公開日:2020/05/31
バラ栽培のコツや花に囲まれた暮らしを発信するブログが人気のバラ愛好家・奥野多佳子さん。初夏のお庭はバラのいい香りでいっぱい!今回は、初公開の門から玄関までのアプローチ、ボーダーガーデンを動画付きでご紹介します。
庭には いろんな椅子を置いています。庭で遊ぶときも庭仕事するときも、いつもホッとひと息つける椅子たち……。
染めた布を切って貼って、楽しく作りました。
今回は、前庭のバラをご紹介します。初めて動画にもチャレンジしてみましたので、よろしければご覧ください。
前庭は20mほど続くボーダーガーデンで、2年前の家の新築工事に伴った庭の改造で、バラも掘り上げ、アーチも壊したのですが、やはり欲しくなって後から四角いアーチを3つ、作りました。
門扉のアーチにはピエール・ドゥ・ロンサール。「誰もが好きになるバラ」といわれる美しいバラです。花つきもよくて育てやすいバラです。
門扉から2つ目のアーチにはスパニッシュ・ビューティーを。
スパニッシュ・ビューティーは大好きなバラでアーチを覆うほど咲きましたが、カミキリムシの被害で2度も枯れました。それでもまた植えたくなるバラ……。
花びらがくるんと波打って優雅ですが、ステム(花首)が長く枝垂れて咲くのでアーチにぴったりのバラです。
ここから奥へ進むと、左側にはオデッセイアやアブラハム・ダービー、ロサ・ガリカ・ベルシコロールなどのバラが続きます。
赤いオデッセイアは、丈夫で花つきがよく豪華なバラです。白いアルラヤやレースフラワーなど、必ず白い花をそばに植えています。
アブラハム・ダービーもとても美しいバラです。花びらの数が多くて 散るとピンクの絨毯になるほどです。始めは黄みを帯びたアプリコット色ですが、咲き進むと淡いピンクになっていく……その様子が本当にきれい!
ロサ・ガリカ・ベルシコロールは、ピンクに白い筋が入る個性的なオールドローズ。
向かいの右側にはガートルード・ジェキル、ラ・レーヌ・ビクトリア、アイスバーグ、バロン・ジロー・ドゥ・ラン、ジャスミーナと続きます。
ガートルード・ジェキルはきれいな巻きの蕾からどんどん大きく開いて、見事な大輪の花を咲かせます。香りがとてもいいので門扉近くに植えました。
ラ・レーヌ・ビクトリアの特徴も香りの素晴らしさです。香水の「JOY」に似ていてうっとりするほどです。
そして、丸いコロンとしたカップ咲きの姿がかわいいバラ……枝が細くよく伸びます。
私はこのアイスバーグが大好き!
豪華ではありませんが、透き通るような白い花びらがとても上品な雰囲気で咲く姿が美しく、何より香りがとてもいいのです。ふんわりと咲きます。
左からバロン・ジロー・ドゥ・ラン、アイスバーグ、ラ・レーヌ・ビクトリア、ガートルード・ジェキル。
バロン・ジロー・ドゥ・ランは花びらに白い斑が入るのが特徴で、深い赤から、だんだんダークなローズへと色が変わっていきます。
3つ目のアーチの右側のバラ、ジャスミーナは遅咲きで、5月20日頃から咲き出します。ステムが長く枝垂れて咲くので、アーチがおすすめ。中輪で房咲きなので、花数が多くて、とてもにぎやかです。
透き通るようなピンク色で、優しいふんわりとした花の雰囲気。でも、それに似合わず、茎も太く棘(とげ)もきつく、とても強いつるバラです。
前庭の一番奥、出窓回りにはフランソワ・ジュランヴィルやルイーズ・オーデイエ、エクセルサなど……。奥に行くほど、遅咲きのバラを植えています。
出窓の遅咲きのバラの中でもルイーズ・オーディエだけは早咲きで、クレマチス、ダッチェス・オブ・エジンバラと一緒に咲きます……クレマチスはまだ蕾が開きかけたところですね。
バラとクレマチス……コラボさせるといい雰囲気になります。
バラに囲まれる楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。色鮮やかな5月が終わると、庭は緑が映える世界に変わっていきます。
次回は 昨年巡った素敵なお庭をご紹介します。
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