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- 若さMAX南雲医師に聞くぽっこりお腹と顔たるみ原因
ポッコリお腹と顔たるみは、「健康状態がわかるバロメーター」と、若々しさMAXの医師・南雲吉則(なぐも・よしのり)さんは言います。ぽっこりお腹と顔たるみは連動した関係にあり、まとめて解決することができるんだとか! まずは原因4つを教わります。
驚き!ぽっこりお腹と顔たるみは連動!まとめて解決
ぽっこりお腹と顔たるみは一見、離れたところにあるので関連性がないように思いがちですが、その原因は連動した関係にあり、実はまとめて解決することができます。
二つに共通する原因として南雲さんが挙げるのは、「筋肉の硬化」「腸内環境の悪化」「社会交流の減少」「慢性的なビタミンD不足」の4つ。
これらは加齢による変化に加えて、日常生活の悪習慣の積み重ねによるところも大きいと南雲さんは指摘します。
「人間の体は加齢とともに、少ないエネルギーでも生きていけるよう、基礎代謝が落ち、筋肉量も減っていきます。筋肉は内臓を守るために硬く縮こまり、関節を伸ばす筋肉よりも曲げる筋肉の方が優位に働くようになるため、何も意識しなければ背中はどんどん丸くなり、下腹とあごが突き出た姿勢になっていくのです」
この姿勢を直さないままでいると、筋肉はますます硬く縮んでいき、姿勢はさらに悪化。体の動きが鈍くなると気力もダウンして、人と会うのが億劫になることも。
「人との会話や交流が減ると、表情筋は使われず、衰えていきます。すると頬や目の下の皮膚はたるみ、ほうれい線などになってしまうのです」
つまり、ポッコリお腹と顔たるみは、「健康状態がわかるバロメーター」というわけですね。
原因1:筋肉が硬く縮む
基礎代謝や筋肉量が低下していくと、人間の体は、内臓を守るため、筋肉が硬く縮み、関節を伸ばす筋肉より、関節を曲げる筋肉が優位に働くようになります。そのため背中はどんどん丸くなり、下腹とあごが突き出た姿勢になっていきます。
原因2:会話や活動が減り表情も姿勢も衰える
人に会わなくなると、座りっぱなしで姿勢が悪くなり、下腹ぽっこりに。また表情筋が衰え、頬や目の下の皮膚が下垂してきます。上のイラストの顔の半分を手で隠して左右の顔を見比べると、表情筋が衰えていない右に比べ、表情筋が衰えた左は疲れてやつれた印象に。
原因3:代謝が落ち、腸内環境が悪化
また、基礎代謝が低下すると腸内環境も悪化します。「腸内には善玉菌、悪玉菌がそれぞれ1~2割いて、残り7~8割は日和見菌で構成されます。腸内環境が悪いと日和見菌が悪玉化して、便秘やむくみを引き起こし、下腹や顔もむくんでたるむのです」(南雲さん)
むくみとは、細胞の間にある間質に余分な水分がたまっている状態のこと。腸内環境が良好なら余分な体液は腸内に集められて排出されますが、悪化すると水分を集められず、間質の中に停滞。顔やお腹にもむくみが発生します。
原因4:過度な日焼け対策によるビタミンD不足
そしてもう一つ、過度な日焼け対策の習慣からビタミンD不足に陥っている人が実に多い、と南雲さんは話します。
「ビタミンDは性ホルモンに匹敵する効果を持ちます。筋肉、骨、皮膚を強くし、肌にハリを与えるのです。もっと積極的に日を浴びて、ビタミンDの体内生成を促せば、ぽっこりお腹と顔たるみ解消につながります」
特に外出時、日傘、手袋、サングラスなど紫外線を遮る服装をしている人は要注意。ビタミンDが不足すると、顔やお腹のたるみの他、背骨の圧迫骨折を招く恐れも。適度な日光浴も必要です。
次回は、南雲さんも行っているという、ポッコリお腹と顔たるみを改善するためのトレーニングをお伝えします。お楽しみに♪
南雲吉則(なぐも・よしのり)さんのプロフィール
ナグモクリニック総院長。医学博士。乳腺専門医。1955(昭和30)年生まれ。全国4か所にある医院で乳がん手術を行う傍ら、がんから命を救う食事と生活の指導・講演にも注力。『病気が逃げていく!紫外線のすごい力』(主婦の友社刊)など著書多数。
取材・文=大門恵子、野田有香(ともにハルメク編集部)、イラストレーション=コウゼンアヤコ 撮影=安田裕
※この記事は雑誌「ハルメク」2020年6月号の記事を再編集して掲載しています。記載の年齢は、取材当時のものです。
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