60代水着グラビア、クイズ勉強、資格取得まで!

俳優・宮崎美子65歳!やりたい事は死ぬまで尽きない

公開日:2024.06.01

更新日:2024.06.03

「ラストターン 福山健二71歳、二度目の青春」に、主人公の妻の佳代役で出演している宮崎美子さん。芸能生活40周年のカレンダーや水着撮影、YouTubeチャンネル開設、クイズ番組出演など、活躍の場を広げる宮崎さんに、元気の原動力を伺いました。

できることは、今やらないと後悔する!

―宮崎さんは、俳優としての活動以外にもYouTubeでボルダリングなどさまざまなことに挑戦されたり、40周年記念でビキニ姿のグラビア写真に挑戦されたり、そのほかクイズ番組への出演など、とてもアグレッシブに活躍されています。同世代の読者にとってはまぶしい存在ですが、その原動力はどこにあるのでしょうか?

宮崎美子さん(以下、宮崎美子)
やはり好奇心かしら。「これはどうなっているの?」「どういう意味かしら」など疑問に思ったり、知りたいと思ったことについて、学んだり、実際にやってみたりすることが好きなんですね。

年齢とともに体力は落ちてきているし、できなくなることは増えていくと思うんです。だったら、いまのうちにできることをやっておこうという気持ちが大きいですね。楽しめるのは今しかないかなって。

YouTuberデビューはコロナ禍がきっかけ?

―YouTube「よしよし。【宮崎美子ちゃんねる】」を始めたきっかけは? 

宮崎美子
ちょうど新型コロナ感染拡大の自粛期間に「私どうしたらいいかしら」とスタッフに相談したら、YouTubeやってみたら?と勧めてくれたんです。「やりたいことをやっていい」と言われたので始めました。ボルダリングに挑戦したり、本の紹介をしたり、旅レポしたり、お料理したり。そのとき興味があること、やりたいことをやっています。
  
―とても楽しそうですよね。なんでも楽しめるって素晴らしいことだと思います。

宮崎美子
楽しいと思う気持ちは大切です。でも私、いちばん楽しいのは、やっぱり俳優の仕事、撮影の現場です。

というのは、撮影の現場にはいろいろな年代の人がいますよね。子供から大人まで。最近は現場で最年長だったりするのですが、いろんな年代の方とお話ができるのがとても楽しいんです。エネルギー源になっています。

―バラエティ番組でもさまざまな年代やお笑い芸人の方とも共演されていますよね。

宮崎美子
そうですね。バラエティ番組では、普段あまり会えない分野の方とお会いできるのがいいですね。そのときゲストで出演される方は、やはり勢いがある方だったりするので、「なぜこの人はいま人気があるんだろう」と、人間観察じゃないですけど、そんな風に魅力を感じながら一緒にお仕事をするのが好き。勢いのある方との共演はとても面白いです。

漢字検定に挑戦!見事 1級に合格

―宮崎さんといえば、クイズ番組への出演も多いですが、やはり知識欲が旺盛なのですか? 漢字検定に挑戦したという話も聞きました。

宮崎美子
ときどき、クイズに出そうな問題を調べたり、スタッフと楽屋でクイズを出し合ったりしていますね。

漢検を受けたのは、大人になると目標を定めて勉強を頑張って、ゴールで達成感を得るっていうことがあまりないなと思って、挑戦したんです。漢検は受験と違って、人と競うわけではなく、自分が頑張れば合格できます。それが良かった。

やっぱり勉強すると世界が広がりますし、勉強も改めてやってみると、かつて勉強をしたことを思い出すんですよ。やはり一回身につけたものは、100%維持はできなくても、どこかで蓄積されているんだなと思いました。

―知識を入れることは大切ですね。年を重ねるとどんどん忘れていっちゃうので。

宮崎美子
年齢とともに記憶力が低下して、人の名前が覚えられなかったりするのは、しょうがないことだと思うんです。きっと頭の中のどこかにあるはずなんだけど、ちょっと取り出しにくくなっているだけだと思います。

ワクワクを生み出してくれた世界遺産検定

―読者は宮崎さんと同世代が多く、子育ても終わり、さてどうしようかと立ち止まっている人が多いんです。一歩踏み出す勇気が出ないのかもしれません。そんな人にメッセージを送るとしたら、どのような言葉をかけますか?

宮崎美子
私、コロナの自粛期間に、世界遺産検定を受検したんですけど、これがけっこう良かったんですよ。コロナ禍では旅行できなかったし、いまは円安なので、世界遺産を見に行きたくても考えちゃうじゃないですか。

でも勉強をすることで、その場所への親しみが増して、「いつか行ってみたい、行けたらいいな」という思いが、ワクワクを生み出してくれたんです。勉強をした場所がテレビや雑誌に出てきたら「ここ知ってる!」と。ささやかですがうれしい気持ちになれますしね。

新しい知識・出会いで人生が色づく!

―映画の主人公・福山健二さんも色々チャレンジしてましたね!

宮崎美子
この映画の主人公の福山健二さんはグループサークルに参加して新しい友人ができるのですが、70歳過ぎて友人ができるなんて素敵じゃないですか。そういう集まりを探して、お出かけしてみるのもいいのでは? 

健二さんも最初は慣れない様子だったけど、だんだん打ち解けていきましたし、人生が色付いていく感じがしました。そういう集まりに参加するのも楽しいと思います。

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宮崎美子(みやざき・よしこ)

1958年12月11日生まれ。熊本県出身。80年週刊朝日「篠山紀信があなたを撮ります・キャンパスの春」に応募。このときの写真をきっかけにミノルタ・カメラTVCMに出演し、話題に。同年「元気です!」(TBS)で俳優デビュー。その後、数々の映画、ドラマに出演。クイズやバラエティ番組でも活躍している。最新作はNHK連続テレビ小説「おむすび」(2024年後期)

「ラストターン 福山健二71歳、二度目の青春」

監督・脚本:久万真路
出演:岩城滉一、田山涼成、宮崎美子

取材・文=斎藤香 写真=中村好伸 ヘアメイク=岩出奈緒 編集=鳥居史(ハルメク365)

ハルメク365編集部

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