- ハルメク365トップ
- 素朴な疑問
- 脳トレより脳のクリーニングが良いって本当?
素朴な疑問脳トレより脳のクリーニングが良いって本当?

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
最近、記憶力低下を実感することが多くなった私。そこで、調べてみたら「脳のクリーニング」がいいって聞いたの。なんだか気になるネーミング! 早速調べてみました。
認知症や記憶力低下を防ぐ「脳のクリーニング」って?
テレビに出ている人の名前を思い出せなかったり、前日食べた食事の内容を忘れてしまったりなど、記憶力の低下を感じることはありませんか? 金町駅前脳神経内科院長の内野勝行先生は、「それは、脳に「ゴミ」がたまっているからかもしれません」と説明します。
内野先生によれば、「脳は知らず知らずのうちに、毒性の強いタンパク質の一種『アミロイドベータペプチド』(以下、アミロイドベータ)が蓄積され、硬い糸くずのような『アミロイド線維』となります。それがやがて脳神経細胞に付着してしまうことで、脳の老化を高め、免疫力の低下を招く」のだそうです。
またスタンフォード大学・西野精治教授による研究では、脳にとって不要な「ゴミ」が15年~20年蓄積されることで、認知症になるリスクを高めてしまうという報告もあります。
さらに内野先生は「困ったことに、この脳のゴミは、40歳を超えると体外へ排出しづらくなってしまいます。だからこそできるだけ早い時期に脳のクリーニングが重要」と言います。
では、脳のクリーニングは、どうすればできるのでしょうか?
それは、バランスの良い食事を毎日摂取するなど「脳に栄養を与える」ことだと内野先生は推奨します。
とはいえ、バランスを考えた食事を毎日とるのは手間ですよね。そこで、誰にでも手軽にできるのが、栄養価の高い複数の食材を使ったスープを飲むことです。「これを“脳のおそうじスープ”と名付けました」と内野先生。ナイスネーミング! スープなら毎日でも簡単に習慣にできそうですね。
「脳のおそうじスープ」の栄養素
内野先生が考案した「脳のおそうじスープ」は、脳のクリーニングに加え、栄養バランスのとれた食材をたくさん使うことで満腹感も得られたり、体にとっての栄養も効率的に摂取できます。また、食が細くなりがちな高齢者でも食べやすく、一人暮らしなどで栄養バランスを考えた食事をとる機会が少ない人にとっても効率的に栄養が取れるメリットもあります。
- 脳のおそうじスープに含まれる栄養素
DHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)/魚の脂
血液がサラサラになる他、血中の悪玉コレステロールを減少させて善玉コレステロールに変える働きがある。脳などの神経系の発達を促す。
リノレン酸/大豆、エゴマ、ナッツ類
血中の固まりを防ぎ、血の巡りを改善。DHAやEPAの体内生産を促す。
レシチン/卵黄、大豆
記憶力や集中力の向上や抗ストレス作用を助ける働きがある。
アスタキサンチン/エビ、カニ、サケ・マスの身、鱗(表皮)
抗酸化力が強い成分。
オリザノール/こめ油、コーン油、オオムギ油
脳機能の活性化をサポートする。さらに血中脂質を下げる働きがあるという報告もされている。
タンパク質/牛・豚の赤身、鶏肉、魚、乳製品、大豆製品
三大栄養素の一つで、さまざまな体の組織を形成する。
セサミン/ゴマ
抗酸化作用や悪玉コレステロールの除去による脳の活性化、DHAの酸化防止作用。
リン/大豆、豆類、ナッツ
体内には必要不可欠なミネラル。骨や歯を形成し、筋肉、脳、神経を構成する。
ビタミンB群/緑黄色野菜、肉、魚介類など
五大要素の働きを助けるために必要不可欠なビタミン。
「脳のおそうじスープ」レシピ
さまざまな効果が期待できる脳のおそうじスープの素の作り方を紹介します。冷凍保存がきくため、作り置きしておけば、お湯を注ぐだけで飲めます。
脳のおそうじスープの素の作り方
材料(カップ8杯分)
- トマト……大1個(200g)
- 蒸し大豆……50g
- クルミ……50g
- 桜エビ……10g
- すりゴマ……大3(18g)
- ツナ缶(ノンオイル)……2缶(140g)
- 塩……小さじ1(6g)
- 中濃ソース……大さじ1(6g)
- こめ油……少々
作り方
- トマトをすりおろす。
- 蒸し大豆とクルミを大きめの保存袋に入れ、クルミを砕きながらもむ。
- 2の袋に1のトマトと桜エビ、すりゴマ、ツナ缶、塩、中濃ソース、こめ油を入れる。
- もむようによく混ぜた後、平にならして冷凍保存する。
内野先生の書籍には、スープをアレンジしたおかずレシピも載っているそうよ。
■人気記事はこちら!
- 時短・簡単調理・使い切り!冷凍野菜でおいしいレシピ
- おひとりさまスムージー
- 手前味噌の話~味噌作り体験記~
- 村上祥子さん缶詰&おだしで免疫力がつく簡単レシピ
- しょうゆ糀、甘糀…横山タカ子さんの発酵食レシピ
- 知ってるようで実は知らない?素朴な疑問ランキング ベスト100
参考:『記憶力アップ×集中力アップ×認知症予防 1日1杯 脳のおそうじスープ』(アスコム刊)内野 勝行著/価格:1430円(税込)

イラスト:飛田冬子
- いいね 5
- びっくり 0
- 役に立つ 0
- 泣ける 0
\ この記事をみんなに伝えよう /
-
不用品送るだけの宅配買取
断捨離を後回しにしがちな方におすすめ。ノーブランドも含め買取対象がとにかく幅広い「エコリング」の宅配買取とは? -
サントリーが森づくり?
「水」にこだわり飲料や健康食品を手掛けるサントリー。実は「森と土」づくりにも取り組んでいます。その「なるほど」な理由とは -
ハルトモの腸活のお供は?
人生100年時代をアクティブに楽しむハルメク世代の3人。気になる腸内環境の改善に選んだ「心強い味方」とは? -
腸は人体最大の免疫器官
体温が1度下がると免疫力が30%低下します!寒い冬は特に、体温維持のため腸内環境を整えることが必要です。 -
24時間 見逃し配信中♪
美容・お金・趣味…など有名講師による日替わりレッスンを月100回以上楽しめる!詳細は番組表をチェック★ -
老け見え原因…セルフ診断
50代以降増える「まぶたのたるみ」…こんな症状があれば危険信号!眼瞼下垂の悪化を防ぐ正しいセルフケアは?