公開日:2020/09/08

更新日:2020/12/27

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素朴な疑問

年を取ると怒りやすくなるって本当?

年を取ると怒りやすくなる

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。


先日、離れて暮らす母に電話をした際に「それは違うと思うけど」と私が言ったとたんに、母が怒り出して「もういい!」と、電話を切られてしまいました。こんなことで怒るタイプじゃなかったのに……。よく年を取ると怒りやすくなると聞きますが、本当なのかしら?
ちょっと調べてみようかな。

 

経験が積み重なるほど、自我が強くなる


人間は高齢者に限らず、特定の分野での経験が増えると、自負の念が強まる分、「譲れない気持ち」が出てしまうそうです。

 

年を取ると怒りやすくなるのは、人生経験が積み重なるほど自我が強くなり、譲れない気持ちが前面に出てしまうからなのだそう。だから、自分の過去の記憶と、言われたことに相違があると、つい頑固になってしまうのですって。

 

しかし一方で、積み重ねてきた人生経験が落ち着きや思慮深さとして表れる高齢者もいます。いわゆる「年を取って丸くなった人」です。これは、年を重ねるにつれて、人との別れや事故などの負の経験をすることで、物事に対して落ち着いて考え、対処できるようになっているということです。

 

このように、人は経験によって新しい共感を生むこともあり、「年を取ると頑固になる」「年と取る怒りやすくなる」とは一概にはいえません。加齢そのものより、本人の経験や思考、加齢による体の変化、環境の変化、その人を取り巻く状況が影響しているといえます。

 

脳の働きが悪くなると、怒りやすくなる


しかし、年を取ると怒りやすくなる原因はいくつかあるそうです。

 

まず、脳の働きが関係しているケース。脳は新しい知識を入れないと、マンネリ化して、活発に働かなくなるといいます。人生経験が増えると思考がパターン化されていることが増えているため、脳はそのパターンに当てはまらない新しい事柄に対処しにくくなり、その人にとって大きなストレスになります。ストレスに対する防御反応が「怒り」として表れてしまうそうです。

 

次に、「難聴」で耳が遠くなり、コミュニケーションがうまくいかず、イライラしているケースです。周囲の人の言っていることが明確に聞き取れないことで、自分の悪口を言われているかもしれないと考えてしまう傾向があるそうです。そのまま放置すると、周囲とのコミュニケーション自体が面倒になり、そこから認知機能が低下し、認知症につながることもあります。

 

また、認知症には「怒りっぽくなる」という症状もあります。難聴でイライラしているのか、認知症が原因なのか、早めに確認することが大切です。「ささいなことで怒りっぽくなった」「周りへの気遣いがなくなり頑固になった」などの他に、「財布・通帳・衣類などを盗まれたと人を疑う」「話のつじつまが合わない」のような症状があるなら、認知症の症状かもしれませんので、専門医に相談した方がよいそうです。

 

怒りっぽくならないようにするには


年を取ると新たにチャレンジする機会が減るため、判断材料が自分の記憶や体験だけになります。結果的に、考えの幅が狭まり、新しい価値観への抵抗感は高まるばかり……。

 

怒りっぽくならないようにするには、新しい習い事、新しい散歩コースなど、小さなことでもチャレンジする機会を増やすのがコツです。さまざまな経験を重ねるほど、左脳の脳細胞が発達していくのだそうです。

 

また、異なる年齢層の人と交流するのも、柔軟さを取り戻すきっかけになります。お互いのギャップを受け入れて、新しい意見や考えを取り入れると、脳の働きはどんどん活発に。 右脳の脳細胞には、人の気持ちを知る働きがあり、人と接することで成長し続けるそうです。

 

母は耳が遠くなったり、物忘れしやすくなったりして、イライラすることが増えたのでしょうか? 母には、「さっきはごめんね」と電話することにします。よく会話をして、お互いを理解し合う努力をしなくちゃと思います。
 

 

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参照:tayorini

   知っておきたい高齢者の心の内

   公益社団法人 認知症の人と家族の会

 

ワタシもそろそろ散歩コースを変えてみようかしら。
脳への刺激が大切。マンネリ化はよくないわね。

 

イラスト:飛田冬子

 


人に話したくなる面白雑学「素朴な疑問」

 

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