茨城の足湯 |豊かな自然の中で楽しむ足湯厳選5
2019.04.262018年08月09日
旅好き女性1000人が選んだ人気温泉[第2位]
草津温泉|自然湧出量日本一!そぞろ歩きが楽しい湯畑
「草津よいとこ 一度はおいで〜♪」という湯もみ唄でおなじみの草津温泉。その温泉力と人気度は「にっぽんの温泉100選」(観光経済新聞社主催)で15年連続1位を獲得する実力です。最近、湯畑周辺のまちづくりが進みより一層楽しくなりました。
温泉宅配!? 徳川のお殿様へ届けられた名湯
湯煙と硫黄の香りに包まれて温泉旅情が満点なのが、草津温泉(群馬県草津町)です。標高1,200mにある高原リゾートで、夏の避暑にもオススメなんです。
すり鉢状に広がる町の中心で湯けむりをあげるのが、シンボルの湯畑。これは草津最大の源泉で、毎分4,000リットルが湧き出しています。町内に大小あわせて100以上の源泉があり、自然湧出量で日本一(毎分32,300リットル以上)。湯めぐりは、旅館はもちろん、共同浴場や日帰り施設でも堪能できます。
草津温泉は、お殿様も愛した温泉! 江戸時代には「徳川将軍御汲み上げの湯(おくみあげのゆ)」と言われていました。樽詰めにしてお殿様が暮らす江戸城まで運んだ記録が残り、これはまさに“温泉宅配”の走り!
その温泉力はパワフルで、pH2・1の強酸性の湯は1円硬貨を約1週間で消滅させます。泉質は酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉。殺菌作用にすぐれ皮膚を整え、新陳代謝を高めます。
肉体派イケメンと「湯もみと踊り」ショーを
湯畑周辺は近年、まち並みの整備が進み、浴衣でのそぞろ歩きがますます楽しめるようになりました。味処や土産店が続く通りなど、フォトジェニックな撮影スポットが目白押しです。
草津観光の目玉といえば、湯畑前に建つ熱乃湯(ねつのゆ)の「湯もみと踊り」ショーでしょう。「草津よいとこ~」の湯もみ唄とともに温泉の特徴を紹介するこのショーは、昭和35年から行われているロングセラー。最近は地元のサッカーチーム「ザスパ草津チャレンジャーズ」も加わり、肉体美を誇るアスリートの“ワイルドな湯もみ”が会場を盛り上げています。記念撮影にも応じてくれますよ!
「湯もみと踊り」ショーのルーツは伝統の「時間湯」にあります。草津の源泉温度は50度以上と熱いため、高温の湯を加水せずに六尺板で冷ます“湯もみ”が行われ、時間湯という独特の入浴方法のひとつが生まれたというわけです。
新陳代謝を高める草津流入浴法
草津のもうひとつの伝統的入浴法が「合わせ湯」です。これは、ぬるい湯から熱い湯に体を慣らしてくもので、大滝乃湯では気軽に体験ができます。血の巡りがよくなり、体の芯からあたたまります。
湯畑から大滝乃湯へと続く滝下通りは、軒先を突き出した「せがい出梁り造り」の旅館が並び、風情があります。江戸時代の建築様式で、細かい意匠を残している宿もあって見ごたえがあります。
足湯カフェや紅茶専門店、ゲストハウスなど、新しい施設がオープンしています。昔からある温泉饅頭店や蕎麦屋も安定した人気です。温泉饅頭の食べ比べ、楽しいですよ! ちなみに私は、薄皮に上品な粒あんの「松村まんじゅう」がお気に入り。「本家ちちや」も好き。
そぞろ歩きの魅力がパワーアップして、連泊して楽しむ人が増えていますし、外国人旅行者も急増しています。冒頭の湯もみ唄には「一度はおいで」とありますが、“何度でも訪ねたい”温泉地なのです。
まとめ
恋の病以外には何でも効くという草津温泉。強酸性のパワフル湯で、泉質は酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉で、殺菌作用にすぐれ皮膚を整え、新陳代謝を高める効能があります。クラシカルな温泉街をそぞろ歩きするのも楽しいですよ。
<アクセス>
草津温泉へはバスタ新宿から草津温泉バスターミナルまで直行するJRバス関東の「上州ゆめぐり号」が便利(約4時間)。電車利用は、JR上野駅から「特急草津号」で長野原草津口駅下車、バス乗り換え終点草津温泉バスターミナル下車(約3時間)。
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