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- 初めての陶芸体験
ずっと長いこと陶芸に憧れていました。でも私は手先が器用な方ではないし、多分自分には向いていないだろうなと思っていました。
陶芸に憧れていたけれど
焼き物の食器が好きでいろいろ見ているうちに、好きな作家さんが何人かできました。その作家さんたちの作品に見惚れて、自分の好きな焼き物の具体的なイメージができてきた時、自分でも作ってみたいと思うようになりました。
好きな作家さんの作品に比べられるわけはないけれど、その1%でも真似(!)ができないかなあ……という、かなり不純な動機ですが、わかりやすい欲望に目覚めて、初めて陶芸にアプローチしてみようと考えました。
私の未熟な図々しい欲望をかなえてくれる優しいお教室がきっとどこかにある、と信じて、ネットで時間をかけて探しました。
陶芸体験に出かけました
そして見つけたのが、浅草のdakota工房さんでした。
とても美しくて優しい先生が主宰されています。浅草の賑わいのある街並みから、少し離れた静かな住宅街にあります。
その日、私が参加したのは手びねりの一日体験教室でした。参加費用は3800円です。
湯呑、マグカップ、小鉢、お皿などから好きなものが作れます。私の他に、20代のカップル(学生さんかな?)、小学生とそのお母さんのペア、そして私が参加しました。
私はマグカップを作ることにしました。直径10cm、厚さ5mmくらいの円形の粘土を、手回しのろくろの上に載せて、その周りに、丸めた粘土を細長く延ばしたものをぐるっと巻いて壁を立ち上げることを繰り返します。
先生は優しくコツを教えてくださいますが、なかなか上手にできません。教えていただくことがすぐにできないもどかしさ。でもとっても楽しいです。何かを教えていただくというのも久しぶりで新鮮です。
カップルのお二人はよく似たマグカップを作っていました。お互いの作業をやさしく見つめ合いながら作っている様子がほほ笑ましいです。
小学低学年くらいの娘さんを連れたお母さんは、娘さんの制作を気遣いながらも、ご自身もとても熱心に作っていてパワフルです。小学生の娘さんも、がんばっていました。
土をこねて形を作る……粘土の冷たいけれど優しい感触。子どもの時にも粘土遊びはたくさんしたけれど、大人になって向き合う粘土の感触はもっと深いものでした。不思議な感覚にちょっと震えました。
人は土に還る前に土に触れたくなるものなのかしら……なんてことも考えながら。まあ、ちょっと瞑想に近い感じがありました。
楽しく奮闘しているうちにあっという間に時間が経ち、私のマグカップも、何とか出来上がりました。不格好な形で、ゆがんでいます。でもとても愛おしい、世界でたった一つのカップになりました。
陶芸は思っていたよりも、ずっとず~っと、楽しかった
粘土の冷たい感触と弾力が本当に心地よいのです。思うように作れないもどかしさも嫌ではなく、楽しいな~って思いました。
この工房では、私が参加させていただいた一日体験の他に子どもたちの教室や、月に何度か通うレギュラーのお教室もあります。迷わず通ってみることにしました。
今回写真がありませんが、次回お教室に参加した時にまたレポートさせていただき、写真も載せたいと思います。
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