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2020年01月14日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
最近、お向かいの奥さんを見かけないと思っていたら、北海道に暮らすご両親の介護で、毎月のように帰省されているそうなのです。帰省のたびに交通費がかさんでご苦労されているとのこと。離れて暮らす家族の介護は大変ですよね……。高齢の両親を持つワタシも人ごとではありません。
遠距離介護することになったら、大きな負担になるのが交通費。なにか遠距離介護のサポートって受けられないのかしら? 気になったので調べてみることにしました。
すると、家族の介護のために帰省する人には飛行機の割引などが受けられることがわかりました!
例えば、全日空(ANA)の場合、事前にANAマイレージカードに介護割引情報を登録しておけば、通常料金よりも3割程度安くなる介護割引運賃が適用されるそうです。介護割引の運賃は、時期によって多少の変動がありますが、当日の予約はもちろんのこと、年末年始などピーク時にも利用できるそうなので、急な帰省には使えて便利です。
利用できるのは、介護を必要とされる方が要支援や要介護と認定された場合、その方の「満12歳以上で二親等以内の親族」「配偶者の兄弟姉妹の配偶者」「子の配偶者の父母」が対象となります。
ご自身も転勤先から何度もご家族の介護のために飛行機を利用したというファイナンシャル・プランナーの山田章子さんによると、「全日空の介護割引と同様に、日本航空やスカイマークなどにも介護帰省のための割引料金が設定されている」とのことでした。
山田さんのアドバイスによると、介護割引を利用するためには、事前に介護する方との関係がわかる公的書類や介護保険証などを提出して、登録申請しておくことが必要とのこと。ただ、航空券を購入する場合、いずれの航空会社も介護帰省のための割引率は3割程度ですが、早割や特割のように介護割引より割安なチケットを販売している航空会社があります。よく調べてから航空券を購入するようにしましょう。
ただ、早割や特割のように割安なチケットは、事前に予約・購入しておくことが必須条件。また、搭乗便の変更が難しかったり、当日の急な搭乗には適用されないなどの制限もあります。入院や手術などで帰省の日程があらかじめ決まっている場合には、早割や特割といったバリューチケットを利用することも検討して、介護割引とどちらを利用するかを確認し方がいいとのことでした。
また、山田さんがおすすめするのが航空会社の「株主優待券」です。株主優待価格は、通常運賃の5割程度。時期によっては、早割チケットの方が割安なときもありますが「すぐにでも飛行機に飛び乗りたい」という急な帰省にも利用できるのが株主優待券の魅力です。両親の介護で飛行機を頻繁に利用していたときは、基本的にはバリューチケットを予約しておき、急な移動には株主優待や介護割引を利用するのがおすすめとのことでした。
また、JRには介護割引はありませんが、会員登録をすることによって割引チケットを購入することができます。
離れて暮らす家族の介護が必要になったら、介護割引や株主優待券を活用して経済的負担を少しでも軽くして、無理なく介護ができたらいいなと思います。
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イラスト:飛田冬子