ポッコリお腹が目立たない!お正月コーデ
2024.01.012022年12月31日
大人の品格を表現できるきもの
長く愛せる上質きもの!50代にオススメ
日本の伝統と日本人の美意識が詰まったきもの。今回は「第2回 キモノイスト 2022」の授賞者と、小室庵、篠屋卯兵衛、青野保夫、JOTARO SAITOの大人女性にぴったりなきものをご紹介!
「キモノ」を未来へ!そして世界へ! 「第2回 KIMONOIST(キモノイスト)2022」の授賞式が開催
キモノイスト実行委員会が2021年に立ち上げた、 未来のキモノの発信者として、新しく進化するこれからのキモノを着てほしい人に贈られるアワード「第2回 KIMONOIST(キモノイスト)2022」」が、「きものの日」である2022年11月15日に千代田区の霞山会館にて開催されました。
今回の授賞者には、歌手のアイナ・ジ・エンド氏、プロサッカー選手の槙野智章氏、芸人の又吉直樹氏、女優の観月ありさ氏、女優の吉岡里帆氏(50音順) といった5名の方が選ばれました。
本アワードを通じ、 時代とともに変わりゆく美意識や価値観の中で、日本の民族衣装であるキモノが、大人の嗜み(たしなみ)として愛されるファッション、文化として定着することを、そして伝統を進化させ受け継いでいく伝承者の希望となることを目指すといいます。
「TOKYO KIMONO COLLECTION」に参加したきものメゾン
2012年にスタートした国内最大規模のきものファッション&カルチャーイベントである「きものサローネ」にて、キモノショー「TOKYO KIMONO COLLECTION 」が2022年11月6日に行われました。
今回は参加した小室庵、篠屋卯兵衛、青野保夫、そしてJOTARO SAITOから、大人女性にぴったりなきものをご紹介します。
【大人にオススメ上質きもの1】小室庵
津室伸吾氏がデザイナーを務める、京都にアトリエを構える「小室庵」。時代の流れは速さを増し、さまざまな物事に転機が訪れている中、小室庵は変わらず「染め」に真摯に向き合ってきました。
専属の自社染工房ならではの温もりある丁寧な「もの創り」を、染職人の「想い」を感じられるようなプロダクトでお届けする着物ブランドです。
職人による伝統的な染色技法を駆使しながら、より時代に寄り添った新しい発想と提案で、この先も「今」に焦点を当てた「もの創り」を追求し続けていくといいます。
お召(おめし)の生地にトランプマークを型染めで重ねたきもの。お召は織りの中でも随一に格が高く、かしこまった場にぴったり。遊び心のある大人可愛い小紋です。
縮緬(ちりめん)の生地に毘紗門亀甲のシルエットをぼかし染めで表現した附下(つけさげ)です。帯は西陣織の毘紗門亀甲柄で、大人っぽく演出することができます。
「ライオンの親子愛」を墨濃淡で素描きで描いた振袖。振袖にはなかなかないモチーフですが、遠くから見守る母ライオンをイメージしてデザインしています。
【大人にオススメ上質きもの2】篠屋卯兵衛
「timeless(タイムレス)」をテーマに、江戸時代や明治時代の文様を新たにデザインし直し、懐かしいけど新しい感覚を味わってもらえるようなきものを生み出している、徳川八代将軍吉宗の時代である元文3年に創業した「篠屋卯兵衛(ささやうへい)」。京都・西陣織の老舗である「木村卯兵衛」が手がける着物のオリジナルブランドです。
伝統の文様や技法を大切にしながらも、それらをどのような形で現代の着物として表現していくのかを大切にしています。家訓は「永代不易(えいたいふえき)」で、これは永遠に変わらないという意味です。西陣織の本質の部分を変えずに、表現方法を時代に合わせて変化させていきたいといった思いが集約されています。
絹が100%使用されている西陣お召。大人っぽい落ち着いた紫陽花図案です。斜めに流れるように配色をし織り分けています。
こちらも前述のきもの同様に、絹100%の西陣お召。篠屋卯兵衛所蔵の明治時代の丸帯の復元笹デザインです。多くの色糸を使い、縦に流れるように織り分けています。
こちらのきものも西陣御召で、絹が100%使用されています。縞に桔梗文様が洗練された印象を放っています。西陣お召の白生地に手染めのローケツ染めが施されています。ローケツ染めとは、生地に溶かした蝋(ろう)を塗ることで、その部分が染まらないようにする伝統的な染色技法です。
【大人にオススメ上質きもの3】青野保夫
染色家としての一面と音楽活動を繰り広げる側面を持つ異色作家の青野保夫氏が手掛ける、1980年創業の今年で42年目を迎えた「青野保夫」。絵画的表現の中に奥ゆかしい質感が表現された作品に、ローケツ染めだからこそ出せる色彩の妙と自己表現を大切に作り上げてきた、やんちゃで楽しい作風が息づいています。
「観て楽しく、着てきれいなファッションとしてのきもの」を提案し、ローケツ染めでデザインから製作まで一貫して創っているブランドです。
黄色い生地に、細かなドットがあしらわれた都会的要素を感じさせるきもの。コーディネート次第でいろいろな表現ができるように提案されています。
白黒の半身変わりで、白い生地部分はクロコダイル柄になっています。カッコよさとかわいさが共存したきものです。八掛(洋服でいう裏地)は、音符柄になっており、見えない箇所にもこだわりが感じられます。
前から見ると無地ですが、振り返るとドラゴンスネイク柄になっている二面性を持つきもの。カッコ良さを遊ぶ一枚として、成熟した大人女性に選んでほしい。
【大人にオススメ上質きもの4】JOTARO SAITO
祖父に染色作家の故斉藤才三郎氏、父に現代キモノ作家の斉藤三才氏を持つ、最年少27歳でキモノ作家デビューした斉藤上太郎氏が手掛ける「JOTARO SAITO」。「伝統こそ最新」をモットーに、現代空間にマッチするファッションとしてのキモノを追求し、TVや雑誌など多くのメディアで頻繁に紹介されています。
また、きものにとどまらず、テキスタイル・アーティストとして、2011年には「ミラノ・サローネ」にて家具メーカー・カリモクとのコラボレーションによるファニチャーのプロダクト「火焔(KAEN)」と「流(NAGARE)」を発表。斉藤上太郎氏は、インテリアの制作まで多方面に才能を発揮しています。
本コレクション「乱段」を象徴するデザインのきもの。幅の太いボーダーを歪めることで、着用しやすいデザインになっています。ローケツ染めで三角形に染め分けられています。
放射縞柄の生地に、ストライプをずらして染められた一枚。帯もブラック&ホワイトで色を配しており、モード感あふれるスタイリッシュなコーディネートに。
ボーダーがひねられ、ねじれてたような放射縞に、椿の柄を糸目加工で表現。洗練された雰囲気漂う品格のあるきものです。
以上、「第2回 KIMONOIST(キモノイスト)2022」の授賞者と、「TOKYO KIMONO COLLECTION」に参加した小室庵、篠屋卯兵衛、青野保夫、そしてJOTARO SAITOの大人女性にぴったりなきものをご紹介しました。気になるきものがあったら、ぜひチェックしてみてくださいね!