御朱印〔2〕御朱印帳の保管方法
2018.08.152018年08月15日
初心者が日帰りで行ける
御朱印〔3〕東京・関西のおすすめ寺社
御朱印集め初心者の方には、気軽に行ける近場の神社仏閣がおすすめです。ここでは東京と関西から半日~日帰りで行けるおすすめの神社やお寺をご紹介します。
今さら聞けない! 御朱印あつめの基本
御朱印とは、神社や仏閣にお参りした証として拝受するものです。御祭神や御本尊の御名前、寺社名、参拝日などを墨書きした上に寺社の印を押印してもらえるもので、「御朱印帳」という専用の帳面でいただくのが一般的です。御朱印帳は大きな神社仏閣ならその場で購入できるので、まずはそういった神社から集め始めるのがおすすめです。
御朱印をいただくには、300円~500円ほどの初穂料が必要となります。
なお、参拝せずに御朱印だけをいただこうとしたり、市販のノート(罫線有り・無し共に)でいただこうとするのはマナー違反なのでお気をつけください。また、1冊の御朱印帳に神社と仏閣、および別々の宗派の御朱印をいただくことは特に問題ありませんが、まれに断られることもあるので、本格的に集めたい方は分けておいた方が無難でしょう。
まずはここを目指そう! 東京のおすすめ神社3選
それでは、いよいよ御朱印集めを始めましょう! まずは東京23区内の神社を3か所ご紹介します。
明治天皇をお祀りする「明治神宮」(渋谷区)
明治神宮は、お正月の参拝客数が毎年ニュースで流れる、とても有名な神社です。三が日や祭事の期間は非常に混みあうので、その間に御朱印をいただくのはなるべく避けましょう。敷地がとても広いため、最寄り駅3つのどこからアクセスしても、お参り先の御社殿と、御朱印をいただける神楽殿への距離はそう変わりません。ですが、多くの施設が集中しているのは「JR原宿駅(原宿口)」側です。明治神宮にまつわる様々な書籍が購入できる文化館や、2019年の秋に開館予定の明治神宮ミュージアムに展示される宝物をご覧になりたい方は、こちらからお参りすると良いでしょう。オリジナルの御朱印帳は、光沢のある白地に紫色の菊菱をあしらった格式あるデザインです。
最寄り駅:JR原宿駅(原宿口)/JR代々木駅(代々木口)/小田急線 参宮橋駅(西口)
受付時間:9:00~16:20
初穂料:御朱印500円(御朱印+明治神宮限定 御朱印帳のセットは1,000円/御朱印帳単品も1,000円)
江戸と東京の歴史を見守ってきた「山王日枝神社」(千代田区)
山王日枝神社は、265年間もの太平の世を築いた江戸幕府の拠点である江戸城(皇居)の裏鬼門をまもる鎮守です。国宝や重要文化財に指定されている刀剣31口のほか、徳川家ゆかりの貴重な宝物を多数所蔵しているので、それらが収められている宝物殿も必見です(開館9:00~16:00/火曜・金曜休/拝観料無料)。
御朱印をいただくと、オリジナルの木札ストラップと、御祭神のお使いであるお猿さんが描かれたしおりもいただけます。また、ご神木の大銀杏をモチーフにした御朱印帳4種類と、猿のイラストの可愛い御朱印帳2種類が入手できます。神々しい白を基調とした「明治150年記念朱印帳」も2種類あります。さらに庚申の日(60日ごとに1回)には、境内にある「猿田彦神社」の御朱印をいただくことができます。
最寄り駅:地下鉄 千代田線 赤坂駅(出口2)/南北線・銀座線 溜池山王駅(出口7)/千代田線 国会議事堂前駅(出口5)/銀座線・丸の内線)赤坂見附駅(出口11)
受付時間:9:00~17:00(季節・祭事などで変わるので要確認)
初穂料:御朱印500円/御朱印帳(大銀杏・猿) 各1,000円/明治150年記念朱印帳2種 各1,500円
「平和な国」を願って建てられた「靖國神社」(千代田区)
山手線のほぼ中央、皇居にも近い桜の名所としても有名な神社です。
オリジナルの御朱印帳は、シンボルの桜をモチーフとした可愛らしく華やかなデザインと、格式ある雲模様の2種類があります。平成31年に迎える御創立150年を記念した御朱印帳も1種類あり、御朱印帳を保護できる御朱印帳入れも、桜柄の白と黒・150年記念版の3種類があります。境内には御祭神である戦没者の遺品や遺書、戦争の歴史を展示した遊就館があります(9:00~16:30開館/6月末・12月末に数日間休/拝観料料 大人1,000円)。
最寄り駅:JR総武線 飯田橋駅(西口)・市ヶ谷駅/地下鉄 東西線・半蔵門線・都営新宿線 九段下駅(出口1)/有楽町線・南北線・都営新宿線 市ヶ谷駅(A4出口)/東西線・有楽町線・南北線 飯田橋駅(A2・A5出口)
受付時間:8:00~閉門時間(季節によって変更)
初穂料:御朱印300円/御朱印帳(桜・雲)各1,000円/150年記念御朱印帳1,500円/御朱印帳入れ(白・黒)各2,000円
関西なら伊勢神宮と興福寺ははずせない!
次は、関西から行きやすい寺社2か所のご紹介です。どちらも大変有名なので、万が一道に迷っても丁寧な案内表示があって安心です!
天皇家の皇祖神を祀る「伊勢神宮」
「お伊勢さん」の呼び名で親しまれている、伊勢神宮は長い歴史と広大な敷地を誇る三重県の神社です。皇室の御祖先である天照大御神をお祀りする内宮(皇大神宮)と、衣食住と産業の守り神である豊受大御神をお祀りする外宮(豊受大神宮)に分かれており、「お伊勢参りは外宮から」と言われるように、まずは外宮から参拝すべきであるとされています。また、伊勢市の内外に渡って14の別宮と43の摂社、24所の末社と42の所管社があり、これら全125社をまとめて「神宮」と呼びます。それだけにいただける御朱印も多く、外宮・内宮の2社(いずれも神楽殿で授与)と、別宮の5社で計7つの御朱印をいただけます。別宮の住所と、御朱印をいただける場所は下記の通りです。
<伊勢市内>
月夜見宮(宿衛屋)/伊勢市宮後1-3-19
倭姫宮(宿衛屋)/伊勢市楠部町5
月読宮(宿衛屋)/伊勢市中村町742-1
<伊勢市外>
瀧原宮(社務所)/度会郡大紀町872
伊雑宮(社務所)/志摩市磯部町上之郷374
すべての御朱印をいただきたい場合は大変時間がかかるため、1~2泊以上かけて無理のない予定を立てましょう。また、外宮と内宮の境内も非常に広いため、ホームページで紹介されている効率的に巡れるモデルコースなどを参考に、無理のない計画を立てましょう。
最寄り駅:近鉄・JR 伊勢市駅からバス・徒歩・自転車で5分(外宮)→バス・タクシーで10分(内宮)
伊勢市駅までの所要時間:近鉄 大阪上本町駅から約1時間50分/近鉄 京都駅から約2時間10分/近鉄名古屋から約1時間45分
受付時間:6:00~参拝停止時間まで(季節によって異なる)
初穂料:御朱印300円/御朱印帳2種 各1,000円
飛鳥時代から連綿と続く「興福寺」
興福寺は、天智8年(西暦669年)から続く法相宗の大本山です。国宝の阿修羅像をはじめとした100点以上もの国宝や重要文化財を所蔵しており、それらが折々に公開される国宝館は必見です(開館9:00~17:00/年中無休/拝観料 大人700円)。また、天皇や豪族によって建立された「五重塔」をはじめとする、豪奢な伽藍(がらん)を巡る楽しみもあります。
御朱印は、境内にある中金堂の勧進所で7種類いただくことができます。大盛況だった2017年の阿修羅像特別公開展のように、イベント期間限定の御朱印をいただけることもあります。さらに南円堂の納経所では、5種類(うち「令興福力」の御朱印は中金堂でもいただける)の御朱印に加えて、普段は非公開の北円堂が公開された時にだけいただける、限定の御朱印が1種類あります。御朱印帳は定番の瓦・五重塔・阿修羅像の着物柄の3種類に加え、期間限定のデザインや、奈良の別のお寺と共通のデザインも入手できます。
最寄り駅:近鉄 奈良駅(東改札)より徒歩3分/JR 奈良駅→奈良交通バス「市内循環系統」5分 県庁前バス停下車すぐ
受付時間:9:00~17:00(勧進所・納経所が早めに閉まることもあるので余裕をもって)
初穂料:御朱印300円/御朱印帳(瓦)1,000円/(五重塔・阿修羅像の着物)1,200円
まとめ
御朱印は、それ自体にアートな美しさがあって絵画を眺めるような楽しさもあります。
御朱印を神社や仏閣に親しむきっかけとして、日本の文化や歴史をより深く知ってみませんか?
文・藤森みすず
■御朱印関連記事はこちら