お金の疑問・不安を解消!
資産運用、相続、ローンまで!お金の「よくわからない」をプロに気軽に相談できる♪
2019年02月18日
素朴な疑問
少し胸やけがするので、(食べすぎ?)昆布茶に梅干しを入れて飲みました。ああスッキリした! ワタシは、風邪をひいたときのおかゆにも梅干しをトッピングします。梅干しって、やっぱり胃腸に優しい! そこでどんな効果や栄養があるのか調べてみました。
梅干しといえば、日の丸弁当ですね。梅干しのクエン酸が、お弁当の雑菌の繁殖を防いでくれます。また、クエン酸は胃腸の病原菌が繁殖することも防いでくれます。近年は、なんと胃がんに関係するピロリ菌も抑制するという研究結果が発表されているのです!(やっぱり胃腸に優しいのね)
クエン酸だけでなく、梅干しにはリンゴ酸、コハク酸、ピクリン酸、ピルビン酸などの有機酸も含まれているため、酸性に傾きがちな体を中和し、アルカリ性に保ってくれるそうです。体がアルカリ性に近づくと、免疫力と抵抗力が底上げされるといわれています。
ほかにも、疲労回復、便通の改善、血栓予防、糖質の代謝をうながす、肝機能の強化など、梅干しの効果は広範囲にわたります。
梅干しの栄養は、小さいからとあなどってはいけません! ミネラルが豊富なので、貧血気味の人には特におすすめ。たとえば、リンゴ100gのカルシウムとマグネシウムは共に3mgですが、梅のカルシウムは12mg、マグネシウムは8mgです。この梅を加工して梅干しにすると、カルシウムは65mg、マグネシウムは34mgと大幅にアップするとか。
気になる塩分については、一般的に1日に成人男性8g未満、成人女性は7g未満が、塩分の目標摂取量です。梅干し1個の塩分が4.4gなので、1日ひと粒がちょうどいいですね!
梅干しの産地として有名な和歌山県の紀州田辺梅干協同組合によると、奈良時代の梅は、干さずに生で食べられていたようです。歴史的文献には、お菓子として記録されていますが、当時は果物を菓子と言っていたそうです。
そういえば、梅は果実ですよね。でも、ワタシは生で食べている人を見たことがありません。(おいしそうなのに……)調べてみると、生の梅には「アミグダリン」(青酸配糖体)という成分が含まれていて、体内に入ると中毒症状(めまいや呼吸困難)を引き起こす毒素に変化するんですって! 奈良時代の人たちは熟した梅を食べていたのかしら?
でも毒があるのは幼い青梅だけ。熟した梅のアミグダリンはごく少量なので、食べても大丈夫なのだそう。アミグダリンは、砂糖や塩に漬けたり、干したりすることで無害化します。昔から梅を加工して食べるのは、毒抜きという意味もあったのですね。
■人気記事はこちら!
参照:紀州田辺梅干協同組合
【参考文献】
七訂食品成分表(書籍)
イラスト:飛田冬子