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2020.07.152018年10月23日
妄想旅行記、ときどきリアル。部員の夏休み2018!
夏休みはウズベキスタン、スリランカ、バルト三国へ!
海外の本や写真を見ては「次はどこへ旅行しようかな~」と考え、それをガソリンにして働いているタブチです。今回は、ハルメク読者や撮影スタッフさんらに影響を受けて、世界へひとっ飛び!した部員の夏休みをご紹介します。
ハルメク編集部、実はいろんな人がいます
突然ですが今回は、リアル旅の様子をレポートします!
ハルメク編集部は、7~9月に夏休みをとる人がほとんど。短く細かく休む人もいれば、1週間以上の長期休暇を取って、どーんとどこかへ出かける人もいます。私タブチは、いつも、どーんと長く取る派。2018年夏は、バルト三国へ行ってきました。
そして、夏休み明けに編集部を見渡すと、なんと、スリランカと、ウズベキスタンに行ってきたという部員が! 今回は、この3人の旅行記をお届けします。
その前に、簡単に、ハルメク編集部のチームをご紹介します。
ハルメク編集部は、雑誌を制作する「編集」チームと、販売方法を考える「マーケティング」チーム、そして、すぐ隣にハルメクWEBをつくっている「WEB」チームがいます。そう、意外にも“大家族”なんです(笑)。
この夏、ウズベキスタンに飛んできたのは、「マーケティング」チームの山崎(声がかわいいです。いつもめがねがおしゃれです)。
スリランカに行ってきたのは、「WEB」チームの竹上(編集部員みんなの妹みたいな存在です)。それぞれに、旅の思い出をいろいろと聞いてきました!
ウズベキスタン、スリランカ、バルト三国ってどうやって行くの?
まずは質問1。「なぜここを旅先に選んだの?」
ウズベキスタン、スリランカ、バルト三国……。
夏休みの旅先がここと言われたら、こう聞き返さずにはいられないでしょう!
ウズベキスタン、山崎の答えから。
――入社した2018年の5月、最初に手にした「ハルメク」6月号の「ハルメクカフェ」のとある投稿に釘付けになりました(※「ハルメクカフェ」とは、読者のお手紙投稿ページ。毎月たくさんのお手紙が届き、とっても盛り上がっています)。それは70代の読者のウズベキスタン旅行記。
「ウズベキスタン」(どこ⁉)
「青の都」(自分の目で見たい!)
「肉じゃがみたいでおいしい郷土料理」(おいしいに決まってる!)
というわけで、私も夏休みに、中央アジアはウズベキスタンに行ってきました。
直行便もあるのですが、値段重視の私はソウル経由で。成田からソウルまで2時間半、ソウルからウズベキスタンの首都タシケントまで約7時間半の旅です。
続いてスリランカ、竹上の答え。
――スリランカ在住の、カメラマンの石野明子さんに会いに行きました。そして、すばらしい自然があふれるリゾートで、リフレッシュをしようというのが目的です。直行便で、日本から9時間半のフライトで行けます。
石野さんはフリーランスのカメラマンで、「ハルメク」はもちろん、週刊誌「AERA」などでも活躍。2017年に、新しい地で挑戦することを決断し、小さなお子さんと旦那さんの3人で移住し、撮影スタジオを開いています。
ちなみに、スリランカは「セイロン島」とも呼ばれていた、北海道より小さいサイズの島です。イギリスの植民地だった背景があり、ヨーロッパからのリゾート客が多く、どこでも簡単な英語で意思疎通がとれます。
そして、タブチの答え。
――夏休みにどこへ行こうと考えたとき、あそこにも行きたい、ここにも行きたいと、欲望が渦を巻きました。悩んだ末天の声を聞こうと、バルト三国、北イタリア、ブリスベンなど、行きたかった場所を書いた紙を小さくたたみ、目をつぶって、えいっと一つ選びました。という、ふざけた方法で決めました。
バルト三国へは、2018年10月現在、日本からの直行便はありません。調べたところ出てきたのは、ポーランド・ワルシャワを経由して行くか、フィンランド・ヘルシンキを経由する2つのルート。お値段の差、約5万円。
もちろん、ちょっとでも安いポーランド経由でしょ、と考えていたら、そこで口を挟んできたのが、同行者の母でした。
「フィンエアーって、機内食がマリメッコのお皿で出てくるんだって!」
「5万円あれば、日本でもマリメッコのお皿をいくらでも買えるので、それでご飯を食べてください」と説得し、無事、ポーランド経由で飛び立つことができました。
日本では、センパイの言うことはゼッタイなの?
