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素朴な疑問中国人観光客はいまでも爆買いしているの?
都内で電車に乗ると、大きなスーツケースやバックパックを背負った外国人観光客がずいぶん増えたように感じるけれど、それってやはり、滝川クリステルが「お・も・て・な・し」って言ったからかしら。
ところで、観光客のなかで一番お買い物が好きと言われているのが中国のみなさん。「爆買い」という言葉が生まれたように、家電や化粧品、電化製品などを購入する様子がテレビなどで報道されていたけれど、最近は「当たり前」になってしまったのか、あまり話題にならないようです。実際はどうなのかな? 「爆買い」ブームは終わったのでしょうか。ちょっとおかたいですが、日本政府観光局が発行している資料データを調べてみました。
総務省統計局「世界の統計2018」によれば、中国の面積は日本の25倍の960万平方キロメートル、人口は日本の13倍の13億9008万人。そんな大国から日本にやってくる観光客は年間735.6万人近くいて、なんと訪日外国人全体の半数ほどになっています。中国人の人気海外旅行先は1位が香港。2位がタイ。韓国、マカオに続いて、日本は5位。近場でお買い物を楽しみたいのかしら。マカオや韓国はちょっとギャンブルのニオイがしないでもないですね。
日本観光の目的1位は「日本食を食べること」で、2位が「ショッピング」。「繁華街を歩く」とか「自然・景勝地を訪れる」なども続きますが、日本の伝統文化や生活体験などは関心が薄くて、アニメやポップカルチャー、テーマパークなどもさほど大きな関心はないようです。
そして、訪日中のひとりあたりの買い物額は2015年の284,000円をピークに、2017年は230,000円。支出はやや減少していますが、まだまだ「爆買い」ムードは続いている感じです。
とはいえ、お買い物場所はドラッグストアが断トツ1位。これはドン・キホーテとかマツキヨかしら。家電量販店やファッション専門店の利用者は減っていますが、空港免税店やデパートなどは少し利用が増えているようです。
具体的な品目では、電気製品やカメラ・時計類は2015年度よりも減少している一方、化粧品・香水や医療品・トイレタリー、服などは売り上げが伸びています。
こうしたデータを見ると、お買い物の額はさほど大きくは減少していないけれど、購入するものが変化しているようです。中国人観光客の大半が「はじめての訪日」ですが、なかには10回以上、20回以上というリピート・ツーリストもいるので、高額なものは一巡して、日常的に使えるものに関心が移ってきているのかもしれませんね。
宿泊先は東京、大阪が大多数です。せっかく日本に来たら、もっといろいろなところに行って、日本の伝統文化や習慣にも触れていってほしいな。
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参照:日本政府観光局(世界20市場データ集 訪日データハンドブック)
イラスト:飛田冬子
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