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- 公的年金だけでは厳しい!今後は投資が必要な理由
年金家計の守り方・増やし方の大特集です。円安・物価上昇の時代に銀行に預けっぱなしでは、資産が目減りしてしまいます。家計のプロ、横山光昭(よこやま・みつあき)さんは、投資をやる・やらないではなく「やるべき」と言います。その理由とは?
教えてくれた人:横山光昭(よこやま・みつあき)さん
家計再生コンサルタント、(株)マイエフピー代表。「消・浪・投®」の家計管理と投資を両輪に資産形成を目指す。家族マネー会議も有名。相談件数2万6千件超、著作181冊、メディア出演多数。
なぜお金の置き場所を変える必要があるの?
「インフレが進んでいるこの時代、いくら預金額が足りていても、資産の価値が減っていくのは目に見えています。1000万円が900万円、800万円の価値に減少してしまっているんですね。それを止めるには、自分でどうにかするしかありません」と横山さんは言います。
そこで提案するのが「お金の置き場所を変えること」。預金口座を見直したり、節約で浮いたお金を“ほったらかし投資”に回したり……。
「これからは投資は“やる・やらない”ではなく、“やるべき”。やらないと公的年金だけでは難しい時代なんですね」と横山さん。
窓口で言われて買った商品はNG!自分で選ぶ時代です
ただし投資といっても、証券会社に行って、よくわからないままおすすめの株を買ってしまう……というのとは違います。「自分が取り得るリスクの中で選びながらやっていくこと。そうすることで基本的に失敗しないのが“ゆったり投資”です」(横山さん)
ゆったり投資とは
今の「お金の置き場所」を見直して、目減りしないところに置き換えることです。
ゆったり投資の基本として、まず見直したいのがお金の預け先。
金利が安く、手数料が高い大手銀行に預けているお金を、金利が高いネット銀行の口座に置き換えるだけで、1年間につく利子が変わってきます。「または預け先を“ほったらかし投資”に置き換えることで、価値が減った分を取り戻せます」
ただし、生活費1年分は手元に置いておくこと。投資が自分に合わないと思ったらいつでもやめられるので、資産を守る方法として前向きに考えてみましょう。
ゆったり投資を始めるための心構え
自分に合わないと思ったら、すぐにやめてOK。生活防衛資金として、生活費1年分は手元に置いておきましょう。
レベル別!「ゆったり投資」3つのお金の置き場
初級:「損しない銀行口座」に預金を置き換える!
金利が低い大手銀行から、金利が高いネット銀行に口座を開設して預金を移すだけ。一度手続きすればあとはそのままでOK。
中級:「ほったらかし投資」に節約で浮いたお金を置き換える!
なるべく手をかけないほったらかし投資。横山さんおすすめは2024年からの「NISA」。ネット証券で口座を開き、環境を整えたらプロが運用してくれます。
上級:さらに「投資信託」に余裕資金を置き換える!
長期で投資することを考えたら、積立投資信託がおすすめ。ネット証券の口座で行えば手数料も抑えられます。
次回からは、横山さんがおすすめする方法、お金の置き場所を変える“ゆったり投資”について、レベル別に詳しく解説していきます。
取材・文=三橋桃子、井口桂介(ともに編集部)、イラストレーション=ねこまき(ミューズワーク)
※この記事は雑誌「ハルメク」2023年3月号を再編集しています
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