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素朴な疑問クリスマスにケーキを食べるのは日本だけ?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
もうすぐクリスマス☆ みなさん、ケーキはどうされていますか? 子どもたちが小さい頃は、サンタやトナカイが飾られたイチゴのホールケーキを買っていました。今や夫と二人のディナーなので、さすがにホールは食べきれないわ……。でも懐かしい!
日本では、クリスマスにケーキを食べることが習慣になっていますが、日本以外の国ではどうなのかしら?
きっとあのお店が日本で最初にクリスマスケーキを始めたのでは? そう、マスコットキャラクターのペコちゃんが有名な「不二家」です。早速クリスマスケーキについてお聞きしてみることにしました!
日本でのクリスマスケーキの始まりは明治時代!?
すると、広報の方がとても丁寧に教えてくださいました。結論から先にお伝えすると、日本でクリスマスケーキを一番最初に作ったのは、不二家だとは言い切れないとのことでした。他の洋菓子メーカーさんである可能性もあり、確かなことはわからないそうです。
お話によると、不二家が創業したのは1910(明治43)年で、クリスマスケーキを発売したのはその年の12月からでした。発売当初のクリスマスケーキは、フォンダン(クリーム状の糖衣)をかけたプラムケーキ(フルーツケーキの一種)というシンプルなものだったそうです。ちなみに、不二家といえばショートケーキが有名ですが、こちらが販売されたのは1922(大正11)年のことでした。
不二家が明治時代にクリスマスケーキとして初めて世に出したのは、現在のようなデコレーションケーキではなかったことがわかりました。時代とともにクリスマスケーキも華美なものへと変化を遂げていったんですね。
お菓子や食品メーカーでは季節のイベントで商品のイメージを定着させることに力を入れています。「バレンタインデーにはチョコレート」というのもそうです。日本のクリスマスケーキも「クリスマスといえばケーキ!」となるように、お菓子メーカーが発案したものだと考えられます。
では、日本以外の国ではクリスマスにケーキを食べているのでしょうか?
世界のクリスマスケーキ
イギリスではクリスマスプディング、フランスではブッシュドノエル、ドイツではシュトーレン、イタリアではパネトーネなどがクリスマスに食べられています。これらは、キリスト教という宗教的な背景があって生まれた伝統菓子といえるでしょう。
ブッシュドノエル(切り株のようなチョコレートケーキ)は、日本のケーキ屋さんでもよく見かけますね。シュトーレンも、ここ数年でずいぶんと日本でもなじみ深いものになりました。
アメリカでも、日本のようなデコレーションケーキはクリスマスに食べる風習はないそうです。クリスマスに食べられるお菓子としてはジンジャークッキーが一般的です。また、旬のものを使ったお菓子として、この時期はリンゴやカボチャを使ったパイなどが食べられることが多いようです。
サンタさんやトナカイをあしらったにぎやかでかわいらしいクリスマスデコレーションケーキは、日本のお菓子メーカーのイメージ戦略から生まれた日本独自の文化といってもいいのかもしれませんね。
※この記事は2018年12月の記事を再編集して掲載しています。
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取材協力:不二家
参照:YOKU MOCK
イラスト:飛田冬子
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