冬を越すには?観葉植物の寒い季節の上手な育て方
2024.01.202024年01月20日
早春!1月のガーデニング始め
ムスカリの寄せ植えで、すがすがしい新年の始まりを
バラ栽培のコツや花に囲まれた暮らしを発信するブログが人気のバラ愛好家・奥野多佳子さん。今年の1月はムスカリの寄せ植え作りから。花の少ない冬に、ムスカリの寄せ植えは、早春の清新で可憐な雰囲気が最高です。素敵なタペストリーも披露します。
今月の作品「樹」
久しぶりにタペストリー作品をご紹介します。
北風に葉っぱを吹き飛ばされた老木、雪に覆われ凍るように……それでもしっかり枝を伸ばす姿に生命力を感じて作りました。
白やアイボリーのさまざまな刺繍糸や毛糸で刺繍しています。オーガンジーも使って冷たい雰囲気を。
冬になるとリビングに飾ります。
ムスカリの寄せ植えを作ろう!
2024年がスタートしました。今年もよろしくお願いします。
厳しい冬、毎日凍えるような夜を明かす庭の植物たち。休眠して、ただただじっと春を待っているように見えますが、根を張り春に向けて力をため込んでいるようです。
中でも秋植えの球根たちは、少しの気温の変化も見逃さないで今か今かと出番を待ちます。我が家では1月に早咲きのスイセンが咲き始め、爽やかな甘い香りを放ちます。そしてクロッカス、ムスカリ、ヒヤシンスが続き、少しずつ春に向かっているのを感じさせてくれます。
色がなかった庭にポツンポツンと火が灯るように小さな花が咲くと、寒くてもバラの剪定に大忙しのこの時期、元気をもらえます。
球根の中でもムスカリは育てやすいので部屋でも咲かせています。暖かい部屋に置いておくと、庭よりも1か月以上早く咲き出します。
毎年ムスカリの芽出し球根を使って寄せ植えを作りますが、最近はブルーのグラデーションやピンクなどいろんな色合いが販売されるようになって寄せ植え作りも楽しくなってきました。今年はアイアンのドームを使って森の中のような自然な雰囲気にしてみました。
用意するもの
アイアンのドーム
アイアンの丸いプレートにチキンネットのドームが付いていて、開けられるようになっています。直径34cm、高さ25cmと大きいので、観葉植物を入れて吊り下げていました。
土、ミリオンA、容器など
- 土…市販の培養土を使います。
- ゼオライト ミリオンA…穴のない容器なので水の浄化のために使います。
- 容器…直径4cm、深さ4cmのプラスチックやブリキ製のもの。私は古くなったタッパーを使いました。
芽出し球根(3種)など
1.ムスカリ ベイビーズブレス…2個
トップが白く、下にいくほどブルーに変化する2色咲きのムスカリ。グラデーションがきれいです。
2.ムスカリ シベリアンタイガー…2個
純白で、下の方がポコポコっと丸くかわいい形のムスカリです。
3.スノードロップ…1個
下を向いて咲き、花びらがパ~と開くと緑色の点々が見えて可憐な雰囲気です。
4.スノーフレーク…1個
ポコッと丸いベル型の花で、緑色の斑点がとってもかわいい球根です。
5.フェイクのモスマットやローズヒップ、剪定枝や落ち葉など
モスのシートとアイスランドモス スプリンググリーン。アイスランドモスはプリザーブド加工された苔でフワフワです。私は専門店で買っていますが、ネットでも購入できます。庭の野イバラの実とアメリカハナズオウの小枝、松ぼっくりや落ち葉も使いました。
ムスカリの寄せ植えの作り方
1.球根は鉢から出して土を落としておきます。
2.プラスチックの容器の底にミリオンAを敷き詰め、土を半分の高さまで入れます。
3.3種類の球根をランダムに置き、右方向を向くように植え土をかぶせます。
4.容器をドームの中央に置き、隠すように周りにフェイクモスを敷きます。剪定枝や野イバラの実を置いて、ちょっと色をプラス。ここでバラの大きな実を置くと目立ちすぎるので控え目に(笑)
使った色は、淡いブルーと白、緑だけですが、早春の清新で可憐な雰囲気が出ます。ムスカリのプクプクとしたかわいさがたまりません。
庭に置くと、まるで森の中のごとくナチュラルで素朴な雰囲気に!
ムスカリや、スノードロップ、スノーフレークは庭で育てていますが、手間いらずで翌年も咲いてくれます。ずぼらな私にはありがたい球根たちです。
咲いた後に掘り上げて、分球したのを元肥をあげて植え替えると春には群れて咲いてくれるので、2~3年に一度は植え替えるようにしています。
春を先取りする芽出し球根がお花屋さんに並んだら、ぜひ寄せ植えを作ってみてくださいね。
■もっと知りたい■