それでは、質問2へ行きましょう。日本とはかなり文化が異なりそうな国々ですが、「いちばんカルチャーショックだったことは?」
ウズベキスタン、山崎の答え。
――海外で現地の方からこんなに声をかけられたのは、初めての体験でした。モスクを訪れている家族から「家族写真に入って!」と手招きされたり、中学生に囲まれて質問攻めにされたり。道ですれ違うだけでも、「ヤポン(日本)!コンニチハ!」と声をかけられるのです。
特に日本のアニメの影響の大きさには驚きました。YouTubeを見て、日本語を覚えているという学生さんもいたんです。「日本では、センパイの言うことはゼッタイなんですよね!」と日本語で言われたのですが、何のアニメの影響なのか(笑)。
青のタイルが美しいこちらの建物は「シャーヒ・ズィンダ廟群」。(それぞれの建物がお墓です)。
スリランカ、竹上の答えはこちら。
――基本的にスリランカの方たちが、とっても親切・丁寧だったこと。ガルという南部の町から電車に乗って、石野さんの住むコロンボという港町まで向かいました。3時間半ほどの道のりで満員電車の中立ってると、椅子に座っている人が荷物を代わりに持ってくれたり、席を譲ってくれました!
そして、タブチの答え。
かわいい建物にまぎれて、とってもユーモアあふれる建物があったこと。
バルト三国は、北からエストニア、ラトビア、リトアニアの順に並んでいます。それぞれの首都は、他のヨーロッパ都市に比べて小さく、1~2日でも十分歩いてまわれます。三国とも、パステル調の色の壁の建物が並んでいて、かわいいなあと思いながら観光していたのですが、ラトビアの首都・リガで、こんな建物を発見!
「ユーゲントシュティール建築」といって、主に動物や女性の彫刻物を組み込んでいるのだそう。表情のバリエーションも多く、とても面白かったです。
名物プロフに、カレー、ビーツのスープを、とことん食べ比べ!
もちろん、この質問も忘れてはいけません。3つ目は、「一番おいしかったものは何ですか?」
ウズベキスタン、山崎の答えは、「『プロフ』というピラフみたいなご飯」。
――訪れた各都市で食べたのですが、それぞれ地元の人が「××より我が街のプロフのほうがうまいぜ」と、自慢してくるんです。残念ながら味の違いはよくわからなかったのですが、どこで食べても安くておいしかった!
また、イスラム文化の国なのにビールが飲めるのも高ポイント。サマルカンドでは、地ビール工場に隣したお店で生ビールを飲んできました!
ウズベキスタン名物、プロフ。パン、サラダ、スープ、お茶もついて一人あたり300円程度というリーズナブルさ。
スリランカ、竹上の答えは「スリランカカレーとカード」!
――カード(CURD)とは、水牛のヨーグルトみたいな発酵食品のこと。スリランカカレーは、いろいろな香味とカレーを混ぜて食べます。カードは、ココナッツから作ったシロップをかけていただきます。南国なのでフルーツもおいしかったです。
左から、豆のカレー、ビーツのカレー、イカカレー、野菜(?)カレー、カリッと揚げた魚も。
素焼きの器に入っているのが、CURDです。
バルト三国タブチは、「ビーツのスープ」です。
何を隠そうビーツのスープが大好きな私。約8年前、ポーランドを訪れたときに初めて口にして、その酸味と甘味のバランスに感動……! 実は日本でポーランド料理教室を探して、作り方まで習ってきたというほどのビーツ好きなのです。
ビーツのスープは、ポーランドに限らず、東欧諸国でよく食べられているそう。バルト三国でもほとんどのレストランで見かけたので、各国で食べてきました!
ラトビアにて。コロコロとした豚肉が入っていて、上にはサワークリーム。約500円程度でした。
こちらはリトアニアで食べたもの。じゃがいもを浸して食べてもおいしいんです。後ろにこそっと見えるのは、名物・リキュールの飲み比べセット!
たまには違うスープも。これは、ふと入ってみたジョージア料理店で頼んだ、キドニービーンズのスープ。けっこう飲みこむ力が必要です。
読者のみなさんにおすすめするポイントは?
さて、旅をしているとどうしても、「これを読者の皆さんにも見てもらいたい!」「ぜひ行ってもらいたい!」と考えてしまうのが私たち。完全に職業病ですね。
だから、最後の質問は「ハルメク読者におすすめするポイントは?」
山崎から。
――ウズベキスタンは、モスクの美しさはもちろんのこと、食事はおいしいし、街の人々はフレンドリーだし……。2018年2月から観光ビザが不要になり、さらに訪れやすくなりました。国内の主要都市は高速鉄道で結ばれているため、移動もしやすいです。ハルメク読者世代の団体さんもお見かけしましたので、まずはツアー旅行での参加もおすすめかと!
この4本の塔、1つだけ上に、作り物のコウノトリの巣が。どうやら、幸福の鳥だそう。まるでディ●ニーランド⁉
竹上から。
――スリランカは、まだ、日本ではメジャーではないですが、これから絶対に日本でも流行るリゾート地だと思います。
少しでも行きたいかも……と思った方におすすめなのは、断然個人旅行です。今やビーチリゾートの代表的存在となったアマンリゾーツの代表、エイドリアン・ゼッカ氏が最も影響を受けたという、スリランカの建築家、ジェフリー・バワのホテルにゆったりとステイするのをおすすめします。
ツアーで行くと、とにかく各地に散らばる仏教的遺跡を中心に巡ることになると思いますが、それよりも、個人旅行でホテルステイを中心に、プランを考える方がゆったり過ごせます。しかもかなりリーズナブルで、ふたりで一泊3万円もあれば、かなりグレードの高いリゾートホテルに泊まれます。
私が今回、宿泊したバワのホテルはこちら。
・Jetwing LAGOON (ジェットウィング ラグーン)
・HERITANCE KANDALAMA(ヘリタンス カンダラマ)
野生の猿やカメレオンがすぐ近くにいる豊かな自然の中、最高のインテリア越しに、外を眺めているのが一番心安らぎました。散歩したり、野生動物を見つけて楽しんでもよし。とにかくのんびりしてほしいです。
また、冒頭でご紹介した、石野明子さんの撮影スタジオではサリー体験ができます。豪華絢爛な刺繍と宝石を身に着けて、プロカメラマンに撮影してもらう時間は忘れられない思い出になるはず。恥ずかしさより、またとない体験を選ぶべし、です。
石野明子さんの撮影スタジオはこちら。
STUDIO FORT
では、タブチからも。
バルト三国は、リネン製品、かご、編み物など、伝統的な手しごとが盛んな国々です。ラ
トビアの旧市街町の中心にある教会(聖ペテロ教会)では、たまたま、手仕事作品の展示会が開催されていました。タペストリー、ミトン、ニット製品のアートワーク……。
教会の薄暗い灯りの中、緻密な技術力が駆使され、それでいてあたたかな雰囲気をもつ作品を眺め、なんとも眼福な時間を味わうことができました。この展示は、たまたま開催されていたものですが、町をちょっと歩けば、手しごと製品のお土産屋さんもたくさん。普段から、手づくりがお好きな方や、布や糸にきゅんきゅんする方には、たまらないと思います。
長々と続いた夏休みレポートはこれまで。リフレッシュして、また仕事がんばるぞー♪