油絵が支える心と人生

絵が上手になるように努力していること

公開日:2018/11/14

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熊本大震災など、辛いときに心の支えになった油絵。油絵の魅力や面白さ、使う道具、実際に書いた作品について紹介します。今回は模写について作品とともにご紹介。

絵が上手になるように努力していること
※イメージ

模写で色の割合などを試してみる

油絵を描いているといろいろ悩みます。作品展に出す時は、まず構図が安定してるか奥行きはあるか、見た人がその作品にどんな感情を持つかなど。そして色は多過ぎないか。すっきり感を大事に考えます。

そんな時、模写は勉強になります。佐伯祐三の「薔薇」で試してみました。両方並べると良くわかります。

 

模写した「薔薇」
模写した「薔薇」

 

画集の中の好きな1枚をコピーし模写しています。F6号キャンバス(41センチ×31.8センチ)に描いています。どんな色の下地に何色をその割合はどうか……いろいろ試します。まだ初心者なのでさっぱり今はわかりません。わからないけど考えてみます。

なるべくたくさん美術館に行く

遠い美術館へは経済的に厳しいので、小さい画廊の個展などへ楽しみにして行きます。個展の場合画家の数十年前の作品が販売されており、紙で形づくったものが貼ってあったりします。砂を使った作品もあったりと、思わぬ発見があります。今描いてる絵のヒントにもなります。

散歩していると、この原稿を書いている季節は紫陽花が綺麗です。いつも絵のモチーフにならないか考えます。私が描いたものは山紫陽花(やまあじさい)で緑がかった色が特徴です。

描いていくうちに色はだんだん変わりました。7変化です。あまり気分がのらずちょっと暗くなってしまいました。その時の体調で変わってしまうので、なるべく良い気分の時に描くのがベストです。絵のモチーフはスマホ持参でパチパチ撮ります。なので絵を描いてると忙しいです。

 

描いた山紫陽花
描いた山紫陽花

 

油絵具や筆の使い方にもコツや注意点が

前回触れた「油絵ならではの事」ですが、画材の使い方にもポイントがいろいろあるので、追加で紹介したいと思います。

■油絵具

油絵用の絵筆や絵具は水彩画用のものとは、使い方も手入れのしかたも違います。油を含む絵具を扱うからこそ必要な手入れや画材の扱い方があります。

油絵具は金属製のチューブに入っていて、絵具のチューブはお尻の方から絞ります。口のほうから使い始めると、後になってお尻の方から送り出さなくてはならず、チューブがぐちゃぐちゃになって使いにくくなってしまうので注意します。

チューブの口に残った絵具は、油で固まってしまうのを防ぐためボロ布等で綺麗に拭き取り、しっかりと蓋をすることを習慣づけます。残った絵具が固まって蓋が開かなくなった時はラジオペンチ、チューブネッカー等で挟んでゆっくりと回して開けます。それでも開かない場合はライターで温めます。

 

■筆。新品は水洗い厳禁です。

新品の筆は糊で固めてあるので、おろしてから使います。糊のついた毛束をバラバラになるまで指先でよくしごきそのまま使い始めます。

粘りとコシのある油絵具には、硬毛のブタ毛の筆を使います。6、7本使い分け、穂先の形によっても描ける線が変わります。

・フラット

穂先が直線的にカットされたフラット(平筆)は、平らな面の塗り込みとエッジを使った線描ができます。

・フィルバート

フラットのエッジに丸みがある平筆で面塗りと描き込みに向きます。

・ラウンド

穂先がまとまるラウンド(丸筆)はのびのびした線描が描けます。

 

■筆洗いのポイント

油絵を描くのに少々面倒なのが、描画中と描画後の筆洗いです。穂の根元に絵具が残ったまま固まると、筆が下りなくなって描き味が悪くなります。使った筆はその日のうちにきれいに洗って休ませてあげます。

・描画中の筆洗い

描いている途中で筆が足りなくなった時は、ブラシクリーナーではなくテレピン油、ペトロール等で洗い(コーヒーの空き瓶が便利です)、絵具を良く古布等で拭き取って使います。石鹸、水洗いは不要です。1本の筆をそのまま使い続けると余計な色が混じってしまうので面倒でも必ず実践しています。

・描画後の筆洗い

古布等で筆についた絵具を拭き取り、専用のブラシクリーナーで洗います。さらに石鹸をつけて軽く揉みほぐすように洗い、水またはぬるま湯で洗い流したら古布等で水分をぬぐって、穂先を整えます。その後、自然乾燥させ保管します。

次回は筆の使い方、溶き油の使い方をご紹介しながら、実際に描いてみたいと思います。

※「油絵入門ビギナーズ・ノート」(グラフィック社)小木曽 誠 (著)から一部分を参考にさせて頂きました。

スミレ

高校の時に美術クラブに入り 油絵を始める。結婚し家庭に入り油絵はすっかり忘れて過ごしていたが、定年後に時間ができて絵を描きたいと思い、カルチャーセンターへ。だんだん面白くなり最近では展覧会に応募し、大作にも挑戦しています。

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