素朴な疑問ひょう(雹)とあられ(霰)の違いとは?

公開日:2022/12/25
ひょう(雹)とあられ(霰)の違いって?
ひょう(雹)とあられ(霰)の違いって?

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

「ひょう」が急に空から降ってきて大騒ぎというニュースを家族で見ていて、「怖いわね」なんて話をしていたときのこと。

 

娘が「あられ(霰)じゃなくて、ひょう(雹)なんだね」とひと言。確かに、氷の粒が降ってくることを「あられ」とも言うわよね。どんな違いがあるのか、気になったので調べてみました!

 

ひょう(雹)とあられ(霰)の違い

ひょう(雹)とあられ(霰)の違い

ひょうとあられは、どちらも氷の粒ですが、大きさで区別されています。直径5mm未満の氷の粒が「あられ」、直径5mm以上の氷の塊を「ひょう」と呼びます。

 

同じように空から降ってくる「みぞれ(霙)」は、雨と雪が同時に降る現象のことで、みぞれが降れば初雪となりますが、あられやひょうは初雪の対象にはなりません。

 

気象庁では、あられやひょうを以下のように区別しています。

  • 雪あられ……白い不透明な氷の粒で、固い地面に当たると弾んで割れることもあり、簡単につぶれる
  • 氷あられ……半透明な氷の粒で、固い地面に当たると弾むが簡単につぶれない
  • 凍雨(とうう)……透明な氷の粒で、直径は5mm未満。固い地面に当たると弾むが簡単につぶれない。部分的に液体になっていることもある。
  • 霧雪(きりゆき)……直径1mm未満の白く不透明な氷の粒で、固い地面に当たっても弾まず、壊れない。

 

ひょうやあられが発生する仕組み

ひょうやあられが発生する仕組み

ひょうやあられは、積乱雲の中で生まれます。上昇気流の強い積乱雲の中でできた氷晶が、回転して丸くなり、0℃以上のところを下へ落ちるときに表面が溶けて水になります。

 

そして、上昇気流によって0℃以下のところに戻ると、表面の水が再び凍り、大きくなって落下しますが、再び上昇気流が強ければ上へ戻り、この現象が繰り返されます。

 

こうして、積乱雲の中で生まれた氷晶は、ひょうやあられとなり地面に降ってきます。

 

ちなみに、ひょうやあられは直径が大きければ大きいほど落下速度も速くなります。

  • 5mm……時速36Kmほど
  • 10mm……時速50Kmほど
  • 50mm……時速115Kmほど
  • 70mm……時速140Kmほど

 

このように、直径50mmとなると落下速度は時速115Kmほどにもなり、車を破損させたり、大きな怪我につながったりすることもあるので、注意が必要です。

 

ひょうやあられが降ってきたら、上を見上げずにできる限り建物の中に入るようにしましょう!

 

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参照:気象庁
   ウェザーニュース
   石川テレビ
   特選街web

ハルメク子さん
外で急にあられやひょうが降ってきたら怖いわ……。

イラスト:飛田冬子


 

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