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- 66歳で教員になる夢がかないました
チャレンジ精神旺盛な翠さんは、16年前から特別支援教育支援員として学校で働いてきました。そして、66歳になった2020年、家庭科の教員としてフルタイムで働くことに。翠さんの長年の夢が叶いました。
働きながら夜学で家庭科教員免許を取得
中学生のころに家庭科の先生とケンカをした。職員室に呼ばれて「最悪の生徒だ、あなたにいい家庭なんか作れない」と言われた。まだ良妻賢母の考え方が根深く残っている時代だ。
反抗期真っただ中の私は、「よし、あの家庭科教師を上回る女性になってやる」と心に誓ったのだ。
中学3年生で進路を決めるときには迷わず、家政科のある高校を選んだ。その当時、東京都にはそれほど多くの家政科があったわけではない(今もそうかもしれない)。私が通学可能な高校は、上野不忍(うえのしのばず)、町田、箱根ヶ崎、東青梅であった。上野不忍と町田は2時間近くの通学時間になりそうだったので除外して、東青梅にある都立高校の家政科を選んだ。
そこを卒業し、大学に進学と決めたものの、家の都合で就職をしてほしいと言われた。そこで図書館に閉じこもり、元手10万円で入学できて、最短で家庭科教職免許が取れる大学を探した。
東京の大妻女子大学短期大学部では、入学金9万8000円を支払い、夜間2年勉強すれば家庭科中学教員免許状が取得できるということが分かった。高校卒業後はそこに入学した。昼間は渋谷にある生命保険会社本社で働き、夜は短大で学び、教員免許を取得した。
しかし、教員免許取得後も、教員にはならずに保険会社で働き続けていた。また、その頃の結婚適齢期的な考え方もあり、23歳で結婚し静岡に嫁いだ。それから、すっかり家庭科教師の夢は消え去っていた。
50代から教育に携わる仕事を続けてきた
そして50歳を過ぎた頃、教育委員会での募集を目に留めて「特別支援教育支援員」という仕事に就いた。それ以来、仕事は一日4時間の勤務、午後は小学校2校のサポート授業を掛け持ちしながら10年以上働いてきた。
そして、2020年1月、勤務する中学の家庭科教師に欠員が出た。校長室に呼ばれて「支援員を辞めて教員になってほしい」と告げられた。まさに青天の霹靂。「これはもしかしたら若いときに教員になりたいと思っていた夢がかなうのかもしれない」という考えが一瞬のうちに頭の中を駆け巡った。即答で「はい、やらせていただきます」と返事をした。
しかし、その後のコロナ渦に巻き込まれ、授業も2020年3月にはなくなった。そして4月からまた支援員として働き始めた。
しかし、ここでまたどんでん返しが待っていた。2020年7月に入り、またもや家庭科教師に欠員が出た。そして、私は7月から教員になったのだ。
何とも不思議な巡り合わせだ。66歳にして初めて教師になったのである。
教師がよい仕事かどうかは別にして、若いころの夢がかなえられるチャンスが、こんな風にして巡ってくるのだということがわかった。
想っていれば、夢ってかなうもんなんだなぁ。
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