新型コロナウイルスと共存する生活

私のニューノーマルへの向かい方

公開日:2020.07.08

更新日:2020.07.10

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、できるだけ自宅で過ごすようにしているスミレさん。オンラインショッピングをしたり、部屋の模様替えをしたり、工夫をして暮らしていますが、コロナ疲れが出てきているようです。

紙袋の鉛筆デッサン
紙袋の鉛筆デッサン

ニューノーマル(新常態)に向かう

新型コロナウイルスの影響を受け、、「ニューノーマル」のように、次から次へと新しい言葉が生まれてきています。「ノーマル」には戻れないということでしょうか。

世界77億の人々がこのウイルスで右往左往しています。問題は世界中で起こっていて、もはや日本だけ、東京だけのことではないのです。非常にやっかいでとにかく複雑です。国内外問わず、人の考え方は多様化しているので、世界が足並みをそろえ、協力し合うことはできないのかと思っています。

脅威ではあるものの敵対するものではない。未知だから怖いけど……。

知らない方がよかったと思うことは人生には結構あるものです。自分なりの考えでストレスをためないようにしたいです。コロナウイルスの問題は実は自分の問題もあるように思います。その人の思考が行動に出てしまう。自分はどうしたらいいのか、判断基準をつくり、なるべく第三者の目線で考え直す。

欲のままに動く怖さを自覚するべきだと思います。衝動から動いた結果、自覚症状はなくとも、感染している可能性があります。

医療従事者のみなさんは、現場でいつ感染するかわからないので遺書を書き、家族にうつさないようホテルに泊まっているとか。現場の状況は切実です。

 

人様に迷惑をかけてはいけない

空に伸びるひまわり
空に伸びるひまわり

「人様に迷惑をかけてはいけない」と、親に言われて育ちました。いいのか、悪いのか、心配性の私はジッと時が過ぎ、安心して出掛けられるようになるまで待ってもいい……ウイルス終息の見通しが立っていない間は。

最初は我慢してストレスを感じたけど、最近はこの状況に慣れてきて、仕方なくですが、これも悪くないと思えるようになりました。鬱々とはしない。しては時間がもったいない。

新型コロナウイルスは人間が発見したと思っているけど、コロナウイルスが人間を見つけたのではとも思います。

この映画を何度か見ました。トーマス・マンの「ベニスに死す」。監督はルキノ・ヴィスコンティ。

初老の紳士(ダーク・ボガード)が旅先で、美少年タジオ(ビョルン・アンドレセン)に恋をします。紳士は自分の命が長くないと感じて旅に出ています。着いたのは光と影が怪しく揺らめく水の都ベネチア。たくさんの旅行客は多分何も知らずに訪れています。

最後はコレラ疫病がはやっていた町を、ふとみかけた美少年を追いかけさまよって(多分感染して)、息絶える。少しでも若くみせたいと白く化粧をして……。悲しく美しいメロディーの中で(テーマ曲はグスタフ・マーラーの交響曲第5番 第4楽章アダージェツト)。

心に残っているベネチアの海辺の風景は美しい。ベニスの運河もコロナ渦で観光客がいないため、今は澄んでいてクラゲが泳いでるそうです。

テレワークをする日本でも車が減り、空気がきれいになったみたいです。今まで見えなかった山が見えたとか。せっかく空気がきれいになったのに、マスクをしているので気持ちよく吸えないなんて残念ですね。今日は気温35℃です。今年の夏はどうなることやらと思いやられます。

新しいことは何もない。過去の出来事が繰り返されているだけです。アメリカの黒人人種差別も、SNSのいじめ問題もそうです。ウイルスも怖いけど、人間も怖いです。「生きてこその人生」です。

お墓に入ったら何もできない。

「もっと話ししたかったな」「最後のありがとうも言えなかった」「最後に何か私にいうことはなかったの?」などと、生き返らない父に向かって心の中で話し掛けます。

今できることをしなければ、生きている価値がないと思います。

 

オンラインショッピングで人との接触を減らしています

服、化粧品、日用品などをオンラインで買っています。ときどき失敗もあります。先日は靴がイメージと合わず返品しました。このときはさすがに「オンラインは駄目!」と思い落ち込みました。写真技術が進んでるので、割り引いて注文した方が落胆せずに済みます。さすがに食品は見て買いたいので出掛けていますが、人との接触はなるべく少なくしています。

いつも都会に憧れていましたが、新型コロナウイルスの感染を考えると、今は郊外の方が安全だと思っています。人が少なく、家も密にならず、散歩をしても会うのは数人です。

テレワークでどこでも仕事ができる時代になり、そのせいか、はたまた農家の高齢化で後継者がおらず、田畑を手放す人が増えたのか宅地になり少しずつ家が増えてきています。どこに住むか自由に考え実行できるのは、考えようによってはよい時代だと思えます。

 

季節外れのコスモス

畑の秋桜
畑の秋桜

コスモスが好きです。散歩中に見かけました。秋の花だと思ってましたが、どうして今頃咲いているのでしょう。季節と関係なく咲いています。そういえば朝顔も見かけました。気温は35℃超え、真夏日が増えてきました。夏が過ぎ、秋が来たと勘違いしてるのか? それとも、品種改良が進み四季咲きなのでしょうか?

 

脱水症状に気を付けましょう

30℃超えの日が続き、確か3日目でした。朝食後「今日も暑くなるな……」と思い、庭の水やりして、草取りをしていたら汗がジワッっと出てきて上着が湿っていました。

家に入り、「アレッなんか変だ」と思いました。下を向いて着替えの服を探していたとき、めまいがしました。気分が悪くなって、すぐそばのベッドに横になりました。目をつぶってジッとしていました。「目まいがした」と家族に伝えました。

恐る恐る目を開けてみましたが、まだ変です。関係ないかもしれないけど、コーヒーを飲んで、すぐ庭に出て水を飲んでいませんでした。「脱水かもしれない」と思い、ペットボトルの水を飲みました。

それから、家族に「病院に連れて行って」と伝え、健康保険証、お薬手帳の場所を教えなくてはなどと、ぼんやりと考えながら仰向けで目をつぶっていました。

「嫌だなぁ、病院に行くのは。コロナウイルス感染のリスクがあるし」と思いながら横になっていました。

少し時間がたち、天井を見たら落ち着いたように感じました。
「大丈夫そうだ!」

家族に頼んで起こしてもらって、周りをそっと見渡しました。
「落ち着いてよかった」と安堵したものの、朝から炎天下の暑さです。「野菜に水をやらなくては」と、焦って外に出ましたが、自分の水分補給を先にすべきでした。

喉の渇きを感じる前に水を飲む。いつも思っていたのに……反省!
これからの時期に欠かせない習慣です。熱中症にも気を付けましょう。

天草方面へ海沿いの道を歩く人
天草方面へ海沿いの道を歩く人

 

部屋の模様替えをして、涼しく快適に

風が入るようにベッドを動かして、模様替えしました。随分涼しい! どうして今まで気付かなかったか。ほんの1mずらしただけなのに。ベッド周りの配置も変えて整理し、部屋を使いやすくしました。気分が変わりますね。

運動不足対策なので、わざわざ動線が長くなるよう工夫しました。何か必要なものを取りに行くのに歩数が増えるようにと、遠回りになるようしました。

先日久しぶりに104才の女流画家、入江一子さんをテレビで見ました。この作家の力強い作品が私は好きです。色がとてもきれいで、色の力を感じるんです!

「絵はだんだん描けるようになります。絵はだんだんわかるようになります。ただ体力がなくなるのが心配です」と話しておられました。

1時間描いては1時間寝るそうです (描く力を充電)。朝からお肉を食べてパワーをつけるそうです。入江さんは体のことを考えて食べ物を選んでいますし、肉をかめる素晴らしい歯も持っています。

大作は体全体で描かないと難しく、また、体力を消耗します。彼女の力強い木炭デッサンに圧倒されます。

104才画家入江一子さんの油絵

104才画家入江一子さんの油絵
104才画家入江一子さんの油絵

肩を痛めて絵が描けなくなった人を周りでたくさん知っています。左手をなるべく使うようにして、そうならないようにバランスをとって生活しています。夜寝る前に肩の位置をチェックして、背中と並行になるように合わせます。意識しないと体は楽な方へ傾きます。肩が内側に入ってしまうと、内臓も下がってくるので呼吸法で一応上げた状態(お腹が凹んだ状態)で寝るようにしています。起きたら元に戻っていて、がっかりしますが。

テレビを見る時間が増えました。小まめにチェックすれば役に立つ情報もあり、ナルホドと思います。靴下は裏返しで洗濯した方が長持ちするそうです。疲れていて、そんなこともできずに寝てしまうときもありますが。

新型コロナウイルスの検査方法も増えてきているので少しずつ希望が見えつつありますが、本当は「出掛けたい!」「緊急事態宣言が解除されてるのに不安で出掛けられない」。そんな毎日にストレスを感じて目まいがしたのかもしれません。

旅行の夢を見ました。地球は細菌の惑星、ウイルスの惑星、主人公は人間ではありませんでした。人間は移動するので、そこに目をつけられました。人間は自然を破壊し、彼らの居場所をなくしてしまった。共存して控えめに暮らしましょう。一日一日を大事に。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。 

朝顔
朝顔


 

スミレ

高校の時に美術クラブに入り 油絵を始める。結婚し家庭に入り油絵はすっかり忘れて過ごしていたが、定年後に時間ができて絵を描きたいと思い、カルチャーセンターへ。だんだん面白くなり最近では展覧会に応募し、大作にも挑戦しています。

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