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2019年02月08日
建築・モネの睡蓮・絶景・庭園……ぜいたくな美術館
大人の京都旅におすすめなのが「アサヒビール大山崎山荘美術館」。大正ロマンの詰まった建築、モネの睡蓮、カフェから街を見下ろす絶景、どこを見ても麗しく、ぜいたくな時間に心が和みます。しかも京都からも大阪からもアクセス抜群。ビールも飲めるんです。
「アサヒビール大山崎山荘美術館」は、関西の実業家・加賀正太郎が大正から昭和にかけて建てた山荘を修復。新たに、建築家の安藤忠雄氏が設計した展示室を増築した美術館です。簡単に言うと、大正ロマンを感じる、センスのいいプライベート別荘と一流の美術品を、ぜいたくに味わえる美術館です。
ぜいたくで落ち着いた特別な時間は、50代からの女性の疲れを癒やしてくれること間違いなし。さらに深堀りして、「アサヒビール大山崎山荘美術館」を、50代からの女性におすすめする理由をお伝えしていきます。
大山崎山荘美術館は、元々週末をゆったりと過ごすために建てられた別荘です。敷地の入口にあるトンネルをくぐると、まるで別世界に迷い込んだかのようです。
トンネル「琅玕洞(ろうかんどう)」は、国の登録有形文化財です。他にも、本館を含む5つの建物も、同様に有形文化財に登録されています。
美しく整えられた、緩やかな傾斜の道のりを進んでいくと、豊かな自然に囲まれた本館が現れます。
春には桜の可憐なピンクが広がり、初夏は若草色に染まり、池には睡蓮が花開きます。秋になるとカエデとモミジ、イチョウが織りなす圧倒的な紅葉風景は息をのむほど。そして冬には、白銀の世界となることも。四季それぞれで足を運びたくなる景色が待っています。
チューダーゴシック様式の本館に足を踏み入れると、重厚感のある内装と味わい深いアンティークの調度品の数々に、目を奪われます。随所に工夫が凝らされたディテールからも、こだわり抜かれた建築物であることが伝わってきます。
元は私有地だった大山崎山荘ですが、加賀正太郎が亡くなり転売が繰り返された後に、大山崎の地元有志の方を中心とした保存運動が行われ、その運動が功を奏し、1996年に「アサヒビール大山崎山荘美術館」として開設されることになりました。
美術館として生まれ変わるにあたり、安藤忠雄が新たに設計した「地中の宝石箱」は、地中に作られた円形のギャラリーです。本館とは、打って変わった現代的なコンクリート建築が、来館者をまた別世界へと誘います。
アサヒビール大山崎山荘美術館は、常設展示された所蔵品も豪華です。なんと、クロード・モネの傑作、「睡蓮」の連作や、西洋絵画等の所蔵品が企画展に合わせて展示されます。
他にも、アサヒビール初代社長の陶磁器、漆器、染め物などの民藝コレクションが所蔵品の核となっています。これらの常設展示に加えて、企画展も行っています。これがまた、乙女心をくすぐるようなテーマだったりします。
2018年9月15日~12月2日に開催されたのは、「谷崎潤一郎文学の着物を見る」。「細雪」や「痴人の愛」などで登場した女性たちの、色彩豊かなモダンな装いをアンティーク着物で見事に再現しました。
2018年12月15日~2019年2月24日で開催中なのが、「澤乃井櫛かんざし美術館所蔵 櫛・かんざしとおしゃれ展」。江戸時代の女性たちが、身分や職業によって制限されずにおしゃれを楽しめた「髪飾り」に注目した展示です。粋で、華やか、麗しい文様や柄が描かれた髪飾りは、垂涎もの。当時の風俗を伝える浮世絵300点と合わせて展示されています。
アサヒビール大山崎山荘美術館の見どころは、建築や企画展だけではありません。
本館2階テラス部分には喫茶室があり、そこではスイーツや紅茶、ビールなどのメニューがいただけます。天王山の南麓に建つ山荘ですから、テラスから見渡す景色がとても美しいです。街並みを分かつように流れる桂川、宇治川、木津川、三川の雄大な風景が楽しめます。
京都市在住の人も「テラスでビールを飲んでいると、自分の山荘で休日を楽しんでいるぜいたくな気分が味わえるから、何時間でもいられる」と絶賛。アサヒビールの美術館ですので、味わえるのはもちろん「アサヒスーパードライ」です。
アサヒスーパードライとクリームチーズ。アサヒスーパードライ小瓶 450円、クリームチーズ(2個) 150円(いずれも税込み)
必ずチェックしたいのが、企画展の内容に合わせた特製オリジナルのスイーツです。
例えば、2019年2月24日まで開催中の「澤乃井櫛かんざし美術館所蔵 櫛・かんざしとおしゃれ展」の限定スイーツは、「鷺文様蒔絵櫛」「梅花文様漆絵象牙櫛」をモチーフにしたフロランタンと、チョコと紅茶のフィナンシェのセットがいただけます。リーガロイヤルホテル京都が考案した、見た目にもかわいい特別なスイーツです。
スイーツは単品で各550円、スイーツ・ドリンクセットだと各950円(コーヒーもしくは紅茶いずれかとセット)です。
「アサヒビール大山崎山荘美術館」は、山の中にあるとはいえ、実は、京都市観光に合わせて訪れやすい場所なんです。最寄り駅のJR京都線の「山崎駅」までは「京都駅」から、約15分で到着。阪急京都線「大山崎駅」までは、「河原町駅」から約30分です!
しかも、最寄り駅から美術館までは徒歩で約10分。無料送迎バスも運行されています。阪急「大山崎駅」前から約7分、JR「山崎駅」前から約5分で到着します。上り坂になるため、無料送迎バスの利用を、おすすめします。(※無料送迎バスは、定時運行です。運行時間はホームページやお電話でご確認ください)
ちなみに、大阪からも近いんです。大阪駅ならJR京都線で約30分。京都と大阪を各地とも旅行するときに、立ち寄るのもいいでしょう。車でのアクセスの場合は、美術館に駐車場がありませんのでご注意ください。
バックパックやキャリーなどの旅行中の大きな荷物は、トンネルから美術館までの道のりの途中にあるレストハウスに設置された無料コインロッカーに預けられます。
■アサヒビール大山崎山荘美術館
住所:〒618-0071 京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
電話:075-957-3123(総合案内) FAX:075-957-3126
開館:10時~17時※入館は午後4時30分まで。
休館:月曜日(祝日の場合は翌火曜 ただし2019年11月18日、25日は開館)、年末年始、特別展の入れ替え時は休館となります。詳しくは、ホームページ、お電話でご確認ください。
入館料:一般900円(団体:800円)/高・大学生500円(団体:400円)/中学生以下無料/障害者手帳をお持ちの方300円
取材・文=竹上久恵(ハルメクWEB編集部)
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