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2019年03月11日
素朴な疑問
この間、お友だちと持ち寄りのランチ会をしました。いろんなお手製料理が並んだのですが、印象に残ったのが無洗米を使った塩むすび。手作りのしば漬けと一緒にいただくと、塩だけのシンプルな味付けなのにほんとうにおいしくて!
無洗米ってこんなにおいしかったの? とビックリでした。お友だちに聞いてみると、最近の無洗米は、「あきたこまち」や「ひとめぼれ」などのブランド米もあって、格段においしくなってるとのこと。(知らなかった!)
無洗米に興味が出てきたので、無洗米は普通の米と何が違うのか調べてみることにしました。
無洗米の研究が始まったのは戦前からで、目的は、米を水洗いすることによる栄養分の流出を防ぐことだったそうです。無洗米って、家事の効率化のためだけに開発されたと思っていたけれど、違ったんですね~!
水を使用して精米できる技術などが発案されたことで、一気に研究が進んだのが昭和50年代。無洗米が商品化され小売店に並ぶようになるのは、平成に入ってまもなくの頃です。お米を研がなくていいという画期的な商品として売り出されました。
無洗米と普通の米との違いですが、玄米から胚芽などのヌカを取りのぞいたものが普通の米(精白米)、ただし、この精白米の表面にはまだ精米機では取りのぞけない肌ヌカが残っています。この肌ヌカを、加工技術によりきれいに取り除いたものが無洗米です。普通の米を研ぐのは、米の表面に残る肌ヌカを水で洗い流すためだったんですね!
普通の米は、研ぎすぎるとうま味成分が流れてしまったり、研ぎ方が足りないと肌ヌカが残ってしまい味が落ちたりすることがあるのだそうです。その点無洗米は、研がずに水を入れて炊くことができるので、うまみ成分や水溶性ビタミンなどが流失しにくく、失敗なく炊き上げられるのですね。(おいしいわけだ)
普通の米を1か月に10キロ消費した場合、米をとぐために約100リットルの水が必要になります。無洗米を使用すると、この分の水を節約することができます。また、普通の米に比べると、一袋の米の容量が多めになっているそうですよ。
現在では、どのブランドの米でも無洗米に加工できる技術が開発されています。けれども、統一基準がまだ作られていないため、品質にややばらつきがあるのが現状だそう。
水が節約できる無洗米は、キャンプやアウトドア、災害時にも活躍します。少し割高なのでいつもというわけにはいかないけれど、自分の好みに合う無洗米を見つけて、ときどき利用してみようかな~と思います。
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参照:全国無洗米協会
イラスト:飛田冬子