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素朴な疑問日本のお札に描かれた人物とは?女性編
前回に引き続き、今回も紙幣の顔になった偉人についてご紹介します。今回は女性特集! 2000円札の紫式部、現5000円札の樋口一葉、新5000円札の津田梅子についてご紹介します。
まずは紫式部について。今使われているお札の中で女性といえば樋口一葉だけと思っていたのですが、よくよく調べてみると2000円札の裏にも紫式部が描かれていました!(そもそも2000円札の存在を忘れていたのはワタシだけ……?)
紫式部は平安時代半ばの女性作家であり歌人です。紫式部といえば『源氏物語』の印象ばかりが強いですが、実は歌人としても有名で、小倉百人一首にも「めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな」という歌が選ばれています。
また、『源氏物語』ばかりではなく『紫式部日記』という随筆や『紫式部集』という歌集も伝えられています。
続いては近代以降では最初の職業女流作家ともいわれる樋口一葉について。「一葉」はペンネームで、本名を「奈津」といい、1872年に東京で生まれました。大変な才女で、小学校を一番の成績で卒業したのですが、母親の「女性に学問は不要」という考えからその後学校教育は受けなかったようです。(そういう時代だったのね)
1886年に歌人である中島歌子が主宰していた「萩の舎」という歌塾に入門します。この塾でも才能を認められた一葉でしたが、兄の病死や父の事業の失敗、病死などが続き、半井桃水(なからいとうすい)という新聞記者兼作家に師事して小説を書くことで家計を支えようと試みます。
1892年に発表された『うもれ木』は出世作となりましたが、原稿料だけでは暮らしはままならず、苦しい生活が続いたようです。その後1894年に『大つごもり』、1895年に『にごりえ』、『たけくらべ』を発表、高い評価を得ることになりますが、その頃から肺結核を患い、1896年に24歳で亡くなりました。
本日最後は、新しい5000円札の顔となる津田梅子について。梅子は1864年に東京で生まれました。梅子の父・仙と北海道開拓使次官の黒田清隆(後の首相)が知り合ったことがきっかけで、黒田が企画した女子留学生に梅子が選ばれました。1871年、梅子はわずか6歳で日本最初の女子留学生としてアメリカに渡ることになったのです。
梅子は11年間をアメリカで過ごし、アメリカの教育と生活文化を吸収しながら育ちます。1882年に帰国し日本国内の女子教育の閉塞した状況に衝撃を受けると、自らの学校を開くために再度アメリカに留学し、その後1900年に女子英学塾を開校します。この女子英学塾はのちに津田塾大学と名を変え、現在に至っています。
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参照:毛呂山町
イラスト:飛田冬子
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