ミノムシの「蓑」は何でできているの?
2022.01.172022年12月31日
素朴な疑問
蛾と蝶の違いって?見分け方はある?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
ダンナさんとお散歩していたときのこと。お花に蝶がとまっていたので「チョウチョがとまってるわね! 」と言ったら、ダンナさんに「あれは蛾だよ」と言われてしまいました。
ワタシには蝶にしか見えなかったのだけれど、ダンナさんはどうして蛾だとわかったのかしら? 気になったので調べてみます!
蛾と蝶の違い
日本では蛾と蝶をはっきりと分類しており、蝶はきれいな虫、蛾はきれいではない虫というイメージが定着しています。実際のところ、蛾と蝶に明確な境はありませんが、一般的には以下のような違いによって分類されることが多いです。
- 蝶は色鮮やかで蛾は地味な色
- 蝶は昼行性で蛾は夜行性
- 蝶は羽を立てて止まるが、蛾は羽を水平に開いて止まる
- 蝶の幼虫はアオムシで、蛾の幼虫は毛虫
大昔に誕生した夜行性の「蛾」という昆虫の一部が、進化の過程で昼に活動するようになり、徐々に艶やかな姿になったものだと考えられています。
蛾と蝶の見分け方
日本国内に生息する蛾と蝶は、以下の点を観察することで見分けられます。
- 触角の形
- 止まり方
- 鱗粉
- 体型
両者の見分け方として最も分かりやすいのは「触角」の形です。蛾の触角は先端にいくほど細くなっており、細い毛で覆われているものや櫛歯状になっているものも多くいます。
一方、蝶の触角は全体的に細くて先端がマッチ棒のように膨らんでいるため、簡単に見分けることができるのです。
また、蝶を触ると鱗粉が手につきますが、蛾は鱗粉だけでなく多くの毛に覆われており、蝶と比べてさらに鱗粉が手につきやすく粉っぽい印象です。
体型も蛾は太っていて蝶はスマートなので、両者を見分けたいときはこれらの点に注目して総合的に判断しましょう。
蛾なの?蝶なの?中間の虫「セセリチョウ」
蛾と蝶は昆虫の中では鱗翅目に分類されており、その中でも「アゲハチョウ上科」と「セセリチョウ上科」に含まれる昆虫を蝶と呼びます。
アゲハチョウ上科の中にはシロチョウ科やシジミチョウ科など、一般的によく知られている蝶が含まれています。
一方、セセリチョウ上科セセリチョウ科の昆虫は一応蝶の仲間に属するものの、体型が太めで独特の触角の形をしていたり羽を立てないものもいたりなど、パッと見ただけでは蝶だと分かりません。
このように、蝶の中でも見分けが難しいのですから、結局のところ蝶と蛾を完全に分けることはできないということなのです。
■人気記事はこちら!
- 蚊の種類・生態って?寿命はどのくらい?
- カメムシがベランダの洗濯物につくのはなぜ?
- 女王アリの寿命は10年以上!その不思議な生態とは?
- 知ってるようで実は知らない? 素朴な疑問ランキング ベスト100
参照:大阪府ホームページ
村瀬新聞店
J-NATURE
NATIONAL GEOGRAPHIC
イラスト:飛田冬子