素朴な疑問神棚の掃除方法とは?いつ掃除するべき?

公開日:2020/11/26 更新日:2023/12/27
神棚の掃除方法って? いつ掃除するべき?

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

あっという間に年末! 今は実家に帰省中でのんびり過ごしています。あ! 神棚の掃除を頼まれていたのをすっかり忘れていたわ(汗)。

 

母が、29日と31日は避けた方がいいと言っていたような……。なんで避けたほうがいいのかしら? というか、もう時間がない! そして、お掃除の仕方もわからない! この機会に正しい方法を調べたいと思います。

 

知ってるようで知らない「神棚」とは?


神棚とは、神社からいただいたお札や先祖の霊をまつる祭壇のことを指します。いただいたお札には、神様が宿っていると考えられており、そのお札を納めたお宮は小さな神社のようなものだとされています。また、日本人は先祖の霊を供養することで、祖先が神となって子孫を守ってくれると考えてきました。そのため、神棚には先祖をまつる意味もあるといわれています。

 

神棚は小さな神社のようなものですから、清めた状態になっている方がいいとされています。では、実際に神棚を掃除する手順を見ていきましょう。

 

神棚の正しい掃除方法

神棚の大掃除は、9の付く日・12月29日・12月31日は避けた方がよい


神棚の大掃除をする日程は、年末に屋内のすすを払い、新年を迎える準備を始める日とされていた「すす払い」である12月13日以降を目安にするという考え方もありますが、神棚の大掃除に決まったタイミングはありません。しかし、12月の初旬など、余裕を持った日程で掃除を行う方がよいでしょう。

 

ただし、9の付く日は縁起が悪いとされているので、9の付く日に神棚の掃除をするのは避けましょう。また、12月29日と12月31日も神棚の掃除に向かないとされています。

 

理由は、「9」という数字が「苦しみ」を連想させ、29日は「二重に苦しむ」という言葉につながると考えられているからです。

 

また、12月31日は翌日に新年を控えた慌ただしい中、滑り込みで掃除を行うような雰囲気になります。この慌ただしい雰囲気が、神様に対してよくないとされています。正月飾りを12月31日に飾ると、「一夜飾り」として神様に対して失礼だとされているのと同じ考えです。また、急いで神棚を整えるという行為が、急な不幸を連想させるため、縁起が悪いとされているからです。

 

神棚の大掃除をする際の準備

  • きれいな(新品の)布 数枚 
    ※他の掃除に使った布を使うのは神様に失礼とされている
  • 新しいしめ縄、紙垂(しで)など
  • お米、清酒、水、塩などの新しいお供え物
  • 数枚の白い和紙
  • ブラシ(PC用のエアーブラシでも可)、ハタキ
しめ縄と紙垂(しで)

お供え物やしめ縄、紙垂(しで)もすべて交換するので、新しいものを用意しておく必要があります。神職のいる神社やホームセンターなどに用意されているので、掃除の日まで手に入れておきましょう。

 

また、神道において、病気や出血、汚れなど「穢(けが)れ」は最も忌避されるものです。体調が悪い方や生理中の方は塩や鏡を身に着けて神棚に触れるのが望ましいです。また、掃除の前に手や口をきれいに洗って清め、神棚に「二礼二拍手一礼」をしてお参りしてから掃除を行います。

 

掃除の手順

  • まず神棚やお供え物をすべて下ろし、布を敷いた机の上に置く。
  • お札を取り出すときは、口に和紙をくわえて、息がかからないように気を付ける。
  • 神棚は白木でできているので、ぬれた布ではなく、乾いた布で拭く。
  • 新しい白い布で、ほこりや汚れを拭うように掃除する。このとき、神棚やお札を床などに 置かないように気を付けること。神様のお宮を見下ろすのは失礼に当たるので、きれいな 布を敷いた台や机に置いて掃除するのが望ましい。
  • 掃除が終わったら神棚を元に戻し、新しいしめ縄や紙垂(しで)を飾ります。
  • 酒や榊(さかき)、米なども新しいものをお供えします。
  • 古い飾りは神社に持っていき、お焚き上げをしてもらう。
    ※神様が宿っているので、ゴミとして捨てるのは避けること。
  • 最後にもう一度お参りして、神様に掃除が終わったことと感謝の気持ちを伝える。


すっきりした気持ちで新年を迎えるためにも、正しい手順で大掃除を進めたいと思います。
 

※この記事は2020年11月の記事を再編集して掲載しています。

 

■人気記事はこちら!

 


 

参照:イナバボックス

   いい仏壇

 

神棚掃除のお作法、覚えなくっちゃ。
神棚掃除のお作法、覚えなくっちゃ。

 

イラスト:飛田冬子

 


もっと知りたい もっと知りたい

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /

注目企画