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落語自由自在(49)
年に一度のお楽しみ「立川志の輔 独演会」
東京會舘 丸の内本館 ローズルームにて、毎年行われる「立川志の輔 独演会」に行ってきました。今回は緊急事態宣言中。本当に開催されるのかしら? と前日まで不安でした。それだけに、出かけられると分かったときは、うれしかったです。
立川志の輔 独演会のチケットです
INDEX
9か月ぶりの生落語会
昨年(2020年)11月の「柳家あお馬独演会」以来、9か月ぶりの生の落語会に心が躍ります。
東京會舘 ローズルームは、真打披露パーティーなどでもおなじみの場所。大空間にローズの花を描いた螺旋状のシャンデリアが映える、とても素敵な空間です。
この会はいつもお食事をいただいてから、落語になります。並んだお料理は上品で、家では絶対に出せないプロのお味です。ただ例年と違うのは、向き合って食べるのではなく、全員が一方向をむいて黙食すること。コーヒーまでおよそ40分間、最高においしいランチでした。
いよいよ落語会の会場へ
お席は「と-14番」ですから、いろは順で7列目かと思いましたが、6列目でした。落語の演目「強情灸」では「へ-36」というシーンが出てきますが、ここでは「へ-○番」は、ありませんでした(笑)。
立川志の麿「狸賽(たぬさい)」
開口一番は、師匠の7番弟子志の麿さんです。
「落語には狸や狐がよく出てきます」といきなり話し始めましたが、そんなには出てきません。これは狸の恩返しの噺です。狸とばくち打ちとの会話にハラハラしたり、ほのぼのしたりでした。
三遊亭全楽「お菊の皿」
「お菊の皿」は「四谷怪談」や「牡丹灯籠」と並んで、100年以上も語り継がれてきた日本三大怪談話の一つです。怪談話にしては、笑いの多い噺です。全楽師匠は、若い衆を実にいきいきと描いていました。お菊さんも、かわいらしかったです。
ポカスカジャンの賑やかなステージの後は、いよいよ志の輔師匠の登場です。
立川志の輔「ねずみ」
昔の旅はほとんど歩きで、馬や駕籠(かご)はめったに使わなかったそうです。と語り出したので、演目は「ねずみ」だと分かりました。この噺、実は13年前に「志の輔らくごIN PARCO」で聞いています。あのときは、母も一緒でした。不意に、亡き母のことが頭をよぎります。
ねずみ屋の子どもと旅人との会話に、場内から笑いが起こります。ねずみ屋の主人の身の上話が始まると、場内は水を打ったように、静まり返りました。旅人が左甚五郎だという事は、簡単には明かさないはずが、今回は早めにその名がでてきました。
そして「ここで問題です」とクイズが始まります。ねずみ屋が繁盛して困るのは誰でしょう? 「そう、向かいの虎屋です」と言ったので、「ガッテンしていただけましたでしょうか?」 を期待したのですが……。そこは素通り、虎屋旅館の夫婦げんかに移り、サゲまで一気にたたみ込みました。
13年前より、ずっとパワフルな「ねずみ」に変貌していました。
ゴージャスな場所でのおいしいお食事と、志の輔師匠の落語。年に一度のぜいたくを存分に堪能しました。
■もっと知りたい■
さいとうひろこ
趣味は落語鑑賞・読書・刺しゅう・気功・ロングブレス・テレビ体操。健康は食事からがモットーで、AGEフードコーディネーターと薬膳コーディネーターの資格を取得。人生健康サロンとヘルスアカデミーのメンバーとなり現在も学んでいます。人生100年時代を健康に過ごす方法と読書や落語の楽しみ方をご案内します。
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