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- 母の日プレゼントどうする?贈る側・もらう側の本音は
雑誌「ハルメク」のシンクタンク「生きかた上手研究所」所長の梅津順江が、ミドル~シニア世代の女性のトレンドを読み解きます。今回は50代~70代の女性に「母の日」のリアルな意識や実態を大調査。もらう側と贈る側で器用に使い分けている点に注目です。
2023年「母の日」は5月14日
2023年の母の日は、5月14日(日)です。母の日はバレンタインデーに並んで盛り上がるギフトイベント。
すでに贈り物を用意し終えた人も多いのではないでしょうか?定番のカーネーションを贈ろう、ずっと欲しがっていた物をプレゼントしよう、サプライズにこんな企画を考えよう……など、家庭によっていろいろなカタチや思い出があると思います。
さて、贈る側、もらう側も、ひと通り経験してきたシニア女性。母の日をどのように捉えているのでしょうか。ハルメク生きかた上手研究所は、2023年3月28日~30日、50~79歳の女性433人に「母の日に関する意識と実態調査」をWEBアンケートにて実施しました。
50~70代女性が母へ「贈る側」の場合
まずは、「贈る側」の手段とエピソードです。
実母とのコミュニケーション手段は「直接会う」が最も多く、73.1%。また、実母への贈り物にかけた平均金額は8,402円でした。
■「実母とのコミュニケーション」手段 50~79歳女性(複数回答)
具体的には
「料理を作って一緒に楽しく食べた」(56歳)
「子どもの頃から贈っているけど、いつも新鮮に喜んでくれてうれしい」(61歳)
「箸をプレゼントしたら、すぐに使ってくれた」(67歳)
「実家に行ったら、贈ったメッセージカードが飾ってあった」(68歳)
「母に“産んで良かった~”と言われた」(73歳)
など、母親が喜んでくれたエピソードや忘れられない思い出で、コメント欄があふれました。今でも年老いた実母には、感謝の気持ちを伝えている様子が伺えます。
50~70代女性が子から「もらう側」の場合
それでは、子どもたちにもらう側になった場合はどうでしょうか。
■「母の日にしてほしいこと」ランキング 50~79歳女性(複数回答)
50代~70代の女性に母の日にしてほしいことを尋ねると、「特に何もしてもらわなくていい」が最多で35.9%でした。とはいえ、「何もしなくていい」としながらも、サプライズには感動しているようです。
「何の連絡もなく息子が急にフラッと花束とケーキを持ってきた。わざわざ来てくれたことがうれしかった」(58歳)
「子育てで忙しいだろうに娘からミニバラとハンドクリームのセットが宅配便で届いた。気遣いがうれしかった」(63歳)
「お嫁さんから“●●さんを産んでくださってありがとうございます”というメッセージが届いた。うれしくて今も大切にとってある」(67歳)
など。してほしいことの中には「子どもたちに助けてほしいお困りごと」など、さらりと本音が書かれていることにもクスッと笑えます。
ちなみに、お困りごとで圧倒的に目立ったのが「スマホやPCの使い方」です。
「SNSの裏ワザを教えてほしい」(55歳)
「パソコンやスマホの悩みを聞いて、ゆっくり教えてほしい」(57歳)
「スマホの買い換えについてきてほしい」(61歳)
「スマホの賢い使い方や重すぎる容量の改善の仕方などを教えてほしい」(63歳)
「スマホで撮った写真や動画の整理の方法を教えてほしい」(64歳)
「スマホやパソコンの使い方。日頃不安ながらも聞けないことを教えてほしい」(72歳)
一方で「夫のいない自由な時間がほしい」というコメントも散見されました。
「毎日3食の献立作りや料理から解放されたい」(64歳)
「夫を連れ出して旅行でも行ってほしい」(66歳)
「一人で過ごす自由時間がほしい」(66歳)
「夫の世話をしてほしい」(69歳)
「母の日」のコミュニケーション手段にも変化が
多くの50~70代女性にとって「母の日」は、家族の中心(主役)であり、要です。
ただし、コミュニケーション手段は、親世代に贈る立場では「直接会う」が最多ですが、子世代からもらう立場では「LINEやメール」が最多で87.4%と、「贈る側」と「もらう側」で使い分けているようです。
さらに、子世代からのプレゼントの受け取り方法には「LINEギフト」など新たなあり方も見られました。まだ2.5%と少数派ではありますが、新たな母の日ギフトの兆しといえそうです。
ますます、非接触コミュニケーションやギフトの受け渡し方法に関しては、進化していくことが予測されます。
新しい手段を取り入れたり、しなやかに使い分けたりしながら、「母の日」を思う存分享受する、そんなシニア女性の一日にしたらよいのではないでしょうか。
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