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- 更年期以降に急増!手指の悩みは大きく2種類
40代の手のお悩みは、シミやしわなど肌の衰えによる「老け手」がメイン。それが更年期を境に、手指の関節にコブができたり曲がったりといった、変形や痛みを伴う症状が増えていきます。専門家に、女性に多い手指の悩み2種類について聞きました。
なぜ?更年期を境に手指の悩みが急増!
年齢を重ねるにつれ手のシミやしわなど肌の衰えによる「老け手」に悩む女性が多くなる一方、更年期を境に手指の変形や痛みを伴う病気も増えてきます。
50代以降の女性に多い手指の病気としては、手指の関節にコブ(結節)ができ、腫れたり曲がったりする「ヘバーデン結節」や「ブシャール結節」、手指の使い過ぎで腱や腱鞘に炎症が起こる「ばね指」などがあげられます。
「女性の手は、関節などが繊細にできていますが、家事でも仕事でも手を使わざるを得ません。少しでも手を休ませることを意識するのも、悩みの予防、改善に効果的です」と話すのは、手指の症状に特化した「ヘバーデン結節外来」も開設している、富永ペインクリニック院長の富永喜代さん。
富永さんの元には、手指に関する切実な悩みを持つ多くの女性たちが訪れます。
なぜ?更年期を境に手指の悩みが急増!
手指の悩みを抱える女性たちと日々向き合っている富永さんによると、その悩みは大きく次の2つに分類されるそう。
手指の悩み1:肌の悩み
・手のシミ
・しわ
・くすみ
手指の悩み2:関節、血管の悩み
・手指のしびれやこわばり
・手指の変形(へバーデン結節、ブシャール結節など)
・血管浮き
・節が太くなるなど
「これまで多くの手の悩みを持つ患者さんと向き合ってきましたが、大きく分けて、肌の表面のシミ、しわなどの変化と、内側の関節の太さや血管浮き、へバーデン結節などの症状の2つがあります。それぞれ効果的なケア方法が違うので、悩み別に実践しましょう」(富永さん)
富永さんいわく、症状に合わせた効果的なケアをすれば、手指の悩みは自分で改善・予防することができるそう。
次回からは、手のシミやしわなどの「肌の悩み」と、手指の変形や痛みを伴う「関節・血管の悩み」それぞれに効果的なケア&予防法を紹介していきます。
手指の悩みは大きく2種類
富永ペインクリニック院長。医学博士。愛媛県松山市に富永ペインクリニックを開業、へバーデン結節外来を開設。オンライン診療もしている。著書に『ヘバーデン結節は自分で治せる! 指先の激痛・腫れ・しびれ』(永岡書店刊)がある。
取材・文=野田有香(編集部) 撮影=中西裕人 ヘアメイク=榊美奈子 タイトルモデル=山名恵子 イラストレーション=清水利江子
※この記事は雑誌「ハルメク」2022年11月号を再編集、掲載しています。
■シミ・しわ・変形...手指の悩み、丸ごと解消!■
【第1回】更年期以降に急増!手指の悩みは大きく2種類
【第2回】肌が衰えた「老け手」を改善!効果的な対策とは?
【第3回】手指の痛みや変形に効果的!10秒神経マッサージ
【第4回】手指の関節・血管の悩みをラクにする6つの生活習慣
■富永先生の著書■
『ヘバーデン結節は自分で治せる! 指先の激痛・腫れ・しびれ』(永岡書店刊)
教えてくれたのは、富永喜代さん(とみなが・きよ)さん
雑誌「ハルメク」
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