皮膚科医に聞く!シミ化を食い止める3段階ケア
2024.03.152018年07月02日
今気になる、ビューティーアイテムをチェック
「飲む日焼け止め」でうっかり焼けを防いで絹肌死守!
美容ライターの中尾慧里さんが、世の中に溢れる最新美容アイテムの中から気になるものをピックアップするコーナー。今回は、「飲む日焼け止め」です。なぜ塗るのではなく飲むことで日焼け止めになるのか、そのからくりを解説。商品も紹介します。
うっかり日焼けを防ぐなら、飲む日焼け止めを
抗老化生活を日々模索している中尾慧里です。私と同じ50代の女性に向けて、個人的に気になるアイテムを紹介していきたいと思います。
初回は、これ以上シミを作らないための50代の必需品、「日焼け止め」について。日焼け止めを365日塗っていない、という人はもはやいないと信じたいものですが、50代ともなってくると「あまり外に出ないから」「ファンデ塗ってるし」などという理由でお休みする日もあるかもしれません。
ちなみに、曇りだろうが雨だろうが、部屋の中にいようが紫外線は降り注ぎます。また、ファンデもSPF値などの記載がなければ紫外線カット効果はそれほど期待できません。
とはいえ、しっかり毎日日焼け止めを塗っているのに、うっかり日焼けすることはあります。塗り忘れや塗り方が不十分、あるいは汗や水に触れたり、こすったりして落ちてしまうから。こまめに塗り直しができるならまだしも、万全の状態を保つのはなかなか難しいとは思います。
という時に心強いのが「飲む日焼け止め」です。
「飲む日焼け止め」はどういうカラクリで効果を発揮?
さて。そもそも日焼け止めを飲むってどういうこと? と、みなさん思いますよね。
私が最初に飲む日焼け止めを目にしたのは、フランス。しかも10年以上前です。主成分はリコピンと聞きました。
現在の主要な日焼け止めの成分としては2種類。ひとつはアメリカ発、シダ植物から化学薬品を使わず抽出されたファーンブロック(PLエキス)。有効性が認められ、主成分として配合されている「ヘリオケア」は約60か国以上で発売されています。
そして、スペインで10年以上の研究によって開発されたローズマリーとシトラスを原料とした、天然由来のニュートロックスサンという成分も、日焼けしにくい状態に導くとして、飲む日焼け止めの主成分として配合されています。
どちらの成分も抗酸化作用が高いもの(ちなみにリコピンもそうですね)。肌内部での活性酸素の発生を減らし、シミを予防します。つまりは塗る日焼け止めのように紫外線を肌に侵入させないようにするというよりは、紫外線によって受けたダメージを体内からケアする力が高まるということです。
ですから、飲む日焼け止めだけで紫外線を防げる!とは言い切れません。シミ・シワ・たるみといった老化を遅らせるには、毎日肌に日焼け止めを塗ることが最優先。ただ、飲む日焼け止めを服用しておけば、うっかり日焼けしてしまった場合にも肌回復のスピードは期待できます。50代はますます肌老化が際立ってくる頃。特に更年期は肌が薄くなっていくので、紫外線のダメージはより深刻になるため、飲む「日焼け止め」も習慣にすれば鬼に金棒ではないでしょうか。
飲む日焼け止めの商品情報
TAKAKO STYLE
飲む日焼け止めの効果に、美白成分※をたっぷりと配合。さらに抗酸化効果を高めるビタミン類に、バリア機能を修復するというセラミド効果もプラス。1日4錠。ザ ホワイト シールド 60錠 5,500円 TAKAKO STYLE(松倉HEBE DAIKANYAMA 03-3770-7900)
ロート製薬
ロート製薬のオリジナル商品。1粒にファーンブロックを240mg。これにハトムギエキスやビタミン類などの美容サ
ポート成分を配合。携帯にも便利なシートタイプ。1日2粒。ヘリオホワイト 24粒 2,400円 ロート製薬(ロート製薬株式会社 お客さま安心サポートデスク東京03-5442-6020 大阪06-6758-1230)
ネオ・メディック
ニュートロックスサンを主要配合し、抗炎症作用によってシミが作られる過程にアプローチ。日焼けによって疲れた肌
を回復させる美容成分もたっぷり。1日1~2粒。ネオ・サンシェード 30粒 4,800円 ネオ・メディック(ネオ・メディック 03-5772-3399)
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※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ
撮影=中西裕人