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- きれいな海!サンゴ礁を守るグリーン・フィンズって?
グリーン・フィンズ(Green Fins)という活動をご存じですか?簡単にいうと、海を守るために心掛けてほしい世界共通の認識を広める活動です。日本で唯一、このプログラムに参加している、沖縄県恩納村(おんなそん)の方に、詳しい話を聞きました。
日本で唯一「グリーン・フィンズ」に参加する沖縄県恩納村
グリーン・フィンズとは、UNEP(国連環境計画)とイギリスのReef World(リーフ・ワールド)財団によるサンゴ礁保全の取り組みのことです。
世界的に見ると、フィリピンやベトナム、タイなどの国を中心に、中央政府主導で14の国と600件以上のダイビングショップ(2022年7月現在のデータ)が、グリーン・フィンズの活動に参加しています。
日本では唯一、沖縄県恩納村が2020年4月から、この活動に参加。恩納村が国主導ではなく、自治体主導で加入したのには、日本ならではの理由があったようです。

「日本は南北に長い国なので、北海道や東北などサンゴが生息しないエリアに住んでいる人に『サンゴの保護に力を入れましょう!』と言っても、なかなか響かないのだと思います。だから、国を上げて力を入れづらいのかもしれません。あとは、2018年に恩納村が“サンゴの村宣言”をしたことが大きかったと思います」。
このように話してくれるのは、沖縄県恩納村でサンゴの保護活動を積極的に行うダイビングサービスのインストラクター、大嶋紗織(おおしま・さおり)さん。
2018年に沖縄県恩納村が行った“サンゴの村宣言”とは、行政・村民・事業者が一体となり、恩納村の豊かな自然環境を次世代に引き継ぐため、自然環境にやさしい地域づくりを目指す取り組みです。
この宣言により、地元の小中学校でのサンゴや海洋環境保全のための授業や、ビーチクリーン活動などを、村主導で行うベースが出来ていたと言います。
「(2022年7月現在)世界的に見ても、自治体主導でグリーン・フィンズに参加しているのは、恩納村だけです。サンゴの保全や海洋環境保護のために、村が軽やかに動けるのは、この宣言のおかげだと思います」と大嶋さん。
サンゴ礁を守るためのガイドラインを伝える重要性
「サンゴ礁の保全」や「海洋環境保護」という言葉だけでは、なんだか難しく感じる人も多いのではないでしょうか。しかし、私たちが海で遊ぶときに少しだけ注意をしたり、日頃の生活で環境について少しだけ気にかけるだけで、海洋環境保護やサンゴの保全につながると言います。
「サンゴを守る!と大きく捉えるのではなくて、自分がされてうれしいことや嫌なことは、地球や海、海の生き物も同じだと考えると身近で簡単になると思います。
例えば、いきなり知らない人に触られると、誰でも不快ですよね。それはカメやサンゴも一緒。だから、触らない。それだけのことです。ビーチにゴミを捨てない理由や、ゴミを拾うのも同じように考えると、自然と海洋環境を守る行動につながります」と大嶋さん。
このようなことを伝えていくことが、グリーン・フィンズの活動の主旨。多くの人に伝え共感してもらうことでしか、海洋環境の保護やサンゴ礁の保全は実現しないのです。
ダイバーではない私たちにできること
「まずは興味を持ってもらうこと。これが一番大切です。サンゴを海を沖縄を、好きになってもらい、気にかけるところから始めてほしいです。
グリーン・フィンズでは、マイボトルやエコバッグを利用して、ゴミを減らすことを推奨しています。その他にも、サンゴに害を与えることがわかっているオキシベンゾンやオクチノキサートなどの化学物質を使っていない日焼け止めを日頃から使うこと、ゴミのポイ捨てをしないことなどにも言及しています」と大嶋さん。
日常の生活から少しずつ、できる範囲で心を寄せることが、海洋保護やサンゴ礁の保全につながります。
取材協力:沖縄ダイビングサービス Lagoon
住所:沖縄県国頭郡恩納村恩納339
電話:098-966-2818
営業時間:9~17時
定休日:第2火曜、荒天時
Mail:info@lagoon-diving.com
公式ホームページ
■もっと知りたい■
沖縄恩納村の環境への取り組み
>>チーム美らサンゴ
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