お金の疑問・不安を解消!
資産運用、相続、ローンまで!お金の「よくわからない」をプロに気軽に相談できる♪
2022年10月02日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
犬の散歩をしていると、毎日お会いする方もいてお話をする機会があるのですが、秋田犬と柴犬の区別がついていないワタシ……。
しかも、秋田犬や柴犬は「あきたいぬ」「しばいぬ」と呼ぶことを知りびっくり! 昔は「あきたけん」「しばけん」と呼んでいたような……。気になったので、調べてみました!
秋田犬も柴犬も、昔から日本の犬として親しまれていました。見た目が似ていて、区別がつかないと思いがちですが、実は詳しく見ていくと2種類の犬には大きな違いがありました。
【秋田犬】
秋田犬は大型犬で、オスの体高は64~70cmほど、体重は40~50kgが平均とされています。天然記念物に指定されている日本犬の中でも唯一の大型犬です。
【柴犬】
柴犬も天然記念物に指定されている日本犬ですが、こちらは唯一の小型犬。オスの体高は38~41cmほど、体重は9~11kgが平均とされています。秋田犬と比べると、見た目ですぐ見分けがつきますね!
ちなみに、近年人気の「豆柴」は小さめの柴犬どうしを掛け合わせて生まれた柴犬で、平均サイズは体高が30cm前後、体重は5~6kgとなっているため、秋田犬と比べれば一目瞭然。さらに豆柴よりも小さな「極小豆柴」「小豆柴」と呼ばれる柴犬もいますが、正確な犬種ではなく「思ったより大きくなった」というケースもあるようです。
【秋田犬】
大型犬らしい頑丈な骨格と、太い首が特徴で、全体的に見てもたくましく大きな体格をしています。しっぽは付け根の位置が高く、背中に向かって巻いているのが特徴です。
【柴犬】
柴犬は、骨格がしっかりしている上に筋肉が発達しているので、堂々とした印象に見えます。しっぽは太く巻き上がっていて「左巻、右巻、左二重巻、右二重巻、半巻、差尾、半差尾、車巻、太刀尾」と、9種類ものしっぽの種類があります。
【秋田犬】
秋田犬は三角形の立ち耳で、耳が分厚く前に倒れぎみなのが特徴で、目や鼻、口が中央に寄っている愛嬌のある顔つきです。
【柴犬】
柴犬も三角形の立ち耳ですが、秋田犬よりも耳が薄く、前に倒れていません。目や鼻、口は離れぎみで、スマートで格好良い印象です。
【秋田犬】
秋田犬は、ご主人様に対して忠誠心が強く、情も深い上に勇敢です(忠犬ハチ公は秋田犬だそう! )。一方で、見ず知らずの人には警戒心が強く、自分のこだわりを貫く頑固な一面もあります。
【柴犬】
柴犬は、「愛嬌があって甘えん坊」というイメージを持っている方が多いのですが、そういった面がある一方で、飼い主にだけ忠実で賢く、秋田犬と同様に飼い主以外の人や犬に対して警戒心が強い犬種です。
秋田犬も柴犬も、もともとは猟犬として活躍していたことから、警戒心や恐怖心を人や犬に対して持つと、攻撃してしまうというタイプも。
飼い犬としてはしっかりしつけをする時間を要することや、思わぬ事故が起こらぬよう人や犬とのコミュニケーションに注意する必要があります。
【秋田犬】
秋田犬の寿命は10~12年とされています。大型犬は寿命が短いという特徴があります。
【柴犬】
柴犬の寿命は13~15年とされています。秋田犬に比べると3年ほど寿命が長いのが特徴です。
【秋田犬】
秋田犬は、秋田県大館市の山間部で「大館犬(おおだていぬ)」と呼ばれマタギ犬として活躍していました。
江戸時代に闘犬が流行し、その際に他の犬種と交配させて大きくなったといいます。その後もさらに体を大きくするために、マスティフ、グレートデン、ジャーマンシェパードなどの洋犬との交配が進み、現在の秋田犬の大きさになりました。
1931年に天然記念物に指定され、現在では諸外国でも「ジャパニーズ・アキタ」「ジャパニーズ・グレート・ドッグ」などと呼ばれ人気です。
【柴犬】
柴犬は、縄文時代から猟犬として活躍していて、先住民族が日本に移住した際に連れてきた犬だとされています。日本固有の6犬種の中では一番古い犬種です。
洋犬との混血によって絶滅の危機に陥ったこともありましたが、1928年に日本犬保存会が設立され、1936年には柴犬が日本の文化を担う存在として天然記念物に指定されて、絶滅の危機を乗り越えました。
「〇〇犬」の読み方は「〇〇いぬ」「〇〇けん」と正確にはどちらもあります。
秋田犬に関しては、地元の秋田犬保存会も「あきたいぬほぞんかい」と呼ばれるため「あきたいぬ」が正解! しかし、NHKが行った調査によると、「秋田犬」を「あきたけん」と読む方が全体の95%もいたという事実が!(平成2年、首都圏在住の16歳以上の男女を対象とした調査)
そのため、放送では「あきたいぬ」とも「あきたけん」とも呼ぶことがあるのだそうです。
秋田犬も柴犬も天然記念物に指定されていますが、登録名は「あきたいぬ」「しばいぬ」となっているので、この2犬種に関しては「〇〇いぬ」と呼ぶのが正しいということになりますね。
■人気記事はこちら!
参照:わんちゃんホンポ
イラスト:飛田冬子