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2021年06月01日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
最近、記憶力低下を実感することが多くなった私。そこで、調べてみたら「脳のクリーニング」がいいって聞いたの。なんだか気になるネーミング! 早速調べてみました。
テレビに出ている人の名前を思い出せなかったり、前日食べた食事の内容を忘れてしまったりなど、記憶力の低下を感じることはありませんか? 金町駅前脳神経内科院長の内野勝行先生は、「それは、脳に「ゴミ」がたまっているからかもしれません」と説明します。
内野先生によれば、「脳は知らず知らずのうちに、毒性の強いタンパク質の一種『アミロイドベータペプチド』(以下、アミロイドベータ)が蓄積され、硬い糸くずのような『アミロイド線維』となります。それがやがて脳神経細胞に付着してしまうことで、脳の老化を高め、免疫力の低下を招く」のだそうです。
またスタンフォード大学・西野精治教授による研究では、脳にとって不要な「ゴミ」が15年~20年蓄積されることで、認知症になるリスクを高めてしまうという報告もあります。
さらに内野先生は「困ったことに、この脳のゴミは、40歳を超えると体外へ排出しづらくなってしまいます。だからこそできるだけ早い時期に脳のクリーニングが重要」と言います。
では、脳のクリーニングは、どうすればできるのでしょうか?
それは、バランスの良い食事を毎日摂取するなど「脳に栄養を与える」ことだと内野先生は推奨します。
とはいえ、バランスを考えた食事を毎日とるのは手間ですよね。そこで、誰にでも手軽にできるのが、栄養価の高い複数の食材を使ったスープを飲むことです。「これを“脳のおそうじスープ”と名付けました」と内野先生。ナイスネーミング! スープなら毎日でも簡単に習慣にできそうですね。
内野先生が考案した「脳のおそうじスープ」は、脳のクリーニングに加え、栄養バランスのとれた食材をたくさん使うことで満腹感も得られたり、体にとっての栄養も効率的に摂取できます。また、食が細くなりがちな高齢者でも食べやすく、一人暮らしなどで栄養バランスを考えた食事をとる機会が少ない人にとっても効率的に栄養が取れるメリットもあります。
DHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)/魚の脂
血液がサラサラになる他、血中の悪玉コレステロールを減少させて善玉コレステロールに変える働きがある。脳などの神経系の発達を促す。
リノレン酸/大豆、エゴマ、ナッツ類
血中の固まりを防ぎ、血の巡りを改善。DHAやEPAの体内生産を促す。
レシチン/卵黄、大豆
記憶力や集中力の向上や抗ストレス作用を助ける働きがある。
アスタキサンチン/エビ、カニ、サケ・マスの身、鱗(表皮)
抗酸化力が強い成分。
オリザノール/こめ油、コーン油、オオムギ油
脳機能の活性化をサポートする。さらに血中脂質を下げる働きがあるという報告もされている。
タンパク質/牛・豚の赤身、鶏肉、魚、乳製品、大豆製品
三大栄養素の一つで、さまざまな体の組織を形成する。
セサミン/ゴマ
抗酸化作用や悪玉コレステロールの除去による脳の活性化、DHAの酸化防止作用。
リン/大豆、豆類、ナッツ
体内には必要不可欠なミネラル。骨や歯を形成し、筋肉、脳、神経を構成する。
ビタミンB群/緑黄色野菜、肉、魚介類など
五大要素の働きを助けるために必要不可欠なビタミン。
さまざまな効果が期待できる脳のおそうじスープの素の作り方を紹介します。冷凍保存がきくため、作り置きしておけば、お湯を注ぐだけで飲めます。
材料(カップ8杯分)
作り方
内野先生の書籍には、スープをアレンジしたおかずレシピも載っているそうよ。
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参考:『記憶力アップ×集中力アップ×認知症予防 1日1杯 脳のおそうじスープ』(アスコム刊)内野 勝行著/価格:1430円(税込)
イラスト:飛田冬子