つくばローズガーデン|花好き父娘の、癒やしの花園

2019年04月04日

オープンガーデン特別連載

つくばローズガーデン|花好き父娘の、癒やしの花園

雑誌「ハルメク」2019年5月号では「美しい庭」を大特集します。発売に際してハルメクWEBでは、過去に雑誌で登場した庭を特別に連載します。今回は、茨城県・藤澤順一さん、仁子さんの「つくばローズガーデン」をご紹介します。

つくばローズガーデンの美しさの理由

「息子がやっている銭湯でバラ風呂をやりたいと言われ、試しに育ててみたら、すっかりはまってしまった」という藤澤順一さんは、退職後、65歳のときから本格的にバラを育て始めました。今から11年前のことです。

「貸していた農地が後継者がいないため戻ってきて、敷地の活用法を考えていたところ、バラの栽培を思いついたのです」

農地をバラ園にするべく、まずは土作りからスタート。もともと農業大学を卒業した順一さんは、土壌や肥料についてもある程度の知識はありました。

「農薬も化学的なものは使わず、うどんこ病対策にはヨーグルト、納豆、砂糖、イースト菌を混ぜて1週間発酵させたものを水で溶かしてかけたり、米のとぎ汁にEM菌(有用微生物群)を加え発酵させたものを肥料にしたりしています」

2年後にはバラが咲き始め、無料でオープンガーデンを始めました。「近隣のみなさんに花を見て、元気になってほしいという思いで始めたのですが、満開の花を見たとたん、笑顔になったり、車椅子で来られた高齢の方がバラの香りに思わず立ち上がったりと、私の方が元気をもらっています」と順一さん。

やがて5月の週末ともなると、1日に約1万人も訪れるほどの人気スポットに。順一さん一人ではとても対応できなくなり、東京で会社員生活を送っていた長女の仁子さんが繁忙期だけ手伝いに帰るようになりました。そして、もともと土いじりが好きだった仁子さんは会社を辞め、2013年の秋から本格的に庭園で働き始めました。

「日光を浴びながら、親子で大好きな花に囲まれて仕事ができて幸せです」という仁子さんに、順一さんもほほえんでいました。

順一さんは毎朝、900坪にもおよぶ庭全体を歩いて手入れをしているそう。
順一さんは毎朝、900坪にもおよぶ庭全体を歩いて手入れをしているそう。
仁子さんは8時半ぐらいに来て、まずビニールハウスで育てている販売用の苗木などの世話をしてから庭の手入れへ。
仁子さんは8時半ぐらいに来て、まずビニールハウスで育てている販売用の苗木などの世話をしてから庭の手入れへ。

今では約700種、2500本のバラの他、宿根草や一年草な

今では約700種、2500本のバラの他、宿根草や一年草など、150種以上の草花が植えられています。
今では約700種、2500本のバラの他、宿根草や一年草など、150種以上の草花が植えられています。

つくばローズガーデンへのアクセス(交通手段)

 

 

 

つくばローズガーデン
茨城県つくば市古来458
開園時間:9時〜17時
定休日:不定休
入園料:バラ開花期間(5月中旬〜6月中旬)500円
http://tsukubarosegarden.com


電車の場合
最寄り駅は、つくばエクスプレス線「つくば駅」。つくばローズガーデンまでは、つくば駅ロータリーから、バスかタクシーにご乗車ください。

  • バスの場合 関東鉄道バス「土浦駅」行きへ乗車後、「古来(ふるく)」停留所にて下車、徒歩5分。
  • タクシーの場合は、ロータリーより乗車後、約10分

お車の場合
≪高速道路を利用する場合≫

  • 東京方面からお越しの場合は、常磐道「桜土浦」インターチェンジから約7km
  • 水戸方面からお越しの場合は、常磐道「土浦北」インターチェンジから約8km

≪つくば駅方面からお越しの場合≫

  • 土浦学園線で、「古来」交差点を左折、つきあたりを右折後、約100m

≪土浦駅方面からお越しの場合≫

  • 土浦学園線で、「吉瀬」交差点を右折、ひとつめの角を左折後、約500m

※臨時駐車場は各停次第、ご案内します

 

撮影=奥田正治、取材・文=三橋桃子(ハルメク編集部)
※この記事は、2018年5月号「ハルメク」で掲載した記事を再編集しています。

オープンガーデン特別連載の他記事はこちら
北海道陽殖園|高橋武市さんの庭を訪ねる。


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