時間ほど続き、帰っていかれました。
あんなの、効くわけあらへん
その後、父と私はちょっと話をしました。
私:「おじいちゃん、リハビリがんばってるんだね、楽しい?」
父:「そんなことあるわけないやん。あんなことしてもどっこもよくならんわ」
えっ、意外な返答。
ケアマネさんには好意的に話していたのに、本当はそうでもないんだ。
私:「そうなんだ、やっぱり大変?」
父:「あんなん効くわけあらへんと思うが、ママが一生懸命手配してくれるさかい、しょうがないなぁと思ってやってる」
意外な返答と、その力強さに驚きました。
そしてまた、父は父なりに母に気を使っていることを知り、とても驚きました。
父の本当の気持ち
ところで父は、認知症になる前から気難しくて、ふとした拍子に急に怒りだしたりする人でした。
何を考えているのかわからない、いつ機嫌が悪くなるかわからない。
だから私は幼いころから常に距離を置いてきました。
それが。
認知症になった父は、今回のように自分の思いをうっかり(!)口にするようになりました。
そして私は父の正直な気持ちに触れるたび、これまで父もいろいろと我慢したり気を使ったりしてきたんだなと、父に対する印象が変わってきました。
本当の父を分かっていなかったし、分かろうともしなかったな。
父の素直な気持ちを聞けるようになったことは、認知症になったことで生まれた数少ない収穫? かもしれません。
いつまで聞けるかわからないけれど、いつか聞けなくなる日は必ずやってくる。
それまではできる限り対話を続けたいな、そう感じています。
■もっと知りたい■
-
巻き爪を予防する靴選び
健康的な足を守るために「靴選び」はとても重要。巻き爪や足トラブルを防ぐ靴の選び方と履き方をシューフィッターに聞きました。 -
「朝の尿モレ」これで解決
どっと押し寄せる朝の尿意。そんなやっかいな「朝の尿モレ」に特化した吸水パッドをハルトモさんがお試し!はたして効果は? -
薬局の待ち時間を解消
薬局でのキツい待ち時間。仕方ないとあきらめていませんか?アイン薬局のアプリを使えば、実は待ち時間問題は解消できるんです! -
突然の出費はこれで解決!
住宅ローンや子の教育費などお金がかかる50~60代。一方で親は高齢となり、その金銭面の援助も不安。解決策を探ります。 -
老化を早める「体の酸化」
体の酸化度(サビ度)をチェック!「老けやすい生活」を送っていませんか? -
1回10分~の健康習慣♪
一流講師のレッスン100以上!本会員は無料で受け放題!日替わり「まいにちレッスン」の詳細はこちら